この出だしに鳥肌立たないヒトがいたらお目にかかりたい。
まぁ、いかにもクルセイダーズらしいといったらいいでしょう、爆走するPopwell師匠(bs)の面目躍如、ドスの効いた「Chain Reaction」
をバックに青木誠さんのアナウンスで始まるこのメチャクチャ格好良いCDは、誰あろう居酒屋に初ご来店いただいた
0氏コレクションの一枚。FM放送から収録されたらしいこの私家版のCD、サウンドが鮮明なことに一驚します。
何度も言いますがこの「闘魂クルセイダーズ」はこうしたお客様からのご協力なくしては決して
成り得なかった。まさに感謝の産物で、この幸福感とクルセイダーズファンに幸あらんことを祈念して当サイトを
「クルセイダーズ神社」と呼ぶ所以です。
中野サンプラザでのクルセイダーズコンサートの印象を「超満員、ノリノリ、大変ゴキゲンなコンサートでした」と
語る青木誠さんご自身、「僕もいささか興奮気味ですけど」とおっしゃるように、この時のコンサートがいかに興奮の坩堝
であったかをうかがわせます。
一曲目は「Swanp Dog」で、この曲、これまで発表されたクルセイダーズのどのアルバムにも収録されていません。
ただ「Feeling Funky」に似ていて、Popwell師匠が鉄砲玉のように斬りこんでくる、まるで映画「仁義なき戦い」
の冒頭の乱闘シーンを思わせるように、アグレッシブ満タンですから、のっけから力瘤盛り上がるは必定。
活劇版クルセイダーズ劇場の始まり、始まり。
ここで司会進行役のWilton Felderが、「It Happens Everyday」を「ベリィ、ビューティフル」と称賛して紹介した後、
Joe Sampleの清流のようなクリスタルタッチが続きます。その涼を呼ぶ清々しさ。
涼んだ後には、構成の妙で、「Spiral」をもってくるなんざ心憎いばかり。
そして「Keep That Same Old Feeling」。グループを離れたWayne Hendersonのこの曲を、Popwell師匠が歌い、
Joe Sampleが奏で、Wilton Felderが男気のテキサステナーを朗々とブロウする時、いやがうえにも胸熱くなってきます。
続いてWilton Felderのソロの後、何と「Way Back Home」が来ますから、これはもう感涙の極み。
Gパパさんおっしゃる「無性に沁みる」瞬間です。
エンディングは「In All My Wildest Dreams」。
ちょっぴりセンチでありながら、テキサスの風を肌で感じるこの曲、
クルセイダーズのコンサートの最後を飾るのにこれほど相応しい曲はないと膝を打ちました。
年甲斐もなく目頭があつくなり、咽び泣く始末。
嗚呼「このライブを体験したファンは世界一のしあわせ者です」。0さんありがとうございます。
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