ここに開陳しますは、謎の七色仮面氏の密造酒コレクション！どれもこれも垂涎のファンク酒

今回の密造酒は1987年、NHKフェスティバルホールでのライブのFM放送からの収録で、収録曲の最後に青木誠さん のメンバー紹介のアナウンスも入っています。クルセイダーズを紹介をされるときの青木誠さんの声がいかにも 嬉しそうに弾んで聞こえてしまうのは、当方の思い入れでしょうか。
この年は、福岡サンパレスで初めてクルセイダーズのライブを生で観た忘れがたい年で、手持ちのパンフレット によれば3月17日となっています。密造酒は七色仮面さんのデータで1987年の7月17日記録とあり、 とすれば、この年にクルセイダーズは二度にわたって来日ライブを果たしたことになります。
確かにこの年、パンフレットの広告の謳い文句にもあるように 「ジャズ・クルセイダーズとして、小さなクラブを廻り始めてから３０年。 偉大なるグループ”クルセイダーズ”の２年半 の沈黙を破る入魂の最新傑作！！」が発売されたこともあり、その営業活動もかねての来日ライブ だったに違いありません。「GHETTO BLASTER」で 「DEAD END」（袋小路）に迷い込んだのではと懸念していただけに、 心躍る入魂の傑作アルバム発表と来日ライブ敢行に、当時快哉を叫んだ覚えがあります。
来日メンバーは8名でしたが、3月の公演時と7月のNHKホールのライブとでは、唯一 ギタリストだけがRichard ZunigarからDavid T.Walkerに代わっています。
当時Wilton Felderと初見参のトランペット奏者Sal Marqeuez２管編成が新鮮でアグレッシブな印象を得たものですが、今 聴いても全く色あせていません。馴染みのナンバー「Chain Reaction」もDavid T.Walkerの侠のソロが轟き、元気元気。 サウンドはクリアーで、水を得た魚のようという形容がピッタリなほど活き活きしています。「Carmel」では、 ほら、弾むように鍵盤を叩くJoe SampleやCarmel波打ち際の飛沫が見えるよう。 そしてMCも務めるWilton Felderの艶やかで雄渾なテナーがクルセイダーズ を牽引するさまに胸熱くなります。まさにクルセイダーズ、ここにあり。 密造酒、呑めば感涙クルセイダーズ。