世知辛い世の中になったものですが、欲しいブート盤があっても大枚払って買うには勇気がいります。
このブート盤も知った当初から購入したいのは山々でしたが、その価格に足踏みしてしまいました。
正規盤とは比べ物にならない価格に文句のひとつも言いたくなりますが、まぁそれを言ったらオシマイヨ
ですか。
このブート盤に惹かれたのはなんと言ってもアルバムタイトルの「Satsfaction」が収録されていたから。
ローリングストーンズにはとんと不案内なので、原曲についてよく知るわけじゃありませんが、
ロック界の大御所というぐらいは知っていて、これまでクルセイダーズは、同じく大御所のビートルズという食材を
使って、
唸らせるほどカッコ良く料理(カバー)してきたわけですから、この「Satisfaction」にも食指が動く
わけです。
そして結果は・・・クルセイダーズ
が調理すれば、まちがいなくクルセイダーズのものになっていますから天晴れです。ただ
Wilton Felderが、かなりアグレッシブにブローしまくるのではという期待に満ち満ちた楽しみがあっただけに、
ボーカルのJimmy Cliffには申し訳ありませんが、できればインスタルメントに徹して欲しかったというのが欲張りな感想。
確かに長尺の「Hustler」でWilton Felderのいつもながらの野太いテキサステナーの妙味を堪能できますし、
ボーナストラックとして付された「The Way It Goes」で、渇を癒すこともできましたが。
このライブ収録の1982年といえば、Stix Hooperが遂にクルセイダーズを脱退した忘れがたい年としてファンの
ハートに刻印されています。
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