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       有感

                       赤松蘭室

古墓爲田松柏摧,
百年人壽似飄埃。
功名富貴終何事,
且盡生前酒一盃。



******

感 有り 


古墓 田と爲
(な)り  松柏 摧(くだ)かれ,
百年 人壽  飄埃
(へうあい)に 似たり。
功名 富貴  終
(つひ)に 何事ぞ,
(しば)らく 盡(つ)くせ 生前  酒 一盃を。

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◎ 私感註釈

※赤松蘭室:江戸時代の文人。寛保三年(1743年)〜寛政九年(1797年)。名は勲。字は大業。蘭室は号。播磨の人。

※有感:感ずるところが有る。この作品は、『古詩十九首』 や阮籍『詠懷詩』其十「昔年十四五,志尚好書詩。被褐懷珠玉,顏閔相與期。開軒臨四野,登高望所思。丘墓蔽山岡,萬代同一時。千秋萬歳後,榮名安所之。乃悟羨門子,今自嗤。」、陶淵明、劉廷芝(劉希夷)の『白頭吟(代悲白頭翁)』「洛陽城東桃李花,飛來飛去落誰家。洛陽女兒惜顏色,行逢落花長歎息。今年花落顏色改,明年花開復誰在。已見
松柏摧爲薪,更聞桑田變成海。古人無復洛城東,今人還對落花風。年年歳歳花相似,歳歳年年人不同。寄言全盛紅顏子,應憐半死白頭翁。此翁白頭眞可憐,伊昔紅顏美少年。公子王孫芳樹下,清歌妙舞落花前。光祿池臺開錦繍,將軍樓閣畫~仙。一朝臥病無人識,三春行樂在誰邊。宛轉蛾眉能幾時,須臾鶴髮亂如絲。但看古來歌舞地,惟有黄昏鳥雀悲。」、杜甫 等の影響がある。作者は陶潜の作風を慕ったか、特に前二者の趣が大である。

※古墓為田松柏摧:昔の墓は、(無縁となり、鋤かれて)畑となり、(故人を偲んで墓所に植えられた松柏も、砕かれて薪となってしまう。 *『古詩十九首・之十四』の「去者日以疎,來者日以親。出郭門直視,但見丘與墳。古墓犁爲田,松柏摧爲薪。白楊多悲風,蕭蕭愁殺人。思還故里閭,欲歸道無因。」 や、東晉の陶潛『擬古』「迢迢百尺樓,分明望四荒。暮作歸雲宅,朝爲飛鳥堂。山河滿目中,平原獨茫茫。古時功名士,慷慨爭此場。一旦百歳後,相與還北。松柏爲人伐,高墳互低昂。」『諸人共游周家墓柏下』「今日天氣佳,清吹與鳴彈。感彼柏下人」を踏まえている。 ・古墓:昔の墓。ここでは、当時の人にとっては無縁の存在となっている昔の墓の意になる。 ・為田:(齋き祀るべき墓地も、遙か後代では鋤かれて)畑となる。永遠は存在しないということ。 ・松柏:マツや常緑樹のコノテガシワで、墓地の木。墓場に故人を偲んで植えた松柏も、年月の経過とともに墓地が忘れ去られ、墓地も廃棄されて、やがては、そこの松柏も砕かれてマキとなってしまうこと。「松柏」は、ともに常緑のものであって、「柏」は常緑樹「コノテガシワ」のこと。日本の落葉樹の(柏餅に使われる)「カシワ」とは、異なる。 ・摧:くだく。ここでは、くだかれるの意になる。『古詩十九首・之十四』 や『白頭吟(代悲白頭翁)』の赤字部分に依る。

※百年人寿似飄埃:百年たてば人の齢(よわい)も、(風に吹かれて)漂うほこりのようにはかなくなってしまう。陶潜の『飮酒二十首』其三に「道喪向千載,人人惜其情。有酒不肯飮,但顧世間名。所以貴我身,豈不在一生。一生復能幾,倏如流電驚。
鼎鼎百年内,持此欲何成。」とある。 ・百年:人にとって最長の寿命。 ・人寿:人の齢(よわい)。 ・似:…のようである。…に似ている。…の如くである。 ・飄埃:〔へうあい;piao1ai1○○〕(風に吹かれて)漂うほこり。陶潛『雜詩十二首』其一「人生無根蒂,如陌上。分散逐風轉,此已非常身。落地爲兄弟,何必骨肉親。得歡當作樂,斗酒聚比鄰。盛年不重來,一日難再晨。及時當勉勵,歳月不待人。」 に依る。

※功名富貴終何事:手柄(てがら)を立て、名をあげることや財産が豊かで位の高いことは、結局、どのような(意味がある)のか。陶潛『雜詩十二首』其三「
榮華難久居,盛衰不可量。昔爲三春,今作秋蓮房。嚴霜結野草,枯悴未遽央。日月還復周,我去不再陽。眷眷往昔時,憶此斷人腸。」 ・功名:手柄(てがら)を立て、名をあげること。陶潜で謂えば、前出「栄華」「盛衰」。 ・富貴:財産が豊かで位の高いこと。『論語』述而篇「子曰:疏食飮水,曲肱而枕之,樂亦在其中矣。不義而富且貴,於我如浮雲。」 ・終:ついに。結局(は)。 ・何事:何事か。また、どうして。なにゆえ。

※且尽生前酒一盃:今しばし、生きている間に(さかづきに)一杯の酒を飲み乾せ。盛唐・杜甫の『絶句漫興』に「二月已破三月來,漸老逢春能幾囘。莫思身外無窮事,且盡生前有限杯。」とあるのに因る。東晋・陶潛の『己酉歳九月九日』に「靡靡秋已夕,淒淒風露交。蔓草不復榮,園木空自凋。清氣澄餘滓,杳然天界高。哀蝉無留響,叢雁鳴雲霄。萬化相尋繹,人生豈不勞。從古皆有沒,念之中心焦。何以稱我情,
濁酒且自陶。千載非所知,聊以永今朝。」とある。 ・且:しばらく。しばし。いささか。短時間を表す。 ・尽:つくす。ここでは、(酒を)飲み乾す意になる。 ・生前:生きている間。死ぬ前。在世中。 ・酒一盃:一杯の酒。





◎ 構成について

韻式は「AAA」。韻脚は「摧埃盃」で、平水韻上平十灰。次の平仄は、この作品のもの。

●●○○○●○,(韻)
●○○●●○○。(韻)
○○●●○○●,
●●○○●●○。(韻)
平成17.6. 7
      6. 8
      6. 9
      6.10完
平成23.5.25補



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