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それがどうした! 第2分室

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たいしょくねがい【退職願】
勤務する人や組織に対して、勤務を辞めたい旨を表明するときに提出する文書。辞表。
通称は「辞表」でよいが、文書の表題は「退職願」が正しい。
辞めたくて任意で出す場合と、不祥事を起こして無理矢理に提出させられる場合とがある。
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だいしんせい【大親征】

新帝国暦001年11月にフェザーンを出発してから、 002年7月にフェザーンに帰還するまで、皇帝ラインハルトが 自ら軍を率いて出征したことを指す。
この出征では、マル・アデッタ星域会戦でビュコック率いる同盟軍 に勝利し、同盟を併呑したが、イゼルローンに拠るヤン・ウェンリー との戦いでは決着をつけられず、回廊の戦いでファーレンハイトと シュタインメッツを失った。
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たいほ【逮捕】

人間を拘束すること。特に、国家が罪状を有する(と疑われる)人間を拘束することを指すことが多い。
民主主義国家においては、法定手続きによってのみ許される行為だが、専制主義国家では、国家の恣意によりいくらでも可能である。
だが、それゆえに、民主主義国家においては、真の悪人が逮捕されずに逃げおおせられてしまうことが多い。
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だいほんえい【大本営】

軍隊の中枢。特に君主が指揮をとる場所を指すことが多い。
銀河帝国における大本営は、新帝国暦001年11月に開始された「大親征」において、ラインハルトの乗艦・ブリュンヒルトに置かれ、統帥本部総長たるロイエンタールが具体的な指揮をとった。
また、統帥本部改変後は、皇帝自らが軍を指揮することになったため、平時においても組織された。この場合は、大本営幕僚総監が皇帝を補佐する。
旧日本軍では、天皇が軍を統帥するために戦時に設置され、事あるごとに対立した陸海両軍の上に組織される唯一の機関であったが、実際に天皇が指揮をとることは無いため、実効性の乏しいものであった。



ダウンディングがい【ダウンディング街】

同盟首都ハイネセンポリスの繁華街。
宇宙暦801年・新帝国暦003年、ここで、オーベルシュタイン直属の憲兵隊と、ビッテンフェルトの軟禁を不服とする黒色槍騎兵艦隊の兵士とが衝突したが、本格的な戦闘になる前にワーレンが到着、両者の激発を防いだ。
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ダゴンせいいきかいせん【ダゴン星域会戦】

宇宙暦640年、帝国暦331年の7月に行われた会戦。
帝国と同盟との最初の大規模な会戦である。

[参加兵力]
帝国軍
皇帝フリードリヒ3世の子であるヘルベルト大公を総司令官にした、 カウフマン、ビューロー、パッセンハイム、アルレンシュタイン、 シュミードリンなどの艦隊。
艦艇52,600隻、将兵4,408,000名。
同盟軍
リン・パオ中将を総司令官に、ウォード、オレウィンスキー、アンドラーシュ、 エルステッド、ムンガイなどの艦隊。
艦艇数は不明だが、帝国軍の半数20,000隻程度と推測される。 参加将兵は2,500,000名。

[戦略目標]
帝国軍
人類唯一の政体・銀河帝国による宇宙の統一。
同盟軍
帝国軍を撤退させること。あわよくば撃破すること。

[戦闘経過]
同盟軍は、少数の兵力でも有利に戦うため、迷路ともいえるダゴン星域に 帝国軍を誘い込んだ。
7月14日、両軍手探りでの戦闘では両軍とも損害を受けず、続く16日 の戦闘では帝国軍が勝利したが、帝国軍の老練な幕僚たちは、航路不確定 な宙域での攻撃を控えるよう司令官に進言した。
ところが、帝国軍司令官のヘルベルトは、初戦の勝利に気をよくして、全 軍に分散出撃を指令した。一方の同盟軍は、帝国軍の行動の真意を測りか ねて、具体的な戦術を立てられずにいた。18日の両軍本隊同士の戦闘で は、帝国軍が前進をやめたため、同盟軍は敗北を免れた。
だが、この時点で同盟軍は、帝国軍に作戦と呼べるものがないことを看破。 帝国軍を包囲網に誘い込むことに成功し、19日から20日にかけての戦 闘で、帝国軍の大半を殲滅した。

[損害]
帝国軍
戦死者は、パッセンハイム、ハーゼングレーバーなどのほか将兵4,03 9,800名。
同盟軍
おもだった将官には戦死者なく、160,000名が戦死。

[戦闘結果]
帝国軍は、生還率8.3%という大敗となり、皇族のヘルベルトのかわりに、 敗北の責任は幕僚のインゴルシュタットに背負わされた。
同盟軍は、帝国軍を壊滅させる大勝利となり、総司令官リン・パオと総参謀長 ユースフ・トパロウルは英雄とされた。
一方で、勝利におごったため、のちのコルネリアス1世による親征では大敗 することになった。

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チェック・メイト【王手詰み】
チェスにおける勝利宣言。
「沈黙提督」アイゼナッハが、僚友たちの前で初めて発した言葉。
決して、メンズファッション雑誌のタイトルではない。
実は、ミッターマイヤーとルッツは、以前に高級士官クラブ「海鷲」で、グラスを取り落としたアイゼナッハが「しまった」と言ったのを聞いていたが、ルッツは戦死し、ミッターマイヤーは親友・ロイエンタールと戦うはめになる。彼の声を聞くと不幸が待っているのだろうか?



ちきゅうきょう【地球教】

地球を再び人類の中心にし、全人類を支配することを 目的として成立した教団。いつ成立したかは不明だが、フェザーン 自治領成立のために、レオポルド・ラープを影から操り、宇宙暦8 世紀末には、帝国・同盟に多数の信徒を獲得する。
新帝国成立直後の799年7月に皇帝ラインハルトの暗殺を画策、 失敗するが、これにより帝国軍の攻撃を受け、本部と総大主教を失う。
その後は、大主教ド・ヴィリエが主導して、ヤン・ウェンリー暗殺、 ロイエンタール叛逆に成功するが、その過程で多数の信徒を失い、 801年7月、最後の企てである皇帝暗殺に失敗、ド・ヴィリエが ユリアン・ミンツに射殺され全滅した。
本部は地球のヒマラヤ山脈カンチェンジュンガ山地下(かつての地 球政府のシェルター跡)。宗旨としては、地球を聖地として崇める ことや、一度は地球に巡礼することなど。信者にサイオキシン麻薬 を使用し、禁断症状を利用して服従を強制していた。
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ちょうせいいちまんこうねん【長征一万光年】

宇宙暦473年、帝国暦164年、帝国の流刑星 であるアルタイル星系の惑星にいた共和主義者が、アーレ・ハ イネセンの指導のもと脱出し、帝国から遠く離れた地で自由惑 星同盟を建国するまでの54年間の旅程をいう。
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ティアマトせいいきかいせん【ティアマト星域会戦(第3次)】
宇宙暦795年、帝国暦486年の2月に行われた会戦。
ラインハルトによれば、帝国と同盟との330回目の無益な戦闘。

[参加兵力]
帝国軍
宇宙艦隊司令長官ミュッケンベルガー元帥を総司令官に、ミューゼル中将らの艦隊が参加。
艦艇35,400隻。
同盟軍
総司令官はロボス元帥だが、後方において指揮をとるため、実戦部隊はビュコック中将の第5艦隊・ウランフ中将の第9艦隊・ホーランド中将の第11艦隊。
総数33,900隻。

[戦略目標]
帝国軍
皇帝フリードリヒ4世の戴冠30周年を戦勝で祝う。
同盟軍
帝国軍の侵攻を阻止する。

[戦闘経過]
同盟軍ホーランド中将は、功を焦って自らの艦隊のみで急速前進する。ラインハルトは、この艦隊行動の無秩序さを見抜くが、他の帝国艦隊は恐慌状態で後退する。
同盟軍のビュコックとウランフは、ホーランドに後退を指令するが、ホーランドは無視してさらに前進。ついに行動限界点に達した。
そこにラインハルトの艦隊が主砲を斉射、第11艦隊は壊滅し、勝敗は決した。

[損害]
帝国軍
ラインハルトの艦隊以外は多大な損害を被ったと見られる。
同盟軍
ホーランドが戦死。第11艦隊が壊滅する。

[戦闘結果]
帝国軍は、勝利を決定づけたラインハルトを賞賛せざるを得なくなり、彼を大将に昇進させた。
同盟軍は、第11艦隊が壊滅し、その再建に苦心する。
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ていこくぐんさいこうしれいかん【帝国軍最高司令官】

帝国暦488年4月、軍務尚書・統帥本部総長・宇宙艦隊司令長官の「帝国軍三長官」を兼務し、軍権を掌握したラインハルトに与えられた呼称。
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テロ

言論などの合法的な活動によらず、暗殺や破壊活動などで目的達成をはかる行動。
手っ取り早く目的を達成できそうであるが、テロによって一時的に目的を達成したとしても、最終的にはテロの被害者が復讐に走るなどして、血みどろの闘争になることが多い。
ヤンは「テロによって歴史は変わらない」と言っている。
抗争を長引かせることが目的であれば、有効な手段なのかも。


トゥール(の)ハンマー【雷神の鎚】
イゼルローン要塞の主砲。出力924,000,000メガワット。
北欧神話の空と雷鳴の神トゥールが持つハンマーに由来。神々の三つの宝の一つ。正式名称はミョルニル、特徴はどんな力を持ってしても壊せない事。柄が短いのが玉に傷。
ちなみに残りの二つは、詩と戦いと死の神オーディンが持つ槍、グングニル。特徴は狙った標的は絶対にはずさないこと。そしてもう一つは、豊穣神フレイが持つ船、スキーズブラズニル。特徴は完全武装した神々全てを乗せる事が出きるほど大きく、また解体保管が可能でまとめると1枚の布切れ以下の大きさまで小さくできること。
[てるさんの解説]



ドーリアせいいきかいせん【ドーリア星域会戦】

宇宙暦797年5月、救国軍事会議のクーデターを 鎮定するためハイネセンに向かっていたヤン艦隊と、クーデター に参加した第11艦隊との会戦。

[参加兵力]
クーデター鎮圧部隊(以下「ヤン艦隊」)
ヤン大将率いるイゼルローン駐留機動艦隊(ヤン艦隊)。麾下に フィッシャー、グエン、アッテンボロー。
艦艇数・兵員は不明だが、イゼルローン駐留艦隊の編成から、 14,000隻〜15,000隻程度と推測される。
クーデター派(以下「第11艦隊」)
司令官ルグランジュ中将以下の第11艦隊。
艦艇数・兵員は不明だが、同盟の通常の艦隊編成から、 12,000隻〜15,000隻程度と推測される。

[戦略目標]
ヤン艦隊
クーデター派の本拠地であるハイネセンに急行し、これを降伏させる。 このため、できるだけ短期間に、かつ少ない損害で勝利する。
クーデター派
ヤンを殺害するか降伏させ、クーデター派の勢力を盤石なものとする。

[戦闘経過]
戦闘に先立ち、クーデター派はバグダッシュ中佐にヤン暗殺の密命を与え、 ヤン艦隊に潜り込ませるが、シェーンコップに看破されたため失敗する。
これと別に第11艦隊は、艦隊を二分して、ヤン艦隊を挟撃する作戦に出た。
5月18日、偵察艦からの報告で、第11艦隊の作戦を知ったヤンは、これ を逆手に取った各個撃破を指示、後衛部隊をのぞく全軍を、第11艦隊の 本隊に向けた。
予期せぬ側面攻撃を被った第11艦隊の本隊7,000隻は、さらに中央か ら2分されて壊滅。翌19日には、降伏を拒否したルグランジュは自決した。
残る第11艦隊の別動部隊は、フィッシャー(OVAではアッテンボロー) 率いるヤン艦隊の後衛により動きを封じられ、来襲したヤン艦隊本隊により 全滅した。

[損害]
クーデター派
ほぼ全滅。 ヤン艦隊
将官に戦死者なし。全体の損害は不明だが、軽微だったと思われる。

[戦闘結果]
クーデター派は、恒星間戦闘能力をもつ部隊を失い、直後に発生した 「スタジアムの虐殺」もあいまって、その支配地域はハイネセンに限定された。
ヤン艦隊は、各地の惑星政府からの支持を得て、背後を安全に ハイネセン攻略に専念できる態勢を整えた。

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ドールトンじけん【ドールトン事件】

宇宙暦797年3月、捕虜交換により帰国した将兵たちを輸送する船団において、航法担当士官ドールトン中尉が、船団の航路を改変し、船団ごと恒星に突っ込もうとした事件。
ドールトンは、かつて自分を捨てた愛人が捕虜の中にいることを知り、船団ごと心中を図ったのだが、船団に同乗していたヤンやフレデリカの機転で、計画をあきらめて自殺。事件は解決した。
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どくしんしゅぎ【独身主義】

結婚相手がいるのに、あるいは結婚相手を見つける器量があるのに、あえて結婚をしないという決意をいう。
大概にして、器量不足で結婚できない人が、自分の境遇を誤魔化すために使用する言葉。
作中では、アッテンボローが常々公言している。
「おれも独身主義を放棄しようかな」
「それもいいさ。だが、その前に手早く、ひと仕事といこうか」
夜の街並みに消える二人…ひと仕事って…方向が違うんですけど…そうゆう意味なんですか…相手をねぇ…あぁ…さよなら…ヤン提督ぅ〜。



ともだちいじょう、こいびとみまん【友達以上、恋人未満】

カリンとユリアンの関係。
未満はイコールを含まない。
ゆえに、恋人ではないけど、友達よりいい感じな関係の意味。
ちなみに以下はイコールを含むわけであり、未満より格上なのだが、
恋人以下と表現すると、なぜかより物悲しくなったりする。
ああ、さらにちなみに、以上もイコールを含むのだよ…
な〜んだ、ただの友達の関係なんだ、カリン君。



どらい・ぐろすあどみらるすぶるく【三元帥の城】

新帝国がフェザーンへの遷都後に、帝都防衛のために建設 を決定した要塞の一つ。旧同盟側の出入口に建設が予定された。
三元帥とは、キルヒアイス、ファーレンハイト、シュタインメッツのこ とであるが、ロイエンタール死後に「四元帥」とはならなかったようである。
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トラバースほう【トラバース法】

同盟の法律。正式には「軍人子女福祉戦時特例法」。 戦争孤児を軍人にするための制度。ユリアン・ミンツがヤンの 養子となったのも、この法律の適用を受けたため。
政府案を議会に提出できないため、議員立法しかできないアメリカなどでは、提案者の名前が法律の通称になることが多い。同盟もそのクチのようだ。
しかし、もし某国でこういう習慣があったら・・・地域振興券法(通称池田○作法)みたいになるのだろうか。・・・・・・い、いやだ。売名行為がお好きな政治屋が、意味のない法案をたくさん出しそう・・・ぁ、そんな能力もないか。


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