ここに開陳しますは、謎の七色仮面氏の密造酒コレクション！どれもこれも垂涎のファンク酒

今回の密造酒は、アルバム「音楽会」が開催された年月日と同一の吟醸酒。冒頭と最後に録音された ナレーションによると東京NHKホールでのライブの FM放送を録音されたものらしい。
それでもアルバムと密造酒には微妙な違いがあります。
もっとも「音楽界」の収録曲は１２曲、 七色仮面さんの密造酒の収録曲は七色を模してか７曲ですから編集に違いがあるのは当然なんですが、 「音楽界」５曲目の 「Drum Introductin」と密造酒３曲目の「Base Sol」とは明らかに違う。前者のStix Hooperのチョンマゲファンクソロ に対し後者はAlphnso Johnsonのソロがフィーチャーされています。それに「音楽界」には収録されていない「Way Back Home」 が、密造酒のラストを飾ります。
「Drum Introduction」と「Base Solo」は確かに違いますが「サクラ　サクラ」をAlphnso Johnsonが奏でる ところは同断で、日本でのライブを意識したと思われるサービス心旺盛な気配り。それに どちらも「Spiral」への入り方がグッド。流れるようなタックルから腕ひしぎでタップを狙う総合格闘家 の妙技にも似て、何とも胸弾みます。
「Spiral」からラスト「Way Back Home」までは間然するところない、まさにクルセイダーズの独壇場で一気に「闘魂」 を注入してくれます。サウンドもクリアーで、「Way Back Home」ではWilton Felderのテキサステナーが轟き、 Stix Hooperの餅つきドラムが見事に心拍を打つ。いやぁ、音楽を聴いて元気になるって、こういうことなのでしょう。 やっぱりクルセイダーズには「魂の力」があります。