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2005年
ファンタ速報

参加作品

まとめ

開催予定:2005年8月

お急ぎの方はこちらへ。

 プログラムへの近道

私のベスト10

春先に見られなかった5作の中からカンフーハッスルなどが飛び込む可能性もあるので、変更を見込んでの評価。順序不同。

補欠

10歳前後若い仲間たちも今年はグロッキー。私は事故の前も自分は年だと思ってスポーツをやったりして8月に向けてコンディション調整をしていたのですが、どうやら若い仲間にも徐々に年齢の陰がさして来たようです。経験から言うと、コンディションを整えておけば全部に参加できますが、「長期戦の映画祭なのだ」と覚悟を決めて集中しないとだめ。開催直前まで普通の生活をしていると、40を過ぎたらきつくなって来ます。私は失業する直前まで体を動かす仕事をしていたので、持っただけのことです。

今年は春に怪我をしたので、参加を断念という選択肢も視野に入れていました。井上さんはニュースが届かなくてがっかりするかと思いましたが、始めはそんな状態でした。ところがその後の回復が結構早く、映画は退院当初からいいということになり、当初秋頃からいいと言われていた他の活動も8月からいいことになり、じゃ、試してみようかということになりました。途中やはり過労気味と思われる日もあったので、いくらか参加を見合わせましたが、全体の数から言うと、まあ喜んで良いのではないかと思います。ぐずついた天気が続いてくれたらもう少し調子が良かったかも知れません。後半(恵みの)雨が降る日もあり、一般の参加者とは反対の希望でした。

今年全体の感想としては、19回という半端な数がたたった、去年よりやや弱いという気がします。来年は20周年なので、気合入れて出直して来るのではないかと思いますが、今年は観客動員数もやや下がっています。座席を確保するのが去年より楽でした。他のホールに別な作品を見に行った仲間に聞いても似たような返事が返って来ています。半年以内に DVD で見られる作品が増えたせいなのかも知れませんし、景気が悪くて1週間休暇を取る余裕の無い人が増えたのかも知れません。主催者の方も理由は分かりませんがやや引きがちでした。たいていは主催者の1人が上映前にステージに現われて映画について解説をしてくれるのですが、今年は監督が来ている場合などごく僅かに限られていました。毎年あったディスカッションのコーナーが消え、そこも映画が上映されたのですが、再上映によりによってあまりぱっとしない作品が入ったりもしました。

主催者には色々苦労があり、世界初公開のスターが出る作品などでは、配給会社の意向に合わせ、監視体制を強化しなければならないという事情があります。たいていはブロックバスター1本だけなのですが、黒服の人が現われて監視となると観客は非常に気分を害し、「もう来ないぞ」という気になってしまいます。今年はそういう作品を冒頭に出し、2作目からはリラックスした雰囲気に戻りました。この会場で秘密裏に撮影してネットに乗せる人がいるという話ですが、真偽のほどは不明。以前にもファン交流の掲示板を破壊した人がいたので、ファンタ自体を妨害したい人がいるのかも知れません。元は小さい催しでしたが、今ではベルリンでベストの映画館を使っての開催。中には反対意見の人もいるのかも知れません。

ファンタのファンはブロックバスターなどは望んでおらず、滅多に手に入らないような国の作品、大手が扱わないような地味な作品の方に興味を持っています。そして何よりもファンタの売りはオリジナルの言語、ノーカットで上映されることです。去年まででもドイツ公開のはるか前に見られ、映画館で見直したら、シーンが欠けていたなどということがありました。通しのパスを買う人たちはオリジナル・バージョンが楽しみで来ています。

駄作でも見てから文句を言うという主義は今年も守りました。ファンタの場合これには良い副作用があります。インターネットやファンタ内部の評価で低い点がついているのに、意外と良かったという作品に出会うことも多いのです。例えばインドの Kaal にはあまり良い点がついていませんでした。具体的に問題点をリストアップした人までいます。ところが20人を切る観客が大きい方のホールに座り、冷房に凍えながら見た結果、「楽しかった」という結論。ダンス、歌のシーンで拍手喝さいするバカは私1人かと思ったら、隣に座っているドイツ人の若い女性も手を叩いていました。

良いのか悪いのかさっぱり分からず見た Duplicity / Trouble では出来の良さに唖然。なぜもっと宣伝しなかったんだろう。

監督を呼んで来て気合を入れているのにあまり気持ち良く見ていられなかったのが Satan's Little HelperDear Wendy。後味が良くありません。

気合が入っていましたが、ドイツ人には日本の事情が分からずあまり意図が伝わっていなかったのが隣人13号

駄作でも何でももうファン層が出来上がっていて、何が来てもやんやの拍手になるのがゴジラ

あまりの気合にぶっ飛んでしまうのがフリーズ・フレーム。コメディアンがシリアス・ドラマに出る時は要注意です。

といった具合で、ファンタでは駄作の恐れがあっても1度見た方がいいのです。その中で大きく期待をしていて、その期待が裏切られなかったのがイノセンス: 攻殻機動隊。もっとも予告で期待していた筋ははずされ、全く違う方向に進みましたが。

こんな事を書いていたら切りがありませんので、詳しくはそれぞれのコーナーを見て下さい。

ファンタは開催が各都市8日間、合計1ヶ月ぐらい続き、南部の都市から徐々に北部に上がって行きます。最終ラウンドはハンブルクとベルリン。ですからハンブルクとベルリンの人は他の都市で見た人の評価を読みながら見たい作品を選ぶことができます。低い評価=だめな映画という等式は成り立ちませんが、同じ日に良さそうな作品が2つ並んだりすると、他の人の意見も参考にしようかという気になります。その他に判断基準として重要なのは、すでに配給が決まっている、あるいは DVD が出ると決まっているかどうか。カットされたバージョンであっても見られるか、ファンタが終われば泣き別れかという点は重要。メキシコ、エクアドルなどの作品がベルリンで公開され、後から見られるなどというチャンスは非常に僅か。テレビに出ることもたまにありますが、テレビが無い人にはそれは絵に描いた餅。おいしそうでも食べられません。

原則としてノーカット、オリジナルの言語で、字幕は多くが英語。英語の字幕の方が簡潔で早く読めます。紹介される作品も圧倒的に英語を使うものが多いです。それで旧東ドイツで育った世代はやや不利。いわば第2外国語がロシア語だった世代ですが、ファンタにはロシア語の映画、字幕はほとんどありません。そのためか東の人が来やすい環境はベルリンだけ。他は全部旧西ドイツの地区です。ま、壁があった頃だったら「堕落した資本主義の産物」とレッテルを貼られそうな作品がぞろぞろ並ぶので、東で開催しても受けない世代というのがあるかも知れません。ベルリンを見る限り、観客に40歳を過ぎている人もかなり多いです。50歳台、60歳台だろうという人の顔も見られます。男性が圧倒的に多いのも特徴。

ハードな暴力映画も来るので、マッチョ風の筋肉モリモリ、刺青の男性も来ます。ところがそういう人に限って、ジェリーでできたボンボン(普通は子供が食べるお菓子)を手にしていたり、オートバイのヘルメットに熊のぬいぐるみのような耳をつけていたりします。きっと心の優しいマッチョなのでしょう。

いよいよベルリンも今週から始まります。

今年は映画でなく仲間内でドラマが2件ほど起きてしまいましたが、仲間のお墓参りからスタート。私に取ってはファンタが日常生活に戻る最初の試みになります。結果を御覧じろう。

ベルリンでは先週後半から一般公開が始まったのでのファンタからははずされたシン・シティー。大きな映画館からはあっという間にはずされるとの噂が入ったのでファンタ開始前でしたが大急ぎで見て来ました。ファンタ開催中は長い記事を書いている余裕はないと思いますが、いずれきちんと書きます。見る価値あります。18歳以下の人、ダメです。成人映画(笑)。

他の都市では始まりました。ファンタ・ファンの評価を下のタイトルのリストに書いておきます。

ファンタのファンはなかなかうるさく、わざわざファンタの編集部に意見を送って来る人たちはハードコア。ですから6割という評価なら見ても大丈夫、7割を超えたらおもしろそうだと考えて良いでしょう。ただし、ハードコアのファンは好き嫌いに癖があり、選り好みが激しいです。

ベルリンのスケジュールが発表になりました。ベルリンからは特別上映のシン・シティーが消えました。一般公開のスケジュールがファンタのオープニングより早いとこういう事になる場合があるので、それかも知れません。シン・シティーの予告はかなり前から出まわっています。

さて、発表の翌日にスケジュール変更が出ています。変更はあるぞと最初から言われていますし、ファンタが始まってからもフィルムの到着が遅れたりして番狂わせが起こったりするので慣れていますが、見たいと思っていた作品の再上映が消え、ゴジラが危うくなっています。他の都市のスケジュールですと2本のうち片方を選ぶのは比較的楽なのですが、ベルリンは今年も難航しそう。日本からの作品でも見逃したくないものが並んでいるのです。ファンタは楽しいお祭りのはずが、苦しいお祭りになりそう・・・。

発表が1週間ほど遅れたので、こちらも遅れましたが、今年参加予定の作品が発表になりました。一般公開のスケジュールとの関係から都市によって参加作品に多少の差が出ることがあり、またフィルム輸送の関係から1つ2つ番狂わせが出ることがあるので、若干変更が出るかも知れませんが、大体の様子はこのリストでつかめると思います。

近年日本は韓国や香港に押され気味でしたが、今年は日本も力作がずらっと肩を並べています。普段見ないようなジャンルでも良さそうな作品が並んでいるので、今年は日本の作品を選択する時に同時上映に良い作品が並ばないことを祈るばかりです。しかし去年のようにまた選択に苦労するんだろうなあと思います。どうしても劇場で見るべき作品と、DVD でもいい作品の区別がつけばいいのですが。

今年の特徴はレトロが無くなったこと。そのため最新の作品が多く見られます。

量が多いので、今日から少しずつ載せ、随時更新して行きます。

 プログラムへの近道

プログラムへの近道

オードブル(2005年4月)  

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アジア特集   フランス特集   真夜中の狂気  
公式プログラム   短編特集  
フィナーレ

タイトルのリスト

オードブル(2005年4月)

今年は見られませんでした。ここではタイトルだけご紹介。詳細はこちら。

 プログラムへの近道

参加予定作品

オープニング

 プログラムへの近道

注目の作品

 プログラムへの近道

特別上映

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アジア特集

 プログラムへの近道

フランス特集

 プログラムへの近道

真夜中の狂気

ブロック・バスター、大スターなどはほとんど出て来ませんが、ファンタの顔とも言える、ファンタ本来のコーナーです。B級と言われようが、お粗末と言われようが、スプレッターと言われようが頑張る映画人の根性のコーナーです。

 プログラムへの近道

公式プログラム

 プログラムへの近道

短編特集

最近短編は弱くなっているので今年は見ない予定にしている人が私も含めて結構いました。ところが入ってスケジュールの変更が相次ぎ、半ば強制的に見なければならなくなる作品が数本出ました。その1つが短編特集。

作品としてまとまった物ばかりの年で、以前のように素人的で勢いのある作品はありません。完全にプロと言える技術を持ったものだけです。スティーヴン・キングなども登場します。以前に見た短編と似たようなモチーフでプロっぽい出来のもの、もう短編集にはおなじみの作者のアニメなどもあります。そういうわけで見ていて、どうしようもないレベルとか、未完成な印象を受けるものはゼロ。

個人的におもしろかったと思うのはスイスの方言の強い Bats in the Belly

 プログラムへの近道

フィナーレ

 プログラムへの近道

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