クトゥルー12 (ホラー:アンソロジー)
(大瀧 啓裕:編 / 青心社文庫 2002)
クトゥルー神話アンソロジーの第12巻。
12巻ともなると、名の知れた作品が少なくなるのは仕方がないところでしょうか。でも、それなりにビッグネームは揃っています。
全8篇のうち、面白かったのはロバート・ブロックの「首切り入り江の恐怖」。カリブ海の孤島近くの海底で見つかった沈没船の財宝探しとクトゥルー眷属とを結びつけて、怪奇と冒険の要素をうまく融合させています。ダーレス&スコラーのコンビは通俗的ながら派手な怪物を登場させるのが得意ですが、「湖底の恐怖」は湖の浚渫作業で古の結界が破れ、出現した怪物が沿岸住民を恐怖に陥れるウルトラQ的なお話。同コンビによるもう1篇「モスケンの大渦巻き」は、北極圏近くの孤島に潜んでいた不死の怪人がヨーロッパ文明圏に出現する物語。ゼリア・ビショップの中篇「墳丘の怪」は、北米先住民の怪異な伝説が息づく丘陵地で発見された、数百年前のスペイン人探検家の手記にからめて地下の異世界クン=ヤンを垣間見せる大作ですが、冗長さが難点。他に、太古のヒューペルボリアを舞台にした「サタムプラ・ゼイロスの物語」(C・A・スミス)、御大ラヴクラフトの「ヒュプノス」、雪の精霊の怪異を描く「イタカ」(A・ダーレス)など。
<収録作品と作者>「アルハザードの発狂」(D・R・スミス)、「サタムプラ・ゼイロスの物語」(クラーク・アシュトン・スミス)、「ヒュプノス」(H・P・ラヴクラフト)、「イタカ」(オーガスト・ダーレス)、「首切り入り江の恐怖」(ロバート・ブロック)、「湖底の恐怖」(オーガスト・ダーレス&M・スコラー)、「モスケンの大渦巻き」(オーガスト・ダーレス&M・スコラー)、「墳丘の怪」(ゼリア・ビショップ)
オススメ度:☆☆
2006.5.20
犯罪カレンダー<1月〜6月> (ミステリ)
(エラリイ・クイーン / ハヤカワ・ミステリ文庫 2002)
1年12ヶ月の各月にちなんだ風物や記念日、行事などをテーマにした12の短篇を集めた短篇集の上巻です。
クイーンと言えば、長篇の他に短篇にも優れた手腕を発揮しています。初期の「エラリー・クイーンの冒険」「エラリー・クイーンの新冒険」ではタイトルの末尾に必ず「冒険」を付けたり、スポーツをテーマにしていたり(「新冒険」所収の4篇)、いろいろと工夫を凝らしていました。本作は異色で、1940年代を中心にラジオドラマとして放送された脚本(もちろんクイーン自身が書いています)の中からセレクトして小説化したものです。
まずは前半の1〜6月ですが、新年に例会を開く大学同窓生のクラブに潜む秘密「双面神クラブの秘密」、ジョージ・ワシントンの誕生日にワシントンが遺した記念物を探索する「大統領の5セント貨」、しがない私立探偵の確定申告書が盗まれた事件「マイケル・マグーンの凶月」、嵐の晩に招待された謎めいた屋敷で10年前に起きたという射殺事件の謎を解く「皇帝のダイス」、南北戦争の従軍兵士の生き残りが隠した財宝をめぐる殺人「ゲティスバーグのラッパ」、結婚式のさなかに毒殺されたジューン・ブライドの悲劇「くすり指の秘密」の6篇。
後半へ続きます。
<収録作品>「双面神クラブの秘密」、「大統領の5セント貨」、「マイケル・マグーンの凶月」、「皇帝のダイス」、「ゲティスバーグのラッパ」、「くすり指の秘密」
オススメ度:☆☆☆
2006.5.23
犯罪カレンダー<7月〜12月> (ミステリ)
(エラリイ・クイーン / ハヤカワ・ミステリ文庫 2002)
「犯罪カレンダー」の下半期(笑)です。
製薬会社の創業者邸で起きた“火”と“水”がからんだ狙撃事件「墜落した天使」、17世紀の海賊が財宝を隠したという孤島でエラリイが宝探しをする「針の目」、失踪した地方大学の教授が残したミステリ小説の通りに現実の事件が進展する「三つのR」、ハロウィーンの晩の仮装パーティに黒猫の扮装で参加したエラリイとニッキーが暗闇での殺人事件に巻き込まれる「殺された猫」、収穫祭のボランティア活動が思いがけない犯罪に発展してしまう「ものをいう壜」、年末のデパートを舞台に時価10万ドルを越える人形を盗むと予告した怪盗とエラリイの知恵比べを描くクリスマス・ストーリー「クリスマスと人形」の6篇が収められています。
エラリイの他、元気のいい女性秘書ニッキイ・ポーター、父親のクイーン警視、ヴェリー部長刑事といったレギュラー陣が生き生きと描かれるほか、各話の冒頭にアシモフばりの薀蓄が傾けられ(というより、クイーンの方がアシモフに先行しているわけですが)、どこからでも気楽に読めます。
<収録作品>「堕落した天使」、「針の目」、「三つのR」、「殺された猫」、「ものをいう壜」、「クリスマスと人形」
オススメ度:☆☆☆
2006.5.25
キネマ・キネマ (ホラー:アンソロジー)
(井上 雅彦:編 / 光文社文庫 2002)
テーマ別ホラー・アンソロジー『異形コレクション』の第23巻。今回のテーマは、タイトルの通り「映画」です。これまで「俳優」をテーマにしたものはありましたが、映画そのものは初めて。
今はほとんど映画というものを見ませんが(ビデオやDVDが普及してしまい、「いつか見られるからいいや」となってしまうのですね。で、その「いつか」は永久に来ない(^^;)、かつてはオカルト映画(「ホラー」という名称は存在しなかった)が大好きで、よく見に行っていました。「キャリー」「フューリー」「サスペリア」の頃がピークだったかな? ミミズが苦手なのに「スクワーム」を見に行ったり(実際見てみると、大量発生したのはミミズではなくゴカイかヤスデでした)、低予算でしたけど「魔鬼雨」(クライマックスでは悪魔崇拝者が雨に降られてみんなドロドロに溶けてしまいます。理由不明)がいちばん面白かったような気がします。
さて、本書では、怪奇・ホラー映画はもちろんですが、それ以外にもあらゆるジャンルの映画や出演の俳優・女優をネタに、様々な異形の場面が展開されます。元ネタを知らなくても、ちゃんと巻末に解題がありますので問題なし。
思わぬ人物の未知との遭遇を描く「未知との遭遇」(石田 一)、写真と映画の相互関係というモチーフから無限ループを描くシーンに落ち込んだ男「ZOO」(乙一)、映画ではなく映画を上映する場への憑きもの「左利きの大石内蔵助」(田中 文雄)、同様に製作現場への憑きもの「プリン・アラモードの夜」(速瀬 れい)、さらに衣装への憑きもの「衣装を着ける」(竹河 聖)、すべての観客が途中で席を立って逃げ出してしまうという映画の謎「コルトナの亡霊」(中島 らも)、エジソンと同時代に映画を発明した男の失踪の謎を追う「映画発明者」(北原 尚彦)、戦国時代を舞台に幻術をほしいままにした果心居士の暗躍を描く「恐怖燈」(朝松 健)、実在のホラー映画祭の狂騒の中にいつのまにか異形が入り込むレポート「<ファンタスポルト・レポート>ヴァンパイア・ボール」(友成 純一)、多重構造を持つメタ・ホラー「ディレクターズ・カット」(浦浜 圭一郎)、ネタ的に最も気に入った「3D」(町井 登志夫)、廃墟と化した映画館(それだけでホラーですが)を舞台にしたノンストップ・スプラッター「アナーキー・イン・ザ・UK」(平山 夢明 この人がデルモンテ平山氏と同一人物だと初めて知りました)など。
<収録作品と作者>「未知との遭遇」(石田 一)、「ストップ・モーション・マン」(小中 千昭)、「ZOO」(乙 一)、「左利きの大石内蔵助」(田中 文雄)、「あたしの家」(矢崎 存美)、「コルトナの亡霊」(中島 らも)、「映画発明者」(北原 尚彦)、「赤と青」(草上 仁)、「プリン・アラモードの夜」(速瀬 れい)、「眼居」(石神 茉莉)、「キネマの夜」(江坂 遊)、「第三半球映画館」(本間 祐)、「サイレント」(井上 雅彦)、「衣装を着ける」(竹河 聖)、「恐怖燈」(朝松 健)、「あなたの下僕」(飛鳥部 勝則)、「<ファンタスポルト・レポート>ヴァンパイア・ボール」(友成 純一)、「3D」(町井 登志夫)、「ディレクターズ・カット」(浦浜 圭一郎)、「RESTRICTED」(久美 沙織)、「アナーキー・イン・ザ・UK」(平山 夢明)、「私のように美しい・・・・・・」(高野 文緒)、「陽の光、月の光」(安土 萌)、「通行人役」(菊地 秀行)
オススメ度:☆☆☆
2006.6.7
秘神界 歴史編 (ホラー:アンソロジー)
(朝松 健:編 / 創元推理文庫 2002)
すべて書き下ろし作品による、日本初の本格的クトゥルー神話アンソロジー。「歴史編」と「現代編」に分かれていますが、こちらは「歴史編」。つまり現代以外のあらゆる時代と場所が舞台になっています。
11篇の小説が収められているほか、映画やゲーム、日本のコミックに息づいている邪神たちの息吹を伝える評論とビブリオグラフィも充実しており、「クトゥルー神話事典」と併読すれば日本の各メディアにおけるクトゥルー神話の全貌を知ることができます。
順番に小説を紹介すると、まず太平洋戦争中を舞台にしたものがふたつ――神戸の大空襲の中を逃げまどううちに洋館に迷い込んだ少年が異形のものに出会う「おどり喰い」(山田 正紀)と、沖縄攻防戦のさなかに邪神が復活する「五月二十七日」(神野オキナ)。戦争という極限状況にクトゥルー神話は良く似合います。戦後すぐと現代を結んで、恐怖の度合を測るという謎の科学者が実験を繰り広げる「恐怖率」(小中 千昭)、同じく戦後復興期と現代を呪われた血の縁が結ぶ「逆しまの王国」(松尾 未来)というひそやかな恐怖譚2編の後は、一転して伝奇活劇となります。
西遊記の世界にクトゥルー神話を融合させた「苦思楽西遊傳」(立原 透耶)は、クトゥルー一味に封印された孫悟空を助けた三蔵法師――彼が求めるのは天竺の“無名都市”に眠る禁断の教典というわくわくする設定の中、「魔界水滸伝」もかくやというひとひねりした伝奇作品。「邪宗門伝来秘史」(田中 啓文)は、戦国時代に来日したイエズス会士フランシスコ・ザビエルがもたらしたのはキリスト教ではなかったという設定の下で、日本を守る柳生一族と邪教の徒との戦いが描かれます。今後、長篇化されるということで楽しみです。
「五瓶劇場 戯場国邪神封陣」(芦辺 拓)は、江戸時代にひょんなことから復活してしまったクトゥルーの眷属が思わぬところから出現し、それを封じるために当時の歌舞伎脚本家、読本作家、浮世絵師などが大同団結して戦うというユニーク篇。
そして魔都・上海を舞台にした耽美的な2編は、北米ネイティヴ・アメリカンの間で崇拝される蛇神イグをめぐる背徳的な官能に満ちた「蛇蜜」(松殿 理央)と、かかわり合う男性をことごとくおぞましい姿に変貌させてしまう美女がたどる永遠の夜の旅を描く「夜の聲 夜の旅」(井上 雅彦)。
史実を実在の人物をうまく組み合わせてリアリティ(もちろんフィクションとしてのリアリティ)を持たせているのは、明治時代に祖父が南洋の島から持ち帰った呪物から異形のものが出現する「明治南島伝奇」(紀田 順一郎)と、禁酒法時代のシカゴを舞台にした「聖ジェームズ病院」(朝松 健)。特に「聖ジェームズ病院」は、ダーレスの「永劫の探求」へのオマージュとも思われる設定で、ギャング同士の抗争と邪神の跳梁、それに巻き込まれた美男美女と、かれらを助けて邪神と対決するオカルティストと用心棒の日本人青年という映画的な傑作。登場人物の正体が最後に明かされるのも出色です。
一休みして(笑)、「現代編」へと続きます。
<収録作品と作者>「おどり喰い」(山田 正紀)、「五月二十七日」(神野 オキナ)、「恐怖率」(小中 千昭)、「逆しまの王国」(松尾 未来)、「苦思楽西遊傳」(立原 透耶)、「邪宗門伝来秘史(序)」(田中 啓文)、「五瓶劇場 戯場国邪神封陣」(芦辺 拓)、「蛇蜜」(松殿 理央)、「夜の聲 夜の旅」(井上 雅彦)、「明治南島伝奇」(紀田 順一郎)、「聖ジェームズ病院」(朝松 健)、「ラヴクラフトのいる風景」(米沢 嘉博)、「映画におけるクトゥルー神話」(鷲巣 義明)、「ゲームにおけるクトゥルフ」(安田 均)、「日本作家によるラヴクラフト・CTHULHU神話関連作品リスト」(久留 賢治)、「クトゥルー神話コミックリスト」(星野 智)、「ラヴクラフト作品/クトゥルー神話映画リスト」(青木 淳)
オススメ度:☆☆☆☆
2006.6.10
秘神界 現代編 (ホラー:アンソロジー)
(朝松 健:編 / 創元推理文庫 2002)
本格クトゥルー神話アンソロジー「秘神界」の後半、現代編です。タイトル通り、現代を舞台にした17編と、評論2編が収められています。
特筆すべきは、巻頭と巻末に収録された2篇。筋金入りのラヴクラフィティアンである俳優の佐野史郎さんが書いた「怪奇俳優の手帳」と、これまたクトゥルー神話(いえ、ク・リトル・リトル神話(^^;)を早くから日本に紹介してきた荒俣宏さんの「道」。「怪奇俳優の手帳」は、「ダンウィッチの怪」をドラマ化する現場で起こる怪異を体験する俳優(たぶん本人がモデル)を描いた、現実と虚構を織り交ぜた佳編。また「道」も、アメリカ旅行の途中にラヴクラフトの故郷プロヴィデンスに立ち寄った荒俣さん自身が、不思議な一夜を過ごす話ですが、こんな体験をしたらラヴクラフィティアン冥利に尽きるでしょう。しかもその怪異の原因となる現実の事件の扱いも出色です。
現実の事件とシンクロさせたという点では「泥濘」(飯野 文彦)も出色。ふたりの少女のダイアローグのみで構成される「清・少女」(竹内 義和)、都会の闇に邪神の影がうごめく「ルシャナビ通り」(伏見 健二)と「ユアン・スーの夜」(南條 竹則)、逆に閉鎖的な田舎町というラヴクラフト伝統の舞台装置で怪異が迫る「土神の贄」(村田 基)と「夢見る神の都」(妹尾 ゆふ子)。
極彩色の官能的なスプラッター・シーンが展開される「屍の懐剣」(牧野 修)と「天にまします……」(安土 萌)、すさまじいスプラッターな惨劇が展開されているはずなのに、なぜかばからしくもシュールでファンタジックなイメージが展開する「インサイド・アウト」(友成 純一)。このタイトルは秀逸です。
破滅後の世界が舞台のバイオレンスSF「暗闇へ一直線」(友野 詳)、世界を挙げて邪神の復活を阻止しようとする(でもオチは途中でわかってしまいました)「C市」(小林 泰三)、ロマンス的要素を重視したという「語りかける愛に」(柴田 よしき)など、バリエーションも考えられていますが、「歴史編」に比べるとオーソドックスな内容の作品が多く、ぶっ飛び方は低い気がします。
<収録作品と作者>「怪奇俳優の手帳」(佐野 史郎)、「清・少女」(竹内 義和)、「土神の贄」(村田 基)、「ルシャナビ通り」(伏見 健二)、「ユアン・スーの夜」(南條 竹則)、「屍の懐剣」(牧野 修)、「泥濘」(飯野 文彦)、「イグザム・ロッジの夜」(倉阪 鬼一郎)、「地底湖の怪魚」(田中 文雄)、「天にまします・・・・・・」(安土 萌)、「インサイド・アウト」(友成 純一)、「語りかける愛に」(柴田 よしき)、「或る彼岸の接近」(平山 夢明)、「夢見る神の都」(妹尾 ゆふ子)、「暗闇に一直線」(友野 詳)、「C市」(小林 泰三)、「道」(荒俣 宏)、「異次元からの音、あるいは邪神金属」(霜月 蒼)、「現代オカルティズムとラヴクラフト」(原田 実)
オススメ度:☆☆☆
2006.6.14
「新青年」傑作選 (ミステリ:アンソロジー)
(ミステリー文学資料館:編 / 光文社文庫 2002)
戦前の探偵小説雑誌と、そこに掲載された作品を紹介する『幻の探偵雑誌』シリーズ、最終巻の第10巻はこれこそ真打という「新青年」の登場です。
1920年から戦後の1950年まで30年にわたって日本の探偵小説をリードし続けた「新青年」は、森下雨村、横溝正史、水谷準といった錚々たるメンバーが編集長を務め、江戸川乱歩や海野十三、小栗虫太郎らををデビューさせた探偵雑誌界の巨人にほかなりません。
しかし、本書については、他のアンソロジーや個人作品集で読める作品は極力除いて、現在では埋もれてしまっている作家や作品を優先して収録している関係で、「傑作選」と呼ぶには若干の語弊があるかもしれません。
全部で17篇の作品が収録されていますが、かなり名の知られている作家は小酒井不木、浜尾四郎くらいで、初めて読む作家も多く、作風もバラエティに富んでいます。当時流行した医学ミステリから、ユーモラスなコント、怪奇趣味豊かなもの、ラストのどんでん返しが鮮やかなトリッキーな作品までいろいろですが、やや玉石混交の感は否めません。「新青年」の傑作選はこれまで何度も編まれていますので、その補逸篇と考えれば本書の価値が認められると思います。
<収録作品と作者>「偽刑事」(川田 功)、「遺書」(持田 敏)、「犠牲者」(平林 初乃輔)、「印象」(小酒井 不木)、「越後獅子」(羽志 主水)、「綱」(瀬下 耽)、「凍るアラベスク」(妹尾 韶夫)、「正義」(浜尾 四郎)、「第三の証拠」(戸田 巽)、「嘘」(勝 伸枝)、「氷を砕く」(延原 謙)、「地獄に結ぶ恋」(渡辺 文子)、「三稜鏡(笠松博士の奇怪な外科医術)」(佐左木 俊郎)、「豚児廃業」(乾 信一郎)、「寝台」(赤沼 三郎)、「三人の日記」(竹村 猛児)、「燻製シラノ」(守友 恒)
オススメ度:☆☆☆
2006.6.30