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長相思
          

                         
         南宋・向滈

桃花堤。
柳花堤。
芳草橋邊花滿溪。
而今戎馬嘶。


千山西。
萬山西。
歸雁橫雲落日低。
登樓望欲迷。
    **********************






       長相思

桃花(たうくゎ)(つつみ)
柳花(りうくゎ)(つつみ)
芳草(はうさう)橋邊(けうへん)  花は (たに)に滿つ。
而今( じ こん) 戎馬(じゅうば) (いなな)く。


千山(せんざん)の西。
萬山(ばんざん)の西。
歸雁( き がん) 橫雲  落日(らくじつ) 低し。
登樓して 望めば 迷はんと(ほっ)す。
             ******************

◎ 私感訳註:

※向滈:南宋初期の詞人。字は豊之。楽斎と号す。開封(現・河南省内)の人。少時より詩作に長けるなど、才気に溢れていたが生活面では窮困していた。ある時、向滈夫婦の貧窮を見かねた妻の父が、娘(=向滈の妻)を別の男の許に嫁がせようとしたが、彼女(=向滈の妻)は、毅然として向滈の許に帰ってき、終生添い遂げた。

※長相思:詞牌の一。詳しくは「◎構成について」を参照

※桃花堤:(思いでの中の故郷は:)モモの花の堤(つつみ)に。 ・桃花:モモの花。 ・堤:つつみ。堤防。

※柳花堤:ヤナギの花の堤(つつみ)。 ・柳花:ヤナギの花。

※芳草橋辺花満渓:よいかおりのする春の草(の生えている)橋のたもと、(そして、)花は谷に満ちている。(それがわたしの故郷の春だ。) ・芳草:よいかおりのする草。春の草。南宋~元・黄公紹の『青玉案』に「年年社日停針線。怎忍見、雙飛燕。今日江城春已半。一身猶在,亂山深處,寂寞溪橋畔。   春衫著破誰針線?點點行行涙痕滿。落日解鞍
芳草。花無人戴,酒無人勸,醉也無人管。」とある。 ・橋辺:橋のたもと。橋の辺り。 ・花満渓:花が谷に満ちている意。

※而今戎馬嘶:(その故郷も、)今は、軍馬が嘶(いなな)いている。 ・而今:現今。今。今日。目下。 ・戎馬:〔じゅうば;rong2ma3○●〕軍馬。戦馬。元・元好問の『岐陽』詩に「百二關河草不橫,十年
戎馬暗秦京。岐陽西望無來信,隴水東流聞哭聲。野蔓有情縈戰骨,殘陽何意照空城。從誰細向蒼蒼問,爭遣蚩尤作五兵。」とある。 ・嘶:いななく。

※千山西:多くの山々の西の方に。 ・千山:多くの山々。≒後出・「万山」。宋・太祖趙匡胤の『旭日』に「太陽初出光赫赫,
千山萬山如火發。一輪頃刻上天衢,逐退羣星與殘月。」とある。

※万山西:更に多くの山々の西の方に。

※帰雁横雲落日低:(春、北方に)帰る雁(かり)の姿に、空の彼方にたなびく雲に、沈む太陽が低い。
 ・帰雁:春、北方に帰る雁(かり)。盛唐・王維の『使至塞上』に「單車欲問邊,屬國過居延。征蓬出漢塞,
歸雁入胡天。大漠孤煙直,長河落日圓。蕭關逢候騎,都護在燕然。」とあり、中唐・錢起の『歸雁』に「瀟湘何事等閒回,水碧沙明兩岸苔。二十五弦彈夜月,不勝淸怨卻飛來。」とある。 ・横雲:〔おううん;heng2yun2○○〕横に長くたなびく雲。朝や夕べに、空の彼方にたなびく雲。 ・落日:沈む太陽。

※登楼望欲迷:(郷里のことに思いを致すために、)高殿(たかどの)に登って、(遠くを)見遣れば寂しくてぼんやりとして、失意のあまり呆然(ぼうぜん)としそうだ。 ・登楼:たかどのに登る。(郷里のことや親族友人に)思いを致すために、高殿に登って、遠くを見遣ること。後漢末・王粲は『登樓賦』で、後漢末の戦乱の哀しみを、楼に登って、遠く故郷の中原を見やって、懐かしみながらも荒廃を嘆き、やがて楼を降りて歌いあげたもので、「
登茲樓以四望兮,聊暇日以銷憂。……循階除而下降兮,氣交憤於胸臆。夜參半而不寐兮,悵盤桓以反側。」というもの。初唐・盧の『南樓望』に「去國三巴遠,登樓萬里春。傷心江上客,不是故鄕人。」とあり、盛唐・杜甫の『登樓』に「花近高樓傷客心,萬方多難此登臨。錦江春色來天地,玉壘浮雲變古今。北極朝廷終不改,西山寇盜莫相侵。可憐後主還祠廟,日暮聊爲梁甫吟。」とあり、南宋末・文天祥が『江月』和友驛中言別で「乾坤能大,算蛟龍、元不是池中物。風雨牢愁無著處,那更寒蟲四壁。橫槊題詩,登樓作賦,萬事空中雪。江流如此,方來還有英傑。   堪笑一葉漂零,重來淮水,正涼風新發。鏡裏朱顏都變盡,只有丹心難滅。去去龍沙,江山回首,一綫青如髮。故人應念,杜鵑枝上殘月。」と使う。 ・望:遠くを眺めて(物思いに耽る)。 ・欲:…しそうだ。…しようとする。ほっす。 ・迷:迷う。寂しくてぼんやりしたありさまで、失意のあまり呆然(ぼうぜん)としている。





◎ 構成について

 長相思(『相思令』ともいう) 三十六字。双調。平韻 一韻到底。韻式は「AAA AAA」。赤の部分は、畳字。青の部分も、畳字(=同じ字のくり返し)にする。上片と下片は同一の詞調。韻脚は「堤渓嘶 西低迷」で、詞韻第三部平声八齊(堤渓嘶西低迷)。


。(韻)。
●○○●○,(韻)
●○(韻)。



。(韻)。
●○○●○,(韻)
●○(韻)。
2017.6.23
     6.24

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