1970
1979 STREET LIFE
1978 IMAGES
1977 FREE AS THE WIND
1976 THOSE SOUTHERN KNIGHT
1975 CHAIN REACTION
1974 SOUTHERN CONFORT
1974 SCRATCH
1973 UNSUNG HEROES
1973 THE 2nd CRUSADERS
1972 CRUSADERS 1
1972 HOLLYWOOD
1971 PASS THE PLATE
1970 OLD SOCKS NEW SHOES
CONSEPT PROFILE DISCOGRAPHY LINK BBS
CRUSADERS1 ジャケット CRUSADERS1 ←back next→
怒涛のファンク攻勢
1972 MCA Records

いよいよ出ました「クルセイダーズ1」。満を持してのアルバムとみた。それが証拠に、1曲目の「THAT'S HOW I FEEL」から、聴くものを一撃伝説、重低音のベースの迫力満点のフックがコチラの顎にクリーンヒット。眼がくらむほどのパワー。クルセイダーズ怒涛のファンク攻撃。
ウイルトン・フェルダーのサックスプレイは豪快そのもの。例えば指圧を受けるとき、ツボを押されると、「ああ、そこそこ」と実に気持ち良い感触を味わうものですが、まさにウイルトン・フェルダーのサックスこそは、そんな文字通りツボを心得たプレイとでも言いましょうか、思わず「イッテ」しまうような音の性感マッサージ。言うなればサックス整体師。
2曲目「SO FAR AWAY」見参。せつないまでにテキサスファンク魂が心の琴線に触れます。男の侠気をくすぐられます。何故かふと座頭の市っさんを思い出しましちまいましたヨ。「海ってぇのは川よりも広うござんすかい」と呟く市さんに、「ああ、その海の向こうにクルセイダーズっていう、すげぇ男たちがいるんですゼ」とささやきたくなってくる。
SIDE2「PUT IT WHERE YOU WANT IT」、殺気立つほどドスの効いたファンク行進曲。渡の兄貴がドスを逆手に柱に突き立て、柔なハートへ「斬り込み」をかけてきそうな危うい雰囲気。一転して、「MYSTIQUE BLUES」は、心弾む、太陽に向って花咲くひまわりファンクといった風情。「FULL MOON」では、フーパーがリキを込めて、精力的にビートを叩きこみ、ウエイン・ヘンダーソンがトロンボーンで体を張って絡んできます。思わず力瘤ができるほどにパワーフル。
SIDE3の「MUD HOLE」、いかにもウェイン・ヘンダーソン作曲らしいファンキーなナンバー。2管編成の波がうねります。次の「IT'S JUST GOTTA BE THAT WAY」これもウェイン・ヘンダーソンの曲。何とも心地良いこの気だるさ。アンニュイの雰囲気濃厚な紫煙漂う場末の盛り場、ついそんなイメージを浮かべてしまう。
SIDE4の「A SHADE OF BLUYES」、フェルダーのサックスが快調そのもの。チキンギギチュンとギターで始まるコレもまた、ヤクザ映画には持ってこいの曲。音で演じた、ドスで切り裂く「関東幹部会」。サァ、今まさに、ここから十字軍の快進撃が始まりました。


Side1
1 THAT'S HOW I FEEL
2 SO FAR AWAY
Side2
1 PUT IT WHERE YOU WANT IT
2 MYSTIQUE BLUES
3 FULL MOON
Side3
1 SWEET REVIVAL
2 MUD HOLE
3 IT'S JUST GOTTA BE THAT WAY
4 GEORGIA COTTONFIELD
Side4
1 A SHADE OF BLUES
2 THREE CHILDREN
3 MOSADI

GUEST PLAYER
Larry Carlton(g)
Arthur A ams(g)
David T.Walker(g)
Chuck Rainey(b)