ここに開陳しますは、謎の七色仮面氏の密造酒コレクション！どれもこれも垂涎のファンク酒

さて今回の七色仮面さんの密造酒は、ニューオリンズでのクルセイダーズライブ。まだブート盤でも 陽の目を見ていないはずで、これが初めてのお披露目。30年も酒樽の中で眠っていたわけですから、熟成して 濃厚な旨みとまろやかな芳香を漂わせています。不思議ですね、クルセイダーズの場合、新譜より こんな古酒のような一昔前のライブのほうに、より一層心地よく酔えるのですから。
1976年にクルセイダーズを去ったWayne Hendersonをまるで追慕するように、「Keep Same Old Feeling」 で始まり、新旧曲目をカクテルしながらクルセイダーズ流の闘魂タペストリーを織り成すところはお見事の 一言ですが、「Sweet N'Sour」が観客の歓声もなく3曲目と10曲目に繰り返されるところや、演奏の 継ぎ目に音が消えたり尻切れトンボに終わるところなど、どうやら編集してあるような気がしないでもありません。まぁそんなことは どうでもよろしいですか。
おそらく正規盤未収録だと思われる 「Swang Dog」も馴染みの曲のように演奏されているのも新鮮です。 いまさらながら驚かされたのは「Hard Times」が始まると、満場の歓声が湧き上がったことで、アメリカの クルセイダーズファンもハートの琴線に触れる部分は日本のファンと同じだとあらためて感慨深い思いを 味わいました。男気は国境を超えるですか。