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"Jazz In"-Swiss TV |
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夜の匂い
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from 七色仮面氏 |
「こんにちは、七色仮面です」と忽然と現れ、またまた知られざる密造酒をさりげなく
郵便受けに置いて、そのまま霧の向こうに消えていったアナタは一体どこの誰なのでしょう?
「夢は七色きれいな虹の みんな呼んでる幸せを デンデンドロリコもってくる七つの顔のおじさんの
ほんとの顔はどれでしょう?」
ってな訳で、今回もめずらしい密造酒を頂いたのですが、七色仮面さんの情報では、
「この音源のバンドはWolfgang Schmid's Wolfhoundって言うらしくリーダーは
Wolfgang Schmid」で、詳しくはHPを見て下さい。」とのこと。
そして「この音源は"Jazz In" - Swiss TV(SRG) feat. Alex Acuna, Tom Scott & Joe
Sample.ってTV番組から音源だけ抜き取ったみたいです。演奏してる年は1984年です。」と。
珍しいのは、この番組の音源に、われらがJoe Sampleが参加し、サックスをTom Scottが担当していること。
Tom Scottといえば、すぐに思い出すのは映画「タクシードライバー」の冒頭、タクシーのフロントガラス
越しに見える、そぼふる雨に煙るダウンタウンのネオン街に被さるテナーの音色。何ともアンニュイ感漂う
そのサウンドは、忘れがたい夜の匂いとして記憶に刻み込まれています。そのテナーを奏したのが、この御仁
。ですから、このお二人の組み合わせが、いかなる化学反応を及ぼすかを、
ファンなら誰しも知りたくなろうというもの。
密造酒は前半がTom Scottの味、後半がJoe Sample。ほろ酔い加減になるほどに酒が旨い。夜に匂いがあったら、
こういう芳醇な香りでしょう。「The Ballad」も「Target」も、ひたすら夜の彷徨。「Say you love me」は
切なくてどうしてもグラスを傾けたくなってくる。
「Rainbow seeker」でもTom Scottのテナーは肌が合う。Joe Sample独演の「Cannery Row」はスリリング。
自然体でハードボイルドタッチになるのだから、気質がそういう傾向にあるのでしょう。旋律の一瞬に、ふと
ミッションインポシブルを思わせる部分もあり、否応なく惹かれます。
「Time Will Tell」はTom Scott交えての夜のはしご酒。「Just Holding On」は気持ちが良くてうたた寝気分。
かなりアルコールが回ってきて、さて今夜も良い
夢が見れそうです。
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Disc 1
01 Band Intro > Mi Ta Bon
02 A Short Visit (Judd Miller)
03 Interview Wolfgang Schmid
04 The Ballad
05 Target (Tom Scott)
06 Interview Tom Scott
07 Say you love me (Tom Scott)
08 Drum Solo > La Boheme (Francis Coletta)
09 (Audience)
Disc 2
01 Rainbow seeker (Joe Sample)
02 Amaretto (Harvey Mason / Make Lang)
03 Interview Joe Sample
04 Cannery Row (Joe Sample)
05 Time Will Tell (Joe Sample)
06 Interview Alex Acuna
07 Just Holding On (Joe Sample)
08 Wolfhound's Dance
Lineup:
Wolfgang Schmid - Bass (Germany, former PASSPORT, HEAD, HEART & HANDS)
Francis Coletta - Guitar (Switzerland)
Joe Sample - Piano, Keyboard (USA)
Tom Scott - Tenor Sax, Lyricon (USA)
Alejandro Neciosup "Alex" Acuna - Drums, Perc (Peru, Former WEATHER REPORT, KOINONINA)
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