第七番 東光山 岡寺(龍蓋寺)

けさ見ればつゆ岡寺の庭の苔
さながら瑠璃の光なりけり

参道を上り詰めると朱塗りの山門が
自動車道の看板に従い進むと2輪通行止めの看板が。諦めて徒歩の参道前に単車を停めて徒歩で参拝。
立派な本堂
龍蓋池
一番奥まで進むと山肌に貼り付いたお堂が 中には石仏が
明日香の町並みを見下ろす場所に建つ三重の塔
三重の塔の前から見た明日香の風景

 明日香の東の外れにある通称・岡寺。正しくは龍蓋寺という。正面の参道は道幅が狭いので休日は歩行者専用。そのため、自動車道の看板に従い迂回すると、そこには休日、二輪車通行止めの看板が・・・。二輪車に対する扱いに不満を抱きながらも、表参道まで戻り、そこに単車を路上駐車し(駐車場までたどり着けないので)、徒歩で岡寺まで登ることとする。参道を登りきるとどっしりとした適度に色あせた山門が目に入る。11月の末頃に行くと、門の手前にある紅葉とのコントラストが美しい。拝観料を納め境内へ。階段を登ったところにある本堂には日本最大の土佛といわれるご本尊、如意輪観世音菩薩が安置されている。このご本尊は、元々は彩色してあったという話だが、現在ではほとんど剥げてしまっているが、その分風格を感じることが出来る。この本尊には弘法大師がインド、中国、日本の土を混ぜて作ったという伝説が残っており、日本最初の厄除け観音として古くから信仰を集めている。本堂前には、このお寺の名前の由来となった伝説が残る小さな池、龍蓋池がある。その伝説とは、この地方には大雨や強風で村人を苦しめている龍がいた。その龍をこの寺の開祖である義淵僧正が法力で池に封じ込め、大きな石で蓋をしたというものである。

本堂でのお参りを済ませ奥に進む。瑠璃井という井戸のわきを通り、さらに奥まで進むと山肌の洞窟を覆うように小さな祠が貼り付いている。これが奥の院・石窟らしい。ここに籠もって修行でもしたんだろうか?ここからは道端に3000株ものシャクナゲが植えられた道を通って三重の塔へ。シャクナゲの咲くゴールデンウィークの頃にも来てみたいものである。三重の塔の前からは明日香の町並みの眺望がすばらしい。

周辺の観光情報は鉄馬・友の会自転車同好会「飛鳥お散歩ツーリング」を参照して下さい。

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