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          看月有感  
                       菅實秀

誰識艱難迫此身,
朝呼亂賊夕癡人。
是耶非果而天矣,
仰見碧空月復新。


******

     月を看、感 有り                         

(たれ)()らん 艱難(かんなん)  此の身に迫り,
(あした)に 亂賊(らんぞく)と呼ばれ  (ゆふべ)には癡人( ち じん)
()()か (はた)して天か,
(あふ)ぎ見れば 碧空(へきくう)  月 ()(あらた)なり。

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◎ 私感註釈

※菅実秀:幕末の庄内藩士〜明治維新期の官吏。戊辰戦争の時には藩の軍事掛を務め、薩長軍の清川口侵攻を防いだ。庄内藩帰順降伏後、藩主の移封阻止に活躍し、後、西郷隆盛に師事した。

※看月有感:月を看て、感じるところがあって(の詩)

※誰識艱難迫此身:難儀がこの身に迫っていようとは、誰が分かっていただろうか。 ・誰識:誰が知ろうか、誰も知るまい。≒誰知。 ・艱難:〔かんなん;jian1nan2○○〕苦しみ。困難な目にあうこと。難儀。つらい目にあうこと。なやみ。苦労をすること。盛唐・杜甫の『登高』に「風急天高猿嘯哀,渚C沙白鳥飛廻。無邊落木蕭蕭下,不盡長江滾滾來。萬里悲秋常作客,百年多病獨登臺。
艱難恨繁霜鬢,潦倒新停濁酒杯。」とある。

※朝呼乱賊夕痴人:「賊軍」と言われたかと思うと、たちまちに「愚か者」と言われた。 ・朝:「朝…、夕…」短時間を謂う。朝には…だったものごとが、その日の夕べには…と評価される。その日のうちに。中唐・韓愈の『左遷至藍關示姪孫湘』に「一封
奏九重天貶潮州路八千。欲爲聖明除弊事,肯將衰朽惜殘年。雲横秦嶺家何在,雪擁藍關馬不前。知汝遠來應有意,好收吾骨瘴江邊。」とある。 ・乱賊:国を乱す者たち。幕末の黒澤忠三郎の『絶命詞』に「呼狂呼任他評,幾歳妖雲一旦晴。正是櫻花好時節,櫻田門外血如櫻。」とある。 ・痴人:愚かな人。

※是耶非果而天矣:一体何が正しくて、天道に則ったものなのか。 ・是:正しいこと。「是…非…」:正しいことと、間違ったこと。正しいことなのか、間違ったことなのか。 ・耶:〔や;ye2○〕…か。疑問(や反語)の助字。「是耶非…」正しいことなのか、間違ったことなのか」。 ・矣:〔い;yi3●〕…か。疑問・反問の意を表す助字。

※仰見碧空月復新:青空を見上げると、新月になっており、新たな月が始まっていた。 ・仰見:あおぎみる。 ・碧空:青空。 ・復:また。語調を整える。 ・新:(月が)新たになる、=新月(しんげつ)。月が変わる。

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◎ 構成について

韻式は「AAA」。韻脚は「身人新」で、平水韻上平十一真。次の平仄はこの作品のもの。

○●○○●●○,(韻)
○○●●●○○。(韻)
●○○●○○●,
●●●○●●○。(韻)

令和3.12.24
     12.27
     12.28
     12.29



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