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それがどうした! 第2分室

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マル・アデッタせいいきかいせん【マル・アデッタ星域会戦】
宇宙暦800年、新帝国暦002年1月に行われた、 新帝国と同盟との戦い。同盟軍にとって最期の戦いとなった。

[参加兵力]
帝国軍
皇帝ラインハルトが親率する艦隊。麾下にミッターマイヤー、 ミュラー、アイゼナッハ、ファーレンハイト、グリルパルツァー、 クナップシュタインの艦隊。さらに、終盤にビッテンフェルト艦隊が参戦。
総数100,000隻程度と推測。
同盟軍
宇宙艦隊司令長官ビュコックが指揮する艦隊。
艦艇数20,000〜22,000隻、将兵2,300,000〜2,500,000名。

[戦略目標]
帝国軍
挑戦してきた同盟艦隊を完全に撃滅して、同盟の滅亡を象徴づける。
同盟軍
皇帝ラインハルトを倒し、帝国軍を撤退に追い込む。 (でも無理であろうから)民主共和主義の最期の意地を見せる。

[戦闘経過]
同盟軍は、数の不利を補うため、小惑星に満ちたマル・アデッタ星域に布陣して、帝国軍を迎え撃つ。
一方の帝国軍は、同盟軍の存在を知った1月14日、同星域に侵入を開始。 グリルパルツァー、クナップシュタイン両艦隊を先陣に据え、1月16日、 戦端を開いた。
同盟軍の潜む小惑星帯の空洞部に侵入した帝国軍先鋒に対し、同盟軍は、不安定な恒星風を利して、帝国軍先鋒に集中砲火を浴びせ、多大な被害を与えた。
帝国軍は、同盟軍の後背を突くため、ファーレンハイト艦隊を迂回進撃させるが、これを予期していた同盟軍は伏兵を配置。一方、正面の帝国軍先鋒には、時差爆発機雷を敷設して進撃の足を止めた。
同盟軍本隊は、ファーレンハイト艦隊を伏兵部隊に任せて、皇帝ラインハルトの艦隊後背に進撃。防御するミュラー艦隊により被害を被りつつ、これを 突破して皇帝本隊に攻撃を加える。
だがここで同盟軍は、帝国軍の右翼と左翼に挟撃され、集中砲火を浴び、 さらに戦場に到着したビッテンフェルト艦隊によりとどめを刺された。
ラインハルトはヒルダの進言を容れ、ビュコックに対し降伏を勧告するが、 ビュコックは拒否して戦死。同盟宇宙艦隊は司令長官と共に消滅した。

[損害]
帝国軍の損傷は、全体から見れば軽微なものと推測される。
同盟軍は、ビュコック元帥、チュン大将、カールセン中将など、高級士官が多数戦死。艦艇は戦闘において8割以上が失われ、残余はヤン一党に合流するべく戦場を離脱した。

[戦闘結果]
帝国軍は、同盟艦隊を全滅させ、同盟を事実上滅亡させた。だが、まもなく ヤンによるイゼルローン奪取が伝えられる。
同盟軍は、最期の戦いで光輝あるその名を戦史にとどめた。

しばし待て...





むじょうけんこうふく【無条件降伏】
読んで字のごとく、条件をつけずに降伏すること。完全な敗北。
同盟は、双璧の率いる艦隊に首都を制圧されて無条件降伏した。
さて、ポツダム宣言を受諾して降伏した日本だが、これを無条件降伏と言えるかどうかは、評価が分かれている。戦勝国側は無条件降伏と見なすが、日本側は天皇制の存続を条件にしていたとする。
いずれにせよ、日本も同盟も降伏後は国家として存続を許された。同盟はのちに滅亡するが、冷戦がなければ、日本も同盟のように完全滅亡させられていたかも・・・
そのほうがマシだった?
味方の政治家よりも、敵国に好感を抱くような境遇というのは、不幸なことなのかな。





もんばつきぞく【門閥貴族】
銀河帝国成立時、ルドルフ大帝が、皇帝と帝室の藩塀として設置した貴族階級のうち、とくに上級貴族は、互いに血縁関係を結び、また、帝室に姫を献上して縁を結び、強固な門閥を形成した。
そして、自分たちの持つ特権を奪おうとする者は、たとえそれが皇帝であっても、これを排除してきた。
帝国暦488年、皇帝エルウィン・ヨーゼフ2世を擁するラインハルトに対して、大多数の門閥貴族は「リップシュタット盟約」を結び対抗したが、敗北。領地や財産を没収され、没落した。
ラインハルトに言わせると「無能者の集団」だが、マリーンドルフ父子やヴェストパーレ男爵夫人など、ごく少数ではあるが有能な者も輩出している。
しばし待て...


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