映画のページ
開催予定:2007年8月
無事終了しました。疲労困憊で現在休養中。
注: 索引はまだ完璧ではありません。2、3抜けている作品があります。近日中に修正の予定。
最終日
★ 馴染みの顔
フィナーレにたどり着きました。今年は本当に疲労困憊の中できつかったです。年というわけではないのです。井上さんとあまり変わらない年齢なのですが、現職の頃はピンピンしていました。失業してから諸々の事情で体力が落ちていて、これまでも毎年ファンタの前にはいくらか体力をつけるようにしていました。すると何とか持ちこたえるのです。今年はそれができず、弱った体力のまま突入。
私はファンタの仲間の中では特に高齢の方に入りますが、仲間も5歳から10歳下とは言え、もう中年の真っ只中。それできちんと休暇を取っての参加者のみが生き延びているという感じになって来ています。そのためかいくらかハードコアのメンバーが減り、私も今年は隣のグループと仲良くするよう務めました。隣のグループの方でも似たような危機感を持っていたらしく、すぐ友好的な反応があり、私個人だけの話をすると、去年までに減って来ていたメンバーが数から言うと元に戻りつつあります。驚いたのは長い間顔を見ていなかった主催者の1人が私をすぐ思い出したこと。中心になる主催者が4人ほどいたのですが、1人は正式に引退。残りの3人のうち1人はミュンヘン中心に活動していたらしく、名前は毎年プログラムで見ていましたが、顔は見ていませんでした。今年ベルリンが大所帯になったのでその人も来ていて、初日に挨拶されてしまいました。びっくりしたの何のって。うれしかったです。
★ 今年の人気作品 No.1
何とファンタ専用のトレーラー・アニメが大人気。通しのパスを買ったハードコアのメンバーには例年のようにTシャツが振舞われましたが、それだけでなく、今年はDVDのプレゼントも受けました。早速家に持ち帰り見たところなんとこれは全作品が始まる直前に上映されるファンタという催し自体のトレーラー。
アードマンに匹敵する(越える?)とても心のこもったトレーラーで、何度見ても飽きません。仲間の評判も最高で、全作品の中で人気作品 No.1と言っても過言ではありません。さらに今年参加した2館の1つで撮影に使われたアニメの人形が展示されていたそうです。例年あまりセンスの良くないトレーラーばかり見せられていたので、今年の変化には驚きました。
ドイツはクレー・アニメでは先進国。アメリカがピクサー系のアニメで勝負をかけ、日本がクラシックなアニメで今も十分勝負できる中、英国やチェコからクレー・アニメが出て来てがんばっています。ドイツはそんな中で大量には出していませんが、英国のアードマン系の作品で優秀作が出ています。アードマンに採用されているものもありますが、ファンタのアニメは何とベルリンに根拠地を置いているそうです。がんばれ、ベルリン!
★ 参加作品の質
今年の作品群は私の好みだけで言うと、やや落ちました。有名俳優が出る作品がぐっと増えた分、質は下がった感じです。
有名人が出るとどうしてもハリウッドの作品になってしまい、ハリウッドになるとどうしても全世界の一般の市場を狙ったり、ハリウッドが流布したい方向の筋展開になったりするので、監督や脚本家の意思が犠牲になります。去年は有名監督、有名俳優がかなり少なく、デビューから3作目の監督が大半。その分しっとりとした落ち着きのあるドラマの中で犯罪が描かれたり、テレビの規模の作りであってもストーリーが言わんとするところがちゃんと伝わって来たりしました。
今年はそういう作品が少なかったように思います。スターが出たためゆるい結末になるものや、ゲバルト・ポルノ(ドイツ語でポルノと言うと、裸のお姉さんが出て来るという意味だけではなく、やり過ぎなぐらいしつこく何かを出すという意味もあり、ここでは過剰な暴力描写という意味です)という新しいカテゴリーに入りそうなもの、女性をバンバン殴ったり苛めたりするシーンの長いものなどが増え、私の満足度は低下しました。ただ主催者の方は去年、一昨年のような作品の選び方もできるんだぞ、20周年などという重要な節目にそういう事をやれるのだぞという気概は見せたと思います(今年は21周年)。
★ 横で起きるトラブル
以前ファンタが大手のスポンサーを探し大掛かりになろうとしていた時期に、新しい会場で妨害行為が行われ、ファンも嫌な気分を味わったことがありました。以前は壁に大きな紙を貼り、そこにファンが好きな感想を書けるようになっていたのですが、それを破り捨てた人たちがいました。この問題は最近インターネットで解消され、中にはコンピューターを会場に持ち込み、映画を見た直後にレビューをアップロードするファンも出ています。
その後別なトラブルが配給会社と主催者の間に起こり、その結果空港の荷物検査に匹敵するチェックが行われるようになりました。今年は主催者が嫌々了承していた目つきの悪い黒装束のお兄さんたちは参加しておらず、スニーク・プリビューや世界初公開の作品でも入り口を封鎖して持ち物検査などという事はありませんでした。その代わりなのでしょうか、それとも全く関係がなかったのでしょうか、よく分かりませんが、初日から以前の黒装束と目つきの似た妙なドイツ人数人が黒装束ながら背広ではなく、平服でその辺をうろついていました。ファンタの客層と違うタイプの人たちでした。主催者の支援を受けていないだろうと思われる人たちでした。
主催者側はできるだけ映画ファンに楽しく見てもらおうと努力していて、その姿勢は今年も同じでした。そして今年はアジア・サービスが予定されています。
★ ファンタが年3回になる!?
開催当初は別として、最近は年1回8月に8日間行われていたのですが、その後春の週末に6−8本、夏に33枠程度になりました。その後いくらか増え、今年は42枠。加えて他の2館で再上映もやっています。去年より今年の方が大変だと感じたのは、作品の間の休憩がほぼ30分以内になってしまった点。次の回の席を確保した上、近所のショッピング・センターに食料を調達に行くにはちょっと時間が足りません。仲間同士が助け合ってかわりばんこに座席を確保しないと無理。帰宅は最終回まで見ると朝の2時、3時になるので、休暇を取って参加したとしても、家で料理をしたり買い物に行くより、睡眠を取る方が重要。というわけで嫌でも友達を作って協力しないとダメなのですが、嫌がっている人はいません。世間で友人関係が希薄になって行く中、ファンタでは友人関係が密になって行きます。その上皆同じ趣味で集まっているので、年8日楽しい日々を送れます。
驚いたことに今年はさらに秋のファンタが予定されています。ベルリンはスケジュールの都合で冬のファンタと呼んでもいい時期になりますが、アジア特集だそうです。
今年は日本からも普段より良い作品が来たという印象だったのですが、少なかったのが香港と韓国。普段もあまり大量に来ない中国は1本。久しぶりの日本に花を持たせたのかと思いましたし、毎年あれほどたくさんおもしろい作品を持ち込んだので力尽きて、韓国と香港は今年休憩なのかと思っていました。ところが倉庫にまだ良い作品があまっているのだそうです。それが残念だというので秋にアジア特集を組むのだそうです。何が出るか楽しみです。遠くからベルリンに来て参加している人は無理ですが、ベルリンに住んでいる仲間には再会できそうです。
☆ では以下に見た作品のコメントを入れます。
5日目
週末は開催期間中のハイライト。土曜日は日本の作品が3本、日曜日は2本並ぶというサービスぶり。加えてインドから唯一参加のドゥーム2、その上スニーク・プリビューも飛び込むという盛況ぶりでした。
ドゥーム2はご機嫌な活劇、スニーク・プリビューのデス・センテンスはケビン・ベーコンが気合を入れての参加、デス・ノート(1)は死神の笑顔が大画面いっぱいに浮かぶなど収穫の多い日でした。デス・ノートは大サービスで、大きい方のホールに変更。加えて地味ながら佳作の Out of the Blue など、損の無い日という印象でした。
4日目
昨日は疲労困憊で最後の回をパス。翌日の初回が1時間早く始まるため、眠っておいた方がいいとの考えも。
日本デーでは予定を変更して出された作品を全部見たのですが、例年と違ってなかなか良かったです。ヨーヨー・ガールというタイトルで出ていたスケバン刑事 コードネーム=麻宮サキもタイトルから想像できる内容より充実していました。
ハイライトは時をかける少女。こんなにいい作品だとは知りませんでした。ずっと前からタイトルだけは知っていたのですが。誉める所がたくさんあるのでいずれ記事にして出します。
その直後に来たのでやや不利だったと思いますが、同じ筒井のパプリカ。別な日、別な時間帯だったら評価がもう少し良かったかと思います。それなりにおもしろい構成になっていました。
と言うわけで日本の映画が今年は良いのですが、まだデス・ノート2本と、叫、蟲師も残っています。アジアの作品は他のおもしろい作品と組んでいるので、どれを見るかまだ決めていませんが、できるだけ劇場で見たいと思っています。
3日目
初日と2日目は疲労困憊状態だったのですが、3日目は睡眠時間が限りなくゼロに近づいているのにピンピンしています。仲間は今日は最初の1、2本をパス。しかし今日は佳作、力作があったので、がんばった甲斐がありました。明日は日本デーです。
無かったはずのスニーク・プレビューが行われるそうで、スニークなのにもうタイトルがばれています。
初日
さあ、いよいよ本番突入です。本日はオープニングだったので、Black Sheep と女帝 [エンペラー]。
夏のファンタのラインアップは開催の1ヶ月前ぐらいに揃い、突然発表されて、私は突貫工事というのがこれまでの例でしたが、今年は主催者の言う通り早めに準備が始まりました。カテゴリーも決まりました。
そして他の都市ではもう始まったので、続々と感想が上がって来ています。私もしっかり参考にさせていただきます。
今年1番の変化はベルリンで3館4ホール上映になった点。
いつもの会場では例年のように2ホール上映。多い日は1日12本上映です。2館延べ83枠で、僅かに再上映があります。
その他に町の中心の別な場所にある2つの館でオープニング以外連日上映されます。
1館は日曜日2本、他の日は1日1本上映で延べ7枠、7本。うち1本はファンタに新しく出る作品ではなく、ギレルモ・デル・トロ監督の作品です。
もう1つの館は8ホールの1館を使い、1日4本上映、延べ28枠。
いずれも午後後半の上映です。メインの会場はほとんどの日が真昼間の開演です。新しく加わった2館を計算に入れると、かなりの数の作品が再上映されます。しかしメインの会場から1本も犠牲にせずこの2つの映画館へ飛んで行くのは難しいです。メインが新宿で、他の2つが池袋や吉祥寺でのような感覚です。ですから、仕事帰りの映画ファンがメインのフェスティバルの一角を一緒に楽しむために設定されたのか、あるいはプロのバイヤーがどうしても見なければ行けない作品に目を通すために便宜を図ったかです。
ファンタ全体を通して流れている伝統はファンのためのフェスティバルという姿勢。時々プロのバイヤーかと思える人の姿も見えますが、主賓は映画ファン。間もなくの開始。以下、分かった点は情報を補足しておきました。(7月)
枠が決まりました。今年はフランスの枠があります。去年まで暫くかなり地味路線だったのですが、今年は中堅の有名な名前が所々に見られます。ブロックバスターは避けたようですが、ロン・パールマン、セルマ・ブレアなどの顔が見られます。また、ファンタでは以前から有名だった地味路線の俳優が最近大手の映画に出て成功したという流れの有名人もいます。(6月30日)
タイトル、年度などを先に出し、その他の情報を徐々に加えます。
箱に入っている各枠のタイトルをクリックすると目次ボックスに戻ることができます。
オードブル(2007年3/4月)
オープニング
注目の作品
特別上映
スニーク・プレビュー
アジア特集
フランス特集
ロシアの作品
血の滴るコーナー
真夜中の狂気
公式プログラム
短編
フィナーレ
タイトルのリスト
地味路線。どちらかと言えば人間ドラマ。
メロドラマ風ハードボイルド。
社会問題を扱った大人向きアニメ。
シリーズになるという噂のホラー。
大スクリーンで見て下さい。セットの迫力が凄いです。
ボイル監督、マーフィー主演のSFゾンビ映画28日後・・・の続編が《28週間後・・・》 というタイトルで作られたそうです。監督はファンタ参加10億分の1の男(爆笑のユニークな作品)の監督を務めた Juan Carlos Fresnadillo、主演はスコットランド人のカーライル(トレイ
ンスポッティング、ボンドの悪役)。
爆笑アクション。
ベルリンからは外されました。
見ませんでした。
遺伝子交換の実験でか弱い羊が血に飢えたキラー羊に変身。コンセプトはどうやら狼男のようですが、羊なので姿を想像しただけでおかしいです。ドイツで黒い羊と言うと他の人と違う事をするため周囲から浮いた人、問題児というような意味があるのですが、英語もそうなんだろうか。
オセアニアの人がこういう作品を作るとたいていは爆笑傑作になります。イギリスとイギリス系の文化の国では羊は何となく好かれています。
他の都市からおもしろいという話が伝わっています。
後記: オープニングにふさわしい、さすがニュージーランドだという傾いた(=奇妙奇天烈な)コメディーです。おもしろいという噂は本物。予習としてピーター・ジャクソンの初期の迷作を見ると役に立つというか、笑いが二乗されます。ウォレス&グロミットの大量羊に匹敵するぐらいたくさん羊が出て来ます。迫力ですよ。
アルゼンチンというのはたいていは上映時間がアメリカやヨーロッパ版よりやや長いのですが、今回は珍しくドイツ版が30分ほど長いです。欧州の映画祭でオープニングに選ばれたこともある作品。無声映画、実験映画に近いという話。
堅苦しく思えたので見るのを止めようかと思っていたのですが、予告を見るとおもしろそうです。
後記: 私はサンドラ・ブロックの作品を見たので外しました。見た人の話だとスタイルが良くなかったそうです。凝り過ぎたのかな。ドイツの昔の実験映画に似ているそうです。
家族崩壊ドラマ。9歳の1人息子のいる家族に新しく妹が生まれます。息子のジョシュアはおもしろくない。時たまファンタに登場するロックウェルがお父さんの役。
ベルリンのファンタで特別公開のようです。なんだか怖そうで、オーメンに出て来るダミアンのような印象を受けました。この子、この役で成功したらその後の俳優としての将来が傾くかといった感じです。
後記: 2作目とはとても思えない安定した作りのサイコ・ホラーです。オーメンの流れを汲んでいますが、オカルトやエゾテリック性は一切排除し、なぜこの子がこういう知恵と極端な実行力を持っているのかという点以外は現実的なストーリーです。
ベルリンは外れますが、他の都市では特別上映扱いです。
スニークなのに、もうばれています。ソウの監督ですが、彼のデッド・サイレンスもファンタに参加しています。
後記: ソウは全く彷彿とさせない作品だったのですが(ほっ)、主演のケビン・ベーコンはやや型にはまった役どころです。彼がファンタに出て来ると、元はまともなのに徐々にノイローゼ気味になるのです。そういう意味ではまたかという感じがします。
彼の気合の入れ方はかなりなものですが、警察や裁判所がとろいので自分でオトシマエをつけざるを得なくなる一般市民というアメリカで好まれるパターン。私はちょっと引いてしまいます。ECはまだそこまでやらなくてもいい社会なのでこういう感想になってしまいます。
後記: ・・・などとのんきな事を言っていましたが、ブリュッセルはいつの間にか無法地帯になってしまったそうで、一般市民が重症を負う暴力を受けていて、そばで見ていた人が警察に通報しても、警察が最後まで来なかったという事件まで起きています。かなり物騒だということです。
《日本》
つけ毛に呪いがかかっていたら?大量の髪の毛と死体が横浜港に。警察が来て死体は安置所に。そこで働いている男が死体の髪でつけ毛を作って、そ れが人手に渡ります。すると怪死事件が・・・と気持ち悪い設定になっています。
時効警察の演出を担当した人なのですが、ファンタに来た Strange Circus 奇妙なサーカスの評判が今1つ良くなかったので、私が8月まで に見たくなるかは疑問。
連続殺人事件と多重人格の可能性。刑事が自分に自信が持てなくなってしまう・・・。
後記: パン兄弟の流れを汲む幽霊話。悲鳴の音響が行き過ぎで評判は今1つ良くありませんでした。パン兄弟を見慣れているファンだったのが敗因。私は荒れて来ている日本の都市の様子にややショックでした。早く手を打たないと荒廃はどんどん進むなあと心配しています。
囮捜査官が死亡。自分のトラブルで警察と取引に応じた少女がその後釜に。死んだ刑事が調べていた学園に潜入。
深作欣二、中原早苗両人の息子。若手有名人を集めたようですが,内容はどうなんでしょうね。プロットだけ聞くとおもしろそうですが。
見た人の評判は意外といいようです。
後記: 《意外》といいというのは本当です。
来た!
後記: 元は小さいホールの予定だったのですが、大ホールに変更。死神の顔を大画面いっぱいに見られました。見た人の感想は賛否両論で、ちょっと失望という人たちと、楽しかったという人たちに分かれました。明日は続編。
来た、来た!劇場で見られる!?皆さん、スケジュールが合うことを祈って下さい。
2の方が評価が高いのですが、全体にふるいません。
後記: 見ました、見ました。意外な展開でしたが、2作できちんとけりをつけようとしたようです。さらに続編を要求されたらどうするんだろう。2人の死神のできがとても良かったです。最初ライトとエルの俳優に不満だったのですが、2作目まで見てああいう人の方が良かったと納得。
141分というのがファンタの枠に入り切らず、最初は一部カットが検討されたそうです。しかしそれをやるとストーリーに穴が空くので、DVDと同じ早回しで上映されました。
ストーリーはおもしろそう。俳優が上手に演じてくれることを祈るばかりです。
AKIRA、老人Z、スチームボーイ STEAMBOY がドイツに来ています。AKIRA はかなり有名。
他の都市の評価はがたがたです。
後記: 見た人からは不満たらたら。私も。デス・ノート(2)より10分も短いのですが、見た人は長過ぎると不満を表明していました。私も。筋が良く分からず、展開がのろいので、睡魔と戦わなければなりませんでした。私は一応ストーリーに目を通してはいたのですが、それでもショーダウンは分からないまま。ドイツ人の友達から何度も「あれはどうなっているのか」と聞かれましたが答えられませんでした。私は目を大きく開けたまま眠っていたらしいのです。
衣装、家屋は良かったですが、全部日本(福井、京都、滋賀だそうです)でロケをしたと言われる景色はなんだか日本らしくなく、妙な感じでした。ストーリーに合いそうな地方を何箇所も知っている私としては不満が残りました。
《日本 / アニメ》
ジブリの参加です。監督は宮崎駿の息子。指輪物語やナルニア国物語と並ぶ小説が原作。
良い作品だと日本で言われているわりには評価がのびません。
後記: フランス映画につられてパス。
原作は筒井康隆。今年日本から来る作品は原作がしっかりしているもの、大受けしている作品が多いようです。
パプリカに比べふるいません。
後記: 前評判はふるいませんでしたが、私個人の選択ではかなり上位に行きます。見た日のハイライトです。他の人にも推薦できます。とてもいい印象だったので、いずれ記事にして出します。
精神分析をSFに絡めたストーリー。夢の中に入るという意味では悪夢探偵を思い出しますが。
ファンタには Perfect Blue、千年女優が来ています。
他の都市からは良い評価を受けています。
後記: 良い評価を受けても不思議ではありません。私は時をかける少女の直後に見てしまったためやや評価が落ちますが、個別に見たらいい点になると思います。
《韓国》
拒食症で精神病院に入院して来る女性。自分はサイボーグだと信じているため食事をしない。他人の特徴を真似するカメレオン男の患者が彼女に何と かまともな食事をさせよう、楽しい生活ができるようにしようと努力を始める。社会のゆがみに翻弄されて心にひずみを持つ人々を使って精神病院でメルヘンを 描いて見せたのだそうです。
本数は少ないですが、話題になった作品を作った監督。JSA とオールド・ボーイが彼の手になります。
他の都市ではまずまずの評価です。
脚の不自由な恩師を喜ばせようと、世話をしているミジャがかつてのクラスメートを呼び寄せます。ところが白々とした雰囲気。良かれと思ってした 行動がとんでもない結果を生むことも・・・。
韓国でも「仰げば尊し」なんて歌うんでしょうか。私の子供時代の担任は善い人が多かったですが、その後の教育現場は日本でも荒れています。社会 問題の映画にするか、ホラーにするか、それは自由だ!けれど・・・。
他の都市で見た人の評判は今1つ。
後記: 最後の数分だけ見ましたが、テーマの扱い方が下品という印象でした。いじめをテーマにした作品は日本の方が扱いが巧みかという感想でした。《同情すべき事情から気の毒なことになった人》というテーマなのですが、《かわいそうだ、相手はひどい奴だ》で終わるのではなく、《こうした方がいい》という提案や、《他の人はこうやって上手く行っている》という例を示すような持って行き方にするといいかと思います。映画は大勢の人の目に触れるので訴えだけでなく、じゃどうするのかという方向も示した方が作る甲斐があるのではというのが私の疑問点。
死の世界、霊などのファンタジー。
《香港・中国》
金城探偵が不可解な死を遂げた友人梁の父親の事情解明を試みます。2人の共演は恋する惑星以来だそうです。有名監督、有名俳優集合。
井上さんの方からニュースが入っています。他の都市で見た人の評価は低いです。
後記: 意外と良かったです。私はセンチメンタルにドーっと傾きそうな金城武に不安を抱いていたのですが、彼の演技は思ったより感じが良かったです。ダメだったのは劉偉強に悪人、金城武に酔っ払いを演じさせようという試み。信憑性が出ませんでした。しかしストーリーが十分複雑でちゃんと見ていられました。
井上さんから警告を受けていた最後の事故のシーン。一般の観客からも「あれ、おかしい」という意見が出ていましたが、私も賛成。ガス爆発なのに何も保護されていない両手と顔が無事で、その上の腕が骨が見えるほどに重傷。それも数週間で包帯が巻けるほどに回復。そんなバカな・・・。それにしても井上さん忠告ありがとう。覚悟決めて見ていましたので、大丈夫でした。
日本の大奥の中国版なのでしょうか。宮廷で繰り広げられる復讐劇だとか。ハムレットを予習しておくと役に立ちそうです。
外国一般の評価より、ファンタの評価の方が圧倒的に高いです。私も見る予定。
後記: 他の都市のファンタ参加者、どこ見てるのよ!オープニング直後に行われた主催者のパーティーに招かれたのですが、それを蹴って見に行きました。その結果→がっかりだよ!
シェークスピアまで飛び出す大きなスケールの物語、セット、ロケも大掛かりな作品だというので是非1度目にしたいと思ったのですが、エリザベス・テーラーのクレオパトラといい勝負の珍奇な作品に仕上がっていました。それだけでもがっかりだったのですが、ショーダウンはひどい。ありゃないぜ!
重要な女優が2人いるのですが、主演をゴン・リーにすると、その2人の顔ぶれは何か意味深。それでゴン・リーではなくチャン・ツィイーを連れて来たのでしょうが、ちょっとハードルが高過ぎました。ゴン・リーの方が上手くこなしたのではと思います。
全体を図式化し過ぎて失敗。
《インド》
ポスターを見るとマッチョ風の男3人とセクシー・ガール2人の姿が。どうやら派手なアクションもありそうです。5分毎に驚きがというふれこみです。作りはアメリカ風のようですが、退屈する暇の無いエンターテイメント・アクションの様子。
Dhoom という前作があります。
他の都市で見た人から最悪の評価1を受けていますが、ミュージカルで6曲も歌が出ると聞いたので、私は行こうと思っています。前回初めてインド映画がファンタに出た時も大ホールにパラパラの観客。冷房の中凍えながら見ましたが、見た人は大喜びしていました。歌の部分が最初の10分のみだったのでがっかりした人もいます(私と、隣に座った女性だよ!)。
後記: 友人の嘲笑をものともせず、前日の最後の回をパスして睡眠を取り、翌日1時間早いスタートに合わせて見に行ったのですが、見た甲斐がありました。ぶっ飛ばせ、ミッション・インポシブルです。来年もインド映画が来たら見に行きます。
仕事に熱中し過ぎて家族をおろそかにしていた刑事がある日「娘との時間を」と思ったその時また事件が起きて呼び出し。やっと家に戻ると娘がいない!間もなく娘をかどわかして殺した男がつかまるのですが、果たして彼が本当に犯人なのか・・・。司法上は決着がついて犯人は刑務所に。ところがまた子供がかどわかされる。捻りがきいているそうです。
他の都市の観客からは低めの評価。
後記: OSS 117: Le Caire nid d'espions でアホを演じたばかりのデュジャーダンががらっとイメージを変えてシリアス・ドラマに挑戦。両方比べて見るとおもしろいです。一筋縄では行かない犯人役のルーカスは2004年ファンタ作品変態村では気の毒な被害者役。どちらの作品でも気合を入れています。
パリの犯罪者の世界。一匹狼のギャングと組織に属する男の間であれこれ起きるようです。(お笑い抜きで)レザボア・ドッグやレオンなどとも比較されています。
スパイ・バウンドの監督。
他の都市の評価は非常に高いです。
後記: 仲間の多数派がこちらへ行ったのですが、あまり良い評価ではありません。ヒート+スコシージのギャング物=Truands という数式が成り立つそうですが、かなりシビアな話だとか。
会社員の人間関係がスポーツを通して見えて来るというスリラー。
他の都市の評価はあと1歩というところ。
母親殺しの犯人を探す娘の話。
他の都市の評価は低め。
後記: 予定急遽変更でこちらへ。母親の死後自分で調査に乗り出す時の方法が信じ難く、与太話と考えても乗り難いです。これはプロットの大穴なのですが、その他の描写に調和があり、見てもそれほど腹が立ちません。
あの有名なOSS117がコメディーになってしまうんですか。大昔007の対抗馬のOSSも小説を読んだことがあるのですが、コメディーではなかった。それをコメディー仕立てで登場させたフランス。
スパイだらけの50年代のカイロ。同僚のエージェントが死んだので身分を偽って潜入して来た諜報員の物語。マックス・スマートやオースティン・パワーズのつもりでいないと当てが外れそうです。
他の都市の評価では高い点がついています。
後記: フランス語が分かると楽しみが5倍増ぐらいします。分からない私でも大笑いできるシーンが頻繁にあり、画面を見ているだけでも楽しいです。ノスタルジーをばっちり盛り込んであり、主人公の性格はマックス・スマートの真似だけではなく、ピンク・パンサーのクルーゾー、オースティン・パワーズなど間抜けなヒーローをきっちり参考にしています。オープニングのクレジットも当時を彷彿させます。
ミステリー作家フレッド・ヴァルガス原作の初の映画化。パリである日突然何軒かのアパートで中の1軒を除いてすべての家に一筆書きで書いた十字 が・・・。間もなくして市内でペストによる死者発見。ペストの菌を使って何者かが連続殺人が行われている可能性が浮上。そのためパリ市が危険な状態に。し かし常識的に考えて、ペスト菌が1度外に出てしまったら手におえるものではないので、そんな手 段で殺人が可能なのでしょうか。尻すぼみだという噂も。
監督はフランスのベテラン。インドシナ、フランスの女、イースト/ウェスト 遙かなる祖国、Man to Man なども作っている。
おもしろそうに思えるのですが、まだ他の都市の評価は出ていません。
後記: テレビのレベルかとも思えますが、それなりにきちんとまとまったストーリーで、演出、撮影なども合格点。ヴァルガスの原作だとかあまり考えずに普通の期待をすると裏切られません。結末は意外でした。
間抜けな男を演じたイヴァン・アッタルには前回ショーダウンでアッと驚かされました。彼のスリラーとなると油断がなりません。
他の都市の評価は高いです。
後記: 間抜けなイヴァン・アッタルは今回も間の抜けた男の役。やり慣れているのか、説得力のある状況設定です。今回は後半アッとは驚きませんが、敗者復活戦をがんばり抜きます。
なぜ蛇などというタイトルがついたのかと思いましたが、見終わってみると納得。アッタルが敵に回す男が蛇のような嫌な奴だからです。2度見たいと思うような作品ではありませんが、1度ぐらいは見ても損は無いかと思います。
まだ他の都市の評価は出ていません。
特にロシア特集と組んであるわけではないのですが、こちらで勝手に枠を作ってみました。
気の狂った母親に殺された3人の娘の幽霊話。
後記: 元々は見る予定だったのですが、フランス映画に変更しました。
なかなかおもしろそうなスリラー。見られるといいのですが。
後記: 後半に縮めた方がいいシーンが長く続くのですが、そこを10分ほど縮めればおもしろい作品と言えます。
1人だけ生き残った戦士が一族の敵を取るために旅に出て、色々な経験を積んでいるうちに真の目的が分かるというファンタジー物語。
高校生の夏の週末パーティーが・・・。
プログラムを読んでいてあまり食指が動かなかったのですが、他の都市の評価もかなり低いです。
後記: ロン・パールマン・ファンの私はこれを外しました。高校生がどうのという話は苦手なのですが、見た人の話だとそれにしてはまあまあ良くできていたとのこと。
中程度の評価ですが、見た人の数が増え評価が下がる傾向が出ています。
後記: 皆で期待していたのですが、意外や意外。英国の俳優でもこれほど下手な人がいるのかと関心するような女優が1人重要な役で出ています。同じ状況を何度も繰り返して撮影する手法は他の映画でも見たことがありますが、The Deaths of Ian Stone は明らかな失敗作。本日の最悪作品です。
音楽、台詞などはいいそうです。良い所がいくつかあるそうですが、ユーモアは伝わらないとかで俳優の腕の見せ所がうまく機能していないとか。監督はこれまで短編を作り、これが初の長編。画像はなかなかいいとのことです。
最初に見た人が満点の10をつけたのですが、2人目が点を下げ、現在7点台。
後記: ベルリンで見た人の話ですとそれなりにおもしろかったそうです。人気投票では上位3位内に入っています。
フィジー島へ行こうとボートをチャーターした20人ちょっとの人たち。大海の誰も助けに来ないような所で危ない切り裂き男に出くわすのだそうで す。タイトルから考えるにこの世からあの世へ人を運ぶ船頭が出て来そうです。それがこの切り裂き男なのかは見てみないと分かりません。
現在のところ点数はかなり低いですが、見た人が増えて若干上昇中。
現在のところ他の都市の評価はかなり低いのですが、話はおもしろそうです。厳しい社会スリラーだという話。
後記: 悪い作品ではありませんが、他の年の社会派スリラーに比べると弱いです。イギリスお得意のハードな裏社会の話と見ても弱いです。
1990年ニュージーランドの小さな村で起きた事件を参考にしています。銃のコレクションをしている失業者が性能のいいライフルで13人を殺す という事件。本人は警察に射殺されるというのが実話。先日のアメリカの事件の後なのでちょっと引いてしまいますが、アメリカの事件もいずれは映画になるの でしょうか。
他の都市の評価は中の中あたり。1人目が見た時に高い評価をつけていますが、2人目が加わってガクっと落ちています。好みに左右されるのかも知れません。
後記: 今年はスター登場が多く、去年、一昨年とあった地味で普段なら人の目にとまらないような佳作が今年は少ないのですが、 Out of the Blue はかろうじてその仲間に入るかと思います。
上に書いたように実話で、撮影もその現場で行われたそうですが、主演だけでなく、事件に巻き込まれる役を演じる俳優全体に説得力があります。ただ、これほどの悲劇に見舞われた人たちが、映画の撮影隊がどやどやとやって来てあの悪夢を再現するとなると、どんな気持ちだったのか、ちょっと同情してしまいました。
以前の実話物はB級が多く、安っぽかったのですが、最近はまじめに取り組んだ佳作が増えています。
他の都市の評価はやや上昇中。ルーシー・リウなどが出るので見たいのですが、コンビを組む作品が強敵。
後記: パプリカを見たため外しました。いずれDVDが来るのではないかと思います。そうしたら見てみるつもりです。ルーシー・リウは原則として嫌いなのですが、初期の頃と最近の作品はそう嫌いでもありません。
殺すか殺されるかの2択しかない究極のブルース。ゾンビ映画らしい。サインよりはシグナルの方がおもしろそう。
他の都市の評価は安定して上位。
セルマ・ブレア他名のある人も出演。
他の都市の評価はまだ1人ですが高い点をつけています。再上映もあるのでできれば見たいです。
後記: 見た人の話によると自分でオトシマエをつける暴行被害者の話だそうです。2度上映されましたが、私はパス。
運の悪い泥棒の話。双子の連続殺人鬼と出くわすらしいです。ファンタでおなじみのドーフが出るとたいていおもしろいのですが、今年はコメディーに挑戦の様子。興味津々です。
後記: いやあ、これは完全に予想を外されました。滅茶苦茶おかしいです。爆笑、はちゃめちゃぶりから言うとヤング・フランケンシュタインを越えそうです。もう1度見たい。
命の危険もかえりみないスタントマンの物語。亡くなった父親の跡を継ぎたい息子ランディー。羊農場で大きくなったランディーはオークランドへ出てニュージーランド最高のスタントマンを目指す。スタント・ティームと旅をしているうちに、強敵が現われ、生涯の伴侶が現われ・・・というコメディー。ゴーストライダーとどこが違うんだろう。
かなりハチャメチャの凄いコメディーのようです。見たいのですが、現在他の2本と引っかかっていて、決めかねているところ。ニュージーランド的ユーモア満載のようなのですが。
後記: 友人たちの忠告に従いパス。
後記: ベルリンではメイン会場でなく他の館のみの上映。
Masters of Horror というテレビ・シリーズに参加している監督。
後記: 幽霊話でいくらかばかばかしいシーンも混ざっていますが、一応終わりまで見ていられます。程よくショック効果が入っており、主演の俳優に適度の魅力もあり、残念なのはチェッキー・カリョの役の設定がばかばかしく感じられる点。ドーベルマンなどでお馴染みなため、ファンタでは彼に対する期待が高いです。
本職は作曲家のようです。
後記: デス・ノートに阻まれパス。見た人によると小粒ながら楽しい作品だそうです。
情報無し。2度上映。
赤ん坊の時に養子になったアメリカの映画プロデューサー。元々はロシア人だった。大人になってから生地を尋ねたのだが、妙な事が起きる。ガイドが行方不明。母親の死体発見。こういう展開になるともちろんその裏に秘密が・・・。
マシニストの監督。
アメリカで60年代に起きた実話事件。ケッチャムがそれをモデルに隣の家の少女という作品を発表しています。(以下は実話の方なので、映画化でどういう風になっているかは不明。)各地を回ってお祭りを催す仕事をしている姉妹が7人の子持ちのシングル・マザーの家に滞在。ある日その1人シルビアが死んだため通報があり、警察がひどい状態のシルビアを発見。犯人は近所の少年たちと証言するシングル・マザー。被害者の妹の証言は真っ向から対立。
かなり凄い事件なのですが、加害者は20年ほどして釈放されています。出演者の中にはキーナー、フランコなどの名前も見えます。
後記: かなり凄い作品だったそうです。
オーストラリア北部の恐ろしい物語。
後記: Dhoom 2 に阻まれパス。
中年男アンドレアスがある町に迷い込んで来る。どうやってその町に来たかも分からず、自分の家、家族とされている物、人が本当にそうなのかも分からず、町を出ようとしてもそれが不可能なことが分かる・・・。
アイスランドとノールウェイの共同制作。使われる言語はノールウェイ語。ドイツ語が分かる人にはノールウェイ語の方がアイスランド語より分かりやすいです。
後記: 睡魔に襲われかなりの部分を見逃したのですが、それでも非常に監督の意思がはっきり分かる、理解しやすい作りで、実験的な面もあるのですが、嫌悪感を抱きませんでした。力作。
密室劇。家庭内暴力に悩まされた女性が1人で暮らしています。夫は今日出所。息子は家を出ていて行方知れず。最近かかる無言電話。そこへやって来た宿無しの男・・・。
その辺りから、軍が開発した新型化学兵器バグに話が移るそうです。そういうものが本当にあるのか、誰かの考え過ぎなのかが分からず、ストー リーはそこを中心に動くようです。俳優の演技を誉めているコメントを見ました。
後記: 見る予定ではなかったのですが、組んでいた作品の評判があまり悪いのでこちらへ移動。意外や意外、期待以上の気合が入っていて、オスカーを取ってもおかしくないような演技が見られます。
殺された妻の死の事情を知るために田舎町に夫が戻って来ます。妻の死とこの町に関係がありそう。気味の悪い人形のポスターが出まわっています。
あのソウの監督。ソウは最初短編でした。次回作はスター総動員。
父親の死後引きこもりがちな少年が学校を停学になり、暫く自宅で過ごす。近所を観察しているうちに近くの住民が連続殺人鬼ではないかと疑い始める。
キャリー・アン・モスが出ています。
テレビが多い人ですが、テイキング・ライブスを撮っています。
後記: スニークに阻まれパス。
ニューヨークのしょぼくれた男がある日占いをしてもらいます。占い師の言葉に従い妻も捨てて生活をガラっと変えます。良い事ばかりが起きるわけではありませんが、一応気分転換。何事にも器用でない主人公エドモンド。状況はその後エスカレートして・・・。ファンタではブレークする前から受けていたマーシー主演。
ファンタではVIPのスチワート・ゴードン監督。今年のファンタには複数参加。
後記: 見た人の話ではかなりシビアで、マーシー・ファンの期待も裏切られるそうです。なんだかスチワート・ゴードンらしくないように思います。
フィドはゾンビの名前。主人公ティムの親友。ですが隣人を食べてしまうので両親が怒ります。さあ、困った。
、タイムラインの コノリーとマトリックスのモスという不思議な組み合わせのキャストです。監督はあのスリープマーダー 悪意なき殺人者も作っています。
後記: ううん、どう言ったら良いんだろう。崇高な理想を持って作り始めたはいいけれど、詰め込み過ぎたと言うべきか。俳優もみながんばっていて、非常に気合が入っていました。ステップフォード・ワイフといい勝負のレトロ・スタイルも良く生きています。脚本の出来も良く、言わんとしている事は良く伝わります。考え方としてこの映画の主張に賛成する方も多数得ることができると思います。ただ1点文句を言うとすれば、あれもこれも完璧にやり過ぎた・・・。息苦しい。
ハリウッドで起こった殺人事件。現場で目を覚ました主人公には記憶が欠如。どうやら闇の世界から命を狙われているらしい。自分が探偵なのか闇の世界の1人なのかも分からない中で文字通り自分を探し始める主人公。ほとんど白黒の古いスタイルのアニメ。
後記: 疲労困憊で後半眠ってしまったのですが、それでもプラスの点をつけます。導入部が巧みですぐ物語りに入って行けます。友達の話だと後半やや長過ぎるという印象だったそうです。見たホールの空調ができておらず、酸欠と疲労で私は白旗でした。ストーリーは完全に大人向きです。
後記: 評判が良く、絶対に見たい作品だったのですが、フィナーレと重なりパス。ファンタのファンはかなりの数こちらに流れたらしく、フィナーレには空席が目立ちました。
スノーボードをやるためにノールウェイの山にやって来た5人の若者が、20年前の出来事にこだわる頭のおかしい男につかまるというストーリー。 1人が脚を折ったので助けを求めて人里離れたホテルへ。
後記: 主催者がフィナーレにしようかと考えたほどお気に入りの作品。ジェイミー・ベルが好きな方には向きます。私は前回彼の作品がフィナーレに来た時に失望していたので、ちょっとためらいましたが、今年も同じ。波長が合わないと外れになる作品。ベルも大きな俳優になるつもりなら、そろそろこの手の役から足を洗った方がいいように思います。
何人兄弟か不明。
なぜか情報無し。そのうちに何かしら耳に入るでしょう。
後記: 中篇2本の組み合わせの1つ。見た人の話だとこちらはおもしろかったそうです。
スペインのSFは2本目。
後記: スペインの犯罪映画はなかなか良い物がありますが、SFはまだ作り方が良く分かっていない監督が多いのでしょうか。それとも有能な人がアルゼンチンへ移住してしまったのでしょうか。この作品は全然だめでした。
スニークと入れ替えになるため絶滅の危機に瀕しています。
後記: 絶滅。合掌。
普段俳優、プロデューサーの仕事が多い人。ファンタにはチル CHILLが来ています。有名な作品と同じ名前の短編を時々作る人。
後記: 出来の悪いB級のリメイクと言ったらいいのかも知れません。チル CHILLを笑い飛ばした仲間からは「行くな」と言われました。今回も例の《Wendigo》という言葉が出て来ます。作品全体の雰囲気はそれこそチル CHILLの方が良かったです。それでも私は幸福な気持ちで帰宅。なぜかって?
ロン・パールマンの出番がやたら長いのです。顔のアップも多いですし、怒鳴り声も何度も聞けます。パールマンのファンにはブロマイドを買うよりこのDVDがお薦め。
普段は脚本家で有名な作品に関わっています。
後記: 社会ドラマと言った方が良いです。犯罪より主人公の人生に重点があります。佳作。主演の俳優は将来ラッセル・クロウをしのぐスターになるかも知れません。
後記: ファンタでなくDVDを借りて見ました。舞台を現代にして、原作通りの台詞をしゃべっているので変な感じがします。同じ事はカプリオとクレア・デーンズのロミオとジュリエットでもやりました。この方法だとちょっと違和感が残ります。おもしろくありませんでした。
都会から田舎へ移住した一家。ところが家の中で妙な事が起き始めます。田舎の自然が美しいのではとの期待を持っています。
ファンタでは有名な双子監督。主演はパニックルームで準主演の子役だったクリステン・スチュワート。制作はあのサム・ライミ。
後記: パン兄弟はアジアで撮影した方が雰囲気が上手に作れるようです。セットなどに不整合な点がいくつもあり、興味が殺げてしまいます。ハリウッドでは監督が口を出せる範囲が限られて損をした感じです。
ウィリアム・ハート、デミ・ムーア、ケビン・コスナーなどファンタらしくない俳優が主演。
後記: ファンタらしくない作品ではありますが、きちんとしたスリラーです。ゴードンのバグを見たばかりでその気合に圧倒された直後だったので、Mr. ブルックス 完璧なる殺人鬼が色褪せて見えてしまったのですが、分けて見ると結構気合入っています。コスナーがコスナーらしくない作品に出たという意味でもおもしろいです。
後記: 中篇2本同時上映の中のダメな方の作品。それでもアメリカで賞を取ってしまったので、コンビを組んでいた作品より評価が高いのだそうです。
サンドラ・ブロック主演。
後記: ブロックはコメディアンとしてアメリカでは有名ですが、暗い表情で出る映画の方が意外とおもしろいです。これも前半「またか」という進み方をするのですが、後半、ショーダウンはハリウッド映画の予想を外します。ネタはばらさない。
オスカー女優とオスカー男優共演。末期の癌だと知った女性の殺し屋ローズが最後の殺人を計画。恋人のミッキーのサポートを得て引き受けた最後の 仕事とは出産が近いボスの妻暗殺。しかしヒットマンが引退前の最後の仕事をする時は必ずトラブルが・・・。ヒットウーマンでもそれは変わりません。
主要な主人公の相関関係がややこしいです。
後記: 今年は凝った割にやり過ぎだったり下品だったりという匙加減の悪い映画が目立つのですが、これもその1つ。
ファンタでは尊敬されている大ベテラン。
後記: 力作。ブラックな面もあり、主演女優には気合が入っています。
ドイツの大スター、ティル・シュヴァイガーとトーマス・クレッチマンを使った作品もあります。
後記: 疲労困憊でパス。
後記: ちょっと失望。アクションは少なく、家庭ドラマと言った方が良いですが、それもテレビのレベル。
待ちに待った Ночной Дозор の続編。今年のベルリン映画祭に出ていましたが、夏のファンタに間に合ったようです。 大半の人が2作出演。3作目は現在制作中なので、出来上がったら3つ通しで出演したという人も増えるかも知れません。
後記: かなり楽しみにしていたのですが、上映開始から間もなくちらちらとライトが点滅するようなシーンが続出。私は目を大きく開けたままブラック・アウト。コーヒーを飲んでいたのですが、それでも話はほとんど頭に入っていません。時たま我に返りましたが、またブラック・アウト。普段の最終より1回早い回で、眠りこける時間帯ではなかったので残念です。
最後の数分目を覚ましたのですが、何と物語りはリセットされてしまい、これでナイト・ウォッチとデイ・ウォッチは合計10分ほどに要約できることに気付きました。
見た範囲での感想ですが、ナイト・ウォッチの方が圧倒的に雰囲気が良く描けていて、わくわくしました。デイ・ウォッチは画面が鮮明過ぎ、アクション・シーンも見え透いていて、ロシアだという雰囲気も全く欠けています。その上タクラマカンなどという珍しい土地が出て来るのに、そのおもしろい面は全然前に出て来ません。がっかりだよ!
同時に組んであったアニメに行った方が良かった。
消えた作品 (なぜかラインアップから消えました。)
トップモデルが誘拐され監禁。同じ場所にもう1人の被害者が。警察も捜索を。必死の脱出を図るのですが、犯人はいくつもの難関を用意しています。果たして彼女は生き延びられるか。話だけを聞いていると新手のソウのようにも思えますが・・・。
最近10本近く長編を撮っている監督。パトリシア・アークエットのグッバイ・ラバー、デミ・ムーア版のスカーレット・レター は彼の作品。
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