Huanying xinshang Ding Fengzhang de zhuye





   蝶戀花
                欧陽脩
OuyangXiu ouyangxiu Ouyang Xiu ouyang xiu
庭院深深深幾許?
楊柳堆煙,
簾幕無重數。
玉勒雕鞍遊冶處,
樓高不見章臺路。


雨橫風狂三月暮,
門掩黄昏,
無計留春住。
涙眼問花花不語
亂紅飛過秋千去。


******

蝶戀花

庭院 深深として  深きこと 幾許(いくばく)ぞ?
楊柳  煙
(かすみ)を堆(こ)め,
簾幕 重なれるを 數ふる無し。
玉勒 雕鞍  遊冶の 處,
樓 高けれど 見へず  章臺の路を。


雨 橫ざまにして  風 狂ふ  三月の 暮,
門は 黄昏
(たそがれ)を 掩(さへぎ)れど,
計る 無し  春を留め 住
(お)くを。
涙眼にて 花に問へど  花は 語らず。
亂紅
(散りし花) 飛び過ぎて  秋千に 去る。

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私感註釈

※欧陽修:(歐陽脩):北宋時代の政治家。詩人、散文作家。1007年(景徳四年)~1072年(煕寧五年)。姓は欧陽(複姓)。字は永叔。号して醉翁、六一居士。謚は文忠。唐宋八大家の一。

蝶戀花:この詞は、「奥深い庭園で、出て行ったあなたを待つ。邸宅の門内は明るくして、宵闇の迫り来るのを防げる。しかし、過ぎ行く春(歳月)を留めることができない。花も散ってゆき、ブランコ(=女性の遊具)で楽しく過ごしたあの時は返ってこない」と、女性の身になってうたう。李淸照は、この作品に感動し、「庭院深深深幾許」で始まる「臨江仙」(「蝶戀花」ではなく)を何か作っている。いる。  なお、馮延巳にも『蝶恋花』 「庭院深深深幾許?楊柳堆烟,簾幕無重數。」がある。

※庭院深深深幾許:(女性がいる)庭は奥深く、深さはどれほどになろうか。 *この句は、「庭院 深深として  深きこと 幾許ぞ」などと読めるが、本来は「庭院 深深  深 幾許」は、「ていゐん しんしん  しん きーきょ。」或いは「ティンユァン シェンシェン   シェン ジイシュウ」或いは当時の音(?)で「テンユェン シィェンシィェン  シィェン ケィヒュ」等と読み、そのリズミカルなところを味わってみては如何なものであろう。「庭院深深深幾許」の節奏は「庭院・深深 + 深・幾許」となっており、(当然ながら)意味はそれに従ってくる。「庭院・深深深・幾許」とはならない。 ・庭院:塀に囲まれたにわ。 ・庭:前庭。院:中庭、また、垣で囲まれた宮殿などの建物。中国の庭は塀で細かく区切られ、その境の門をくぐると別世界の庭になるそのようなのが幾重にも連なっていることをいう。日本や西洋の庭園のように開放的ではない。 ・深深:ふかい。奥深い。奥深く。形容詞。 ・深幾許:どれほど深いのだろう。 ・深:深まり具合。動詞的な用法であり、そのすぐ前の「深深」とは、意味の上で違いがある。 ・幾許:どれほど。いくばく。

※楊柳堆煙:やなぎがかすみを籠めて煙って。 ・楊柳:やなぎ。 シダレヤナギ。なお、楊のハコヤナギ類、柳のヤナギ類の総称としてもある。ここでは、ヤナギを指す。 ・堆煙:煙っている。かすみを籠めている。 ・堆:(白話)ためておく。蘇軾の詩に「但覺衾*如fa水,不知庭院已堆鹽。」があり、「堆煙」(dui1 yan1)「堆鹽」と(dui1 yan2)とは、とても近い。

※簾幕無重數:部屋を仕切るカーテンが幾重にも数え切れないほどかさなっている。 ・簾幕:スダレと幕。帷幕。 無重數:(幾重にも幾重にもなっていて)重なっているのが、数えられない。

※玉勒雕鞍遊冶處:立派なくつわとくらの立派な乗り物で(出かけたまま)酒色に耽っているところ。 ・玉勒雕鞍:立派なくつわとくら。転じて、立派な乗り物。=金鞍玉勒。玉=玉の飾りのある(ような)。「すばらしい、見事な」という意味。 ・雕:彫刻を施してある(ような)見事な。 ・遊冶:酒色に耽る。=游冶。

※樓高不見章臺路:高殿(たかどの)は高くとも、花柳の街(章台の路)(にいる愛しい男性)のようすは見えない。 ・樓高:たかどのが高い。たかどのは高くとも、(章台の路は見えない)。
・不見:みえない。現代語では、いろいろな意味があるが、日本の伝統的な読み方「みえず」がふさわしい。 ・章臺:花柳の巷。章台は、漢代、長安にあった地名で、そこに多くの遊女いた。転じて花柳街。

※雨橫風狂:三月暮:雨が横様に降りつけ、風が吹き荒れる、晩春の陰暦三月。 ・雨橫風狂:雨が横様に降り、風が吹き荒れる。 ・三月暮:陰暦・三月。季春。晩春に当たる。

※門掩黄昏:門はたそがれをしめだすが。門内は宵闇の迫り来るのを防げるが。 *邸宅の門内は明るくして、宵闇の迫り来るのを防げる。 ・門掩:門をとざす。南唐・馮延巳の『歸自謠』に「春艷艷,江上晩山三四點,柳絲如剪花如染。   香閨寂寂
門半掩。愁眉斂,涙珠滴破臙脂臉。」とあり、北宋・欧陽脩の『蝶戀花』に「庭院深深深幾許?楊柳堆煙,簾幕無重數。玉勒雕鞍遊冶處,樓高不見章臺路。   雨橫風狂三月暮,門掩黄昏,無計留春住。涙眼問花花不語。亂紅飛過秋千去。」とある。 ・僧居:寺。*杜牧の『題禪院』に「觥船一棹百分空,十歳青春不負公。今日鬢絲禪榻茶煙輕颺落花風。」とある。 ・掩:とじる。また、おおう。おおいかくす。かばう。ここは、前者の意。 ・掩門:(白話)門を閉ざす。明・高啓の『偶睡』に「竹間門似僧居,白荳花開片雨餘。一榻茶烟成偶睡,覺來猶把讀殘書。」とある。

※無計留春住:春を引きとめる手だてがない。 ・無計:手だてがない。方法がない。晩唐・杜牧の『惜春』に「花開又花落,時節暗中遷。
無計延春日,何能駐少年。小叢初散蝶,高柳即聞?。繁艷歸何處,滿山啼杜鵑。」とある。 ・留春住:(白話)春を引きとどめる。前出・杜牧『惜春』の「花開又花落,時節暗中遷。無計延春日,何能駐少年。小叢初散蝶,高柳即聞?。繁艷歸何處,滿山啼杜鵑。」に因る。 ・留住:(白話)引きとどめる。

※涙眼問花花不語:涙目で(春の象徴である)花に問いかけても、花は語ろうとしないで(過ぎ行こうとし)。 ・涙眼:涙がたまっている目。なみだ目。 ・問花:花に問いかける。 ・花不語:花は語らない。語ろうとしない。

※亂紅飛過秋千去:散りゆく花びらが(二人が楽しく過ごした思いでのある)ブランコの方へ飛んで行く。 ・飛過秋千去:ブランコへ飛んで行く。 ・亂紅:散った花びら。 ・紅:花。 ・飛過:飛んでいく。 ・秋千:ブランコ。女性の遊具。=鞦韆。二人が楽しく過ごしたところでもある。 ・去:(白話)いく。

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◎ 構成について:
  
双調。六十字。  仄韻の一韻到底。  鵲踏枝、一金ともいう。韻式は「aaaa aaaa」。韻脚は「許數處路 暮住語去」で、第部の上声(許數語)、去声(處路暮住去)。「數」は、両韻で名詞:去声、動詞:上声。「處」も、両韻で名詞:去声、動詞:上声。

   ○○●●(仄韻),
   
●○○+●●○○●(仄韻)。
   
○○●●(仄韻),
   
●○○●(仄韻)。


   
○○●●(仄韻),
   
●○○+●●○○●(仄韻)。
   
○○●●(仄韻),
   
●○○●(仄韻)。(一字目はの方がベター)
2001. 6.17
      6.18
      6.19完
      8. 9補
      9. 6
     12.24
2009.11. 9
2014. 6.30
2017. 7.22
     

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