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2007年ファンタ速報

参加作品

開催予定:2007年8月

プログラムへの近道

無事終了しました。疲労困憊で現在休養中。

注: 索引はまだ完璧ではありません。2、3抜けている作品があります。近日中に修正の予定。

最終日

★ 馴染みの顔

フィナーレにたどり着きました。今年は本当に疲労困憊の中できつかったです。年というわけではないのです。井上さんとあまり変わらない年齢なのですが、現職の頃はピンピンしていました。失業してから諸々の事情で体力が落ちていて、これまでも毎年ファンタの前にはいくらか体力をつけるようにしていました。すると何とか持ちこたえるのです。今年はそれができず、弱った体力のまま突入。

私はファンタの仲間の中では特に高齢の方に入りますが、仲間も5歳から10歳下とは言え、もう中年の真っ只中。それできちんと休暇を取っての参加者のみが生き延びているという感じになって来ています。そのためかいくらかハードコアのメンバーが減り、私も今年は隣のグループと仲良くするよう務めました。隣のグループの方でも似たような危機感を持っていたらしく、すぐ友好的な反応があり、私個人だけの話をすると、去年までに減って来ていたメンバーが数から言うと元に戻りつつあります。驚いたのは長い間顔を見ていなかった主催者の1人が私をすぐ思い出したこと。中心になる主催者が4人ほどいたのですが、1人は正式に引退。残りの3人のうち1人はミュンヘン中心に活動していたらしく、名前は毎年プログラムで見ていましたが、顔は見ていませんでした。今年ベルリンが大所帯になったのでその人も来ていて、初日に挨拶されてしまいました。びっくりしたの何のって。うれしかったです。

★ 今年の人気作品 No.1

何とファンタ専用のトレーラー・アニメが大人気。通しのパスを買ったハードコアのメンバーには例年のようにTシャツが振舞われましたが、それだけでなく、今年はDVDのプレゼントも受けました。早速家に持ち帰り見たところなんとこれは全作品が始まる直前に上映されるファンタという催し自体のトレーラー。

アードマンに匹敵する(越える?)とても心のこもったトレーラーで、何度見ても飽きません。仲間の評判も最高で、全作品の中で人気作品 No.1と言っても過言ではありません。さらに今年参加した2館の1つで撮影に使われたアニメの人形が展示されていたそうです。例年あまりセンスの良くないトレーラーばかり見せられていたので、今年の変化には驚きました。

ドイツはクレー・アニメでは先進国。アメリカがピクサー系のアニメで勝負をかけ、日本がクラシックなアニメで今も十分勝負できる中、英国やチェコからクレー・アニメが出て来てがんばっています。ドイツはそんな中で大量には出していませんが、英国のアードマン系の作品で優秀作が出ています。アードマンに採用されているものもありますが、ファンタのアニメは何とベルリンに根拠地を置いているそうです。がんばれ、ベルリン!

★ 参加作品の質

今年の作品群は私の好みだけで言うと、やや落ちました。有名俳優が出る作品がぐっと増えた分、質は下がった感じです。

有名人が出るとどうしてもハリウッドの作品になってしまい、ハリウッドになるとどうしても全世界の一般の市場を狙ったり、ハリウッドが流布したい方向の筋展開になったりするので、監督や脚本家の意思が犠牲になります。去年は有名監督、有名俳優がかなり少なく、デビューから3作目の監督が大半。その分しっとりとした落ち着きのあるドラマの中で犯罪が描かれたり、テレビの規模の作りであってもストーリーが言わんとするところがちゃんと伝わって来たりしました。

今年はそういう作品が少なかったように思います。スターが出たためゆるい結末になるものや、ゲバルト・ポルノ(ドイツ語でポルノと言うと、裸のお姉さんが出て来るという意味だけではなく、やり過ぎなぐらいしつこく何かを出すという意味もあり、ここでは過剰な暴力描写という意味です)という新しいカテゴリーに入りそうなもの、女性をバンバン殴ったり苛めたりするシーンの長いものなどが増え、私の満足度は低下しました。ただ主催者の方は去年、一昨年のような作品の選び方もできるんだぞ、20周年などという重要な節目にそういう事をやれるのだぞという気概は見せたと思います(今年は21周年)。

★ 横で起きるトラブル

以前ファンタが大手のスポンサーを探し大掛かりになろうとしていた時期に、新しい会場で妨害行為が行われ、ファンも嫌な気分を味わったことがありました。以前は壁に大きな紙を貼り、そこにファンが好きな感想を書けるようになっていたのですが、それを破り捨てた人たちがいました。この問題は最近インターネットで解消され、中にはコンピューターを会場に持ち込み、映画を見た直後にレビューをアップロードするファンも出ています。

その後別なトラブルが配給会社と主催者の間に起こり、その結果空港の荷物検査に匹敵するチェックが行われるようになりました。今年は主催者が嫌々了承していた目つきの悪い黒装束のお兄さんたちは参加しておらず、スニーク・プリビューや世界初公開の作品でも入り口を封鎖して持ち物検査などという事はありませんでした。その代わりなのでしょうか、それとも全く関係がなかったのでしょうか、よく分かりませんが、初日から以前の黒装束と目つきの似た妙なドイツ人数人が黒装束ながら背広ではなく、平服でその辺をうろついていました。ファンタの客層と違うタイプの人たちでした。主催者の支援を受けていないだろうと思われる人たちでした。

主催者側はできるだけ映画ファンに楽しく見てもらおうと努力していて、その姿勢は今年も同じでした。そして今年はアジア・サービスが予定されています。

★ ファンタが年3回になる!?

開催当初は別として、最近は年1回8月に8日間行われていたのですが、その後春の週末に6−8本、夏に33枠程度になりました。その後いくらか増え、今年は42枠。加えて他の2館で再上映もやっています。去年より今年の方が大変だと感じたのは、作品の間の休憩がほぼ30分以内になってしまった点。次の回の席を確保した上、近所のショッピング・センターに食料を調達に行くにはちょっと時間が足りません。仲間同士が助け合ってかわりばんこに座席を確保しないと無理。帰宅は最終回まで見ると朝の2時、3時になるので、休暇を取って参加したとしても、家で料理をしたり買い物に行くより、睡眠を取る方が重要。というわけで嫌でも友達を作って協力しないとダメなのですが、嫌がっている人はいません。世間で友人関係が希薄になって行く中、ファンタでは友人関係が密になって行きます。その上皆同じ趣味で集まっているので、年8日楽しい日々を送れます。

驚いたことに今年はさらに秋のファンタが予定されています。ベルリンはスケジュールの都合で冬のファンタと呼んでもいい時期になりますが、アジア特集だそうです。

今年は日本からも普段より良い作品が来たという印象だったのですが、少なかったのが香港と韓国。普段もあまり大量に来ない中国は1本。久しぶりの日本に花を持たせたのかと思いましたし、毎年あれほどたくさんおもしろい作品を持ち込んだので力尽きて、韓国と香港は今年休憩なのかと思っていました。ところが倉庫にまだ良い作品があまっているのだそうです。それが残念だというので秋にアジア特集を組むのだそうです。何が出るか楽しみです。遠くからベルリンに来て参加している人は無理ですが、ベルリンに住んでいる仲間には再会できそうです。

☆ では以下に見た作品のコメントを入れます。

プログラムへの近道

5日目

週末は開催期間中のハイライト。土曜日は日本の作品が3本、日曜日は2本並ぶというサービスぶり。加えてインドから唯一参加のドゥーム2、その上スニーク・プリビューも飛び込むという盛況ぶりでした。

ドゥーム2はご機嫌な活劇、スニーク・プリビューのデス・センテンスはケビン・ベーコンが気合を入れての参加、デス・ノート(1)は死神の笑顔が大画面いっぱいに浮かぶなど収穫の多い日でした。デス・ノートは大サービスで、大きい方のホールに変更。加えて地味ながら佳作の Out of the Blue など、損の無い日という印象でした。

4日目

昨日は疲労困憊で最後の回をパス。翌日の初回が1時間早く始まるため、眠っておいた方がいいとの考えも。

日本デーでは予定を変更して出された作品を全部見たのですが、例年と違ってなかなか良かったです。ヨーヨー・ガールというタイトルで出ていたスケバン刑事 コードネーム=麻宮サキもタイトルから想像できる内容より充実していました。

ハイライトは時をかける少女。こんなにいい作品だとは知りませんでした。ずっと前からタイトルだけは知っていたのですが。誉める所がたくさんあるのでいずれ記事にして出します。

その直後に来たのでやや不利だったと思いますが、同じ筒井のパプリカ。別な日、別な時間帯だったら評価がもう少し良かったかと思います。それなりにおもしろい構成になっていました。

と言うわけで日本の映画が今年は良いのですが、まだデスノート2本と、蟲師も残っています。アジアの作品は他のおもしろい作品と組んでいるので、どれを見るかまだ決めていませんが、できるだけ劇場で見たいと思っています。

3日目

初日と2日目は疲労困憊状態だったのですが、3日目は睡眠時間が限りなくゼロに近づいているのにピンピンしています。仲間は今日は最初の1、2本をパス。しかし今日は佳作、力作があったので、がんばった甲斐がありました。明日は日本デーです。

無かったはずのスニーク・プレビューが行われるそうで、スニークなのにもうタイトルがばれています。

プログラムへの近道

初日

さあ、いよいよ本番突入です。本日はオープニングだったので、Black Sheep女帝 [エンペラー]

夏のファンタのラインアップは開催の1ヶ月前ぐらいに揃い、突然発表されて、私は突貫工事というのがこれまでの例でしたが、今年は主催者の言う通り早めに準備が始まりました。カテゴリーも決まりました。

そして他の都市ではもう始まったので、続々と感想が上がって来ています。私もしっかり参考にさせていただきます。

今年1番の変化はベルリンで3館4ホール上映になった点。
いつもの会場では例年のように2ホール上映。多い日は1日12本上映です。2館延べ83枠で、僅かに再上映があります。

その他に町の中心の別な場所にある2つの館でオープニング以外連日上映されます。
1館は日曜日2本、他の日は1日1本上映で延べ7枠、7本。うち1本はファンタに新しく出る作品ではなく、ギレルモ・デル・トロ監督の作品です。

もう1つの館は8ホールの1館を使い、1日4本上映、延べ28枠。

いずれも午後後半の上映です。メインの会場はほとんどの日が真昼間の開演です。新しく加わった2館を計算に入れると、かなりの数の作品が再上映されます。しかしメインの会場から1本も犠牲にせずこの2つの映画館へ飛んで行くのは難しいです。メインが新宿で、他の2つが池袋や吉祥寺でのような感覚です。ですから、仕事帰りの映画ファンがメインのフェスティバルの一角を一緒に楽しむために設定されたのか、あるいはプロのバイヤーがどうしても見なければ行けない作品に目を通すために便宜を図ったかです。

ファンタ全体を通して流れている伝統はファンのためのフェスティバルという姿勢。時々プロのバイヤーかと思える人の姿も見えますが、主賓は映画ファン。間もなくの開始。以下、分かった点は情報を補足しておきました。(7月)

枠が決まりました。今年はフランスの枠があります。去年まで暫くかなり地味路線だったのですが、今年は中堅の有名な名前が所々に見られます。ブロックバスターは避けたようですが、ロン・パールマン、セルマ・ブレアなどの顔が見られます。また、ファンタでは以前から有名だった地味路線の俳優が最近大手の映画に出て成功したという流れの有名人もいます。(6月30日)

タイトル、年度などを先に出し、その他の情報を徐々に加えます。

箱に入っている各枠のタイトルをクリックすると目次ボックスに戻ることができます。

プログラムへの近道

オードブル(2007年3/4月)  
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オープニング

注目の作品

特別上映 + スニーク・プレビュー

アジア特集

《日本》

《日本 / アニメ》

《韓国》

《香港・中国》

《インド》

フランス特集

ロシアの作品

特にロシア特集と組んであるわけではないのですが、こちらで勝手に枠を作ってみました。

血の滴るコーナー

真夜中の狂気

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短編

フィナーレ

消えた作品  (なぜかラインアップから消えました。)

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