帝国暦４８９年９月１９日、ラインハルトにより 発表された、帝国軍による同盟領侵攻作戦。
フェザーンを占領し、イゼルローン・フェザーン両回廊から同 盟領に侵攻するという壮大な作戦で、同年１０月に発動された。
たしかに壮大な作戦だったが、フェザーンを占領して以降の予定がまったく立てられていなかったようだ。そのため、同盟軍にゲリラ戦法に出られると、補給にも困る状態に陥った。
ラインハルトって、ホントに戦略の天才なのか？　と考えてしまう。

ラグプールけいむしょ【ラグプール刑務所】

ハイネセンにある刑務所。
新帝国暦００３年、オーベルシュタインの指揮する「草刈り」により逮捕された、旧同盟の「政治犯・思想犯」たちが収監されたが、何者かの陰謀により、収監された者たちが暴動を起こした。
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ラグランし【ラグラン市】

シリウス星系の主星・ロンドリーナ第２の都市。
周辺に豊かな鉱物資源を有し、この採掘と集散基地として発展。ロンドリーナの富のことごとくが集まると称された。
西暦２６９０年５月１４日、シリウスを制圧した地球軍は、この都市の富を強奪しようと、難癖を付けて攻撃。一般市民の持つ財産も略奪し、街は廃墟と化した（染血の夜）。
地球軍は勝利の美酒に酔いしれ、以後はただの「盗賊」に堕した。だが、この攻撃で肉親や恋人を失った青年たちが、のちに「ラグラン・グループ」として、地球を打倒することになる。
南京事件・・・

ラグラン・グループ

西暦２６９１年２月２８日、地球軍により壊滅させられた、シリウス星系のラグラン市民の生き残りである、パルムグレン、タウンゼント、フランクール、チャオの４名が、プロキシマ星系第５惑星・プロセルピナにおいて結成した、反地球の秘密結社。
この４名が中心となって組織された反地球戦線により、地球政府は滅亡し、新政権が樹立された。
だが、首領格のパルムグレンの急死後、主導権争いによりグループは崩壊した。
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ランテマリオせいいきかいせん【ランテマリオ星域会戦（第１次）】

宇宙暦７９９年、帝国暦４９０年２月、フェザーン から同盟領に侵攻した帝国軍と、これを迎撃する同盟軍との戦い。

[参加兵力]
帝国軍
ローエングラム元帥を総司令官に、麾下にミッターマイヤー、ミュラー、 ワーレン、シュタインメッツ、ファーレンハイト、ビッテンフェルト の各艦隊。
艦艇数１５４，６００隻、将兵１６，６００，０００名。
同盟軍
ビュコック元帥を総司令官に、麾下にパエッタの第１艦隊、モートンの 第１４艦隊、カールセンの第１６艦隊。
艦艇３２，９００隻、将兵５，２０６，４００名。

[戦略目標]
帝国軍
挑戦してきた同盟艦隊を撃滅して、同盟政府の威信を低下させる。
同盟軍
帝国軍を迎撃して損害を与えて撤退に追い込む。さらに、帝国軍に対応 することで、同盟政府から離反しつつある諸惑星の民心をつなぎとめ、 人民の不安を抑える。

[戦闘経過]
同盟軍は、有人惑星を避けてランテマリオ星域に布陣。一方の帝国軍は、 「双頭の蛇」の陣形を敷き、同盟軍を挟撃する作戦をとる。
２月８日、同盟軍は、帝国軍の「蛇の胴体部分」にあたるミッターマイ ヤー艦隊を中央突破するべく攻撃を開始するが、前線の部隊が恐慌に陥 り、組織的な指揮がとれなくなる。同盟軍の無秩序な攻撃に、帝国軍の 艦列は一時乱れるが、同盟軍が立ち直った瞬間に反撃に転じ、陣形の中 央部と両翼が同時に前進して、同盟軍を包囲しようと図る。
９日、兵力に劣る同盟軍は、全戦線で後退しつつも、ビュコックの老練 な指揮で持ちこたえる。帝国軍は、後方の予備戦力であるビッテンフェ ルト艦隊を前線に投入して、戦局を決定づけた。
だが、ここで帝国軍の後背に、イゼルローンから駆けつけたヤン艦隊が 現れたため、帝国軍が狼狽する隙に、同盟軍は、残存兵力の戦場離脱に 成功した。

[損害]
帝国軍の損傷は、全体から見れば軽微なものと推測される。
同盟軍は、参加兵力の大部分が失われたものと思われるが、以後の動員 兵力から推察すると、半数程度は損傷しつつも離脱に成功したと思われる。

[戦闘結果]
帝国軍は、一撃で同盟艦隊を全滅しえず、以後の長期戦を予想して、 隣接するウルヴァシー星系に、根拠地の建設を決定した。
同盟軍は、大敗を喫したものの、首都への攻撃を遅延させることに成功した。
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ランテマリオせいいきかいせん【ランテマリオ星域会戦（第２次）】

新帝国暦００２年１１月から１２月にかけての、 帝国に叛逆したロイエンタール軍とミッターマイヤー率いる討伐軍との戦い。 別名「双璧の争覇戦」。

[参加兵力]
叛乱軍（以下「ロイエンタール軍」）
新領土軍としてロイエンタール麾下にあった兵力。かつてのロイエンタール 艦隊の他、グリルパルツァー、クナップシュタインの艦隊。
艦艇３５，８００隻、将兵５，２２６，４００名（ウルヴァシー駐留兵力を 除いた４，７００，０００名という推測もできるが）。
叛乱討伐軍（以下「ミッターマイヤー軍」）
総司令官ミッターマイヤーの他、ビッテンフェルト、ワーレンの艦隊。
艦艇４２，７７０隻、将兵４，６０８，９００名。

[戦略目標]
ロイエンタール軍
ミッターマイヤー軍を撃破して、皇帝ラインハルトを戦場に引きずりだす。
ミッターマイヤー軍
ロイエンタール軍を撃破して、叛乱勢力を瓦解させる。

[戦闘経過]
ロイエンタール軍は、新領土内に兵力を分散して縦深陣を構築する作戦で あったが、ミッターマイヤー軍が予想以上の速度で進撃してきたため、 この作戦を断念し、兵力を集中して、ランテマリオ星域で邀撃することとした。
一方、早すぎる行軍速度で脱落者が出たミッターマイヤー軍は、全軍の半数 の兵力で、ロイエンタール軍に対することとなった。
１１月２４日に開始された戦闘では、数で圧倒するロイエンタール軍を ミッターマイヤー軍がよく防ぎ、２５日に到着したビッテンフェルト、ワーレン の両艦隊と共に逆攻勢に転じた。
これに対してロイエンタール軍は、ミッターマイヤー軍の先鋒である バイエルラインの部隊を包囲陣に誘い込んで損害を与え、ミッターマイヤー 軍は一時軍を引いた。
以後、両軍とも相手の戦術行動を未然に看破して、容易に決着がつかない 戦闘となるが、１２月３日、イゼルローン回廊から帝国軍の別動隊・メックリ ンガー艦隊の進撃が確認されたため、ロイエンタールは撤退した。
ミッターマイヤー軍はロイエンタール軍を追うが、７日、ロイエンタール軍 のグリルパルツァーが、突如裏切って味方を攻撃。ロイエンタール軍は壊乱 状態となり、ロイエンタールは重傷を負ってハイネセンに退却し、残ったロ イエンタール軍の艦艇は、ミッターマイヤー軍に投降した。

[損害]
ロイエンタール軍
クナップシュタイン大将、シュラーら２，０００，０００名余が戦死し、 同程度の将兵が投降したものと見られる。
ミッターマイヤー軍
バイエルライン艦隊の指揮官などが戦死。全体の戦死者数は不明。

[戦闘結果]
ロイエンタールは、怪我の治療を拒否して死亡し、叛乱は終結した。
ミッターマイヤーは、勝利を得るが親友を失う結果となった。
なお、ロイエンタールの忠臣・ベルゲングリューンは殉死し、また、 醜悪な裏切りをしたグリルパルツァーは、階級剥奪の上、自裁を命じられた。

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同盟の星系。首都星ハイネセンに近い。エリューセラ星系と隣接。
宇宙暦７９９年・帝国暦４９０年、ロイエンタールは、ラインハルトの命によりこの星系を占領したが、ヒルダの献言を容れて、ミッターマイヤーとともにハイネセンを急襲した。
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リップシュタットせんえき【リップシュタット戦役】

帝国暦４８８年、エルウィン・ヨーゼフ２世を擁立したリヒテンラーデ公とローエングラム候に対して反発する門閥貴族連合「リップシュタット反帝連合」が挙兵したために発生した、帝国の内戦。
兵力的には、貴族連合の方が強大だったが、内輪もめや軍の指揮系統の不統一などにより、自滅の体で敗北。内戦終結の後、ローエングラム候によりリヒテンラーデ公が排除され、ローエングラム独裁体制が確立した。
なお、「リップシュタット」とは、貴族たちが盟約を結んだ、ブラウンシュヴァイク公の別荘にある森の名前である。
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新帝都フェザーンに建設された、ローエングラム王朝の皇宮。 ラインハルトは建設途中で死亡した。

−のななげんすい【−の七元帥】 皇帝ラインハルトの遺言により元帥に昇進した６名の上級大将（ミュラー、 ビッテンフェルト、ワーレン、ケスラー、アイゼナッハ、メックリンガー） と、すでに元帥であったミッターマイヤー（首席元帥）の７人の元帥を指す。

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ルビンスキーのひまつり【ルビンスキーの火祭り】

新帝国暦００３年６月１３日、ハイネセンで発生した 人工地震と、それにより大火が生じた事件を指す。
ルビンスキーが生前に、ハイネセンの地中に仕掛けた極低周波爆弾が、 ルビンスキーの脳波停止で作動したもの。ハイネセンにいた皇帝ライ ンハルトを道連れにしようとしたと見られるが、ラインハルトは難を 逃れて無事たった。だが、ハイネセン市街の３０％が焼失し、死者・ 行方不明者は５，０００人を超えた。
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ティアマト星系の惑星。恒星から７億２０００万〜７億６０００万キロの軌道を、１０万４０００時間強の周期で公転している。赤道半径７万３３００キロ、質量は２０００兆×１兆トン。恒星系外縁部の典型的なガス状惑星。大気の主成分は水素とヘリウム。
宇宙暦７９５年、帝国暦４８６年９月、ラインハルト艦隊は、この惑星付近で敵艦隊の反応があったため哨戒していたが、大気圏内でパエッタ指揮の同盟軍第２艦隊と遭遇。時速２０００キロ（５５５メートル毎秒といったほうがわかりやすい。ちなみに強い台風の風速は５０メートル毎秒程度）という強風で、艦隊運用は困難を極めたが、ラインハルトは核融合ミサイルを惑星に向けて発射、周囲の大気を大爆発させ、同盟軍を混乱させて撃破した。
パエッタ艦隊の幕僚であったヤンは、この作戦と同様の作戦を考案していたが、パエッタが進言を聞き入れなかったため、実行されることはなかった。
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れつあくいでんしはいじょほう【劣悪遺伝子排除法】

帝国暦９年に発布された法律。優秀な子孫のみを残し、 人類の種としての生存力を高めるのを目的として、遺伝病患者や貧困者、 精神病患者などを処刑し、弱者救済政策は放棄された。 この法律が成立するまで、なお存在していた議会は、この法に反対し たため永久解散され、帝国は完全な専制国家となった。
だが、ルドルフに白痴の子が産まれたのに見られるように、「優秀な」 人間だからといって、その子供も「優秀」とは限らない。のちに マクシミリアン・ヨーゼフ２世により空文化された。
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レンテンベルクようさい【レンテンベルク要塞】

アルテナ星域にある帝国の要塞。イゼルローンほど大規模ではなく、既存の小惑星を改造した構造。
ガンダムに出てくるソロモン要塞やア・バオア・クー要塞を思い浮かべるとよい。
リップシュタット戦役では、双璧率いるラインハルト軍陸戦隊と、オフレッサー率いる貴族連合軍の陸戦隊が壮絶な白兵戦を繰り広げた。
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同盟軍の陸戦隊。陸戦総監部に直属し、隊員は 帝国からの亡命者とその子弟で構成される。その勇猛さは広 く知れ渡り、特に帝国では、同盟政府が宣伝したこともあって、 怖れられた。
７９６年、ヤンに従ってイゼルローン要塞攻略に参加して以来、ヤンと行動を共にし、戦乱の時代を戦い抜く。そして、戦乱が 終結した時には、かつて１，９６０名いた隊員が、わずか２０４名を残すのみであった。
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