第三十一番 姨綺耶山 長命寺

八千年や柳に長き命寺
運ぶ歩みのかざしなるらん

山門
なかなかいい雰囲気を出してますね
駐車場の石碑
石碑の台座の亀
この顔はちょっと怖い
参道
駐車場から参道まではこんなもの
本堂と三重の塔
三重の塔
鐘楼
崩れそう

 32番札所観音正寺から逆打ちで長命寺へと向かった今回は、観音正寺の山を下ってからはまっすぐ西へ走り西の湖のわきを走りさざなみ街道へと入って無事到着。長命寺の麓には船着き場があり、昔の巡礼者は竹生島からここで上陸して808段もあるという石段を登って長命寺へと参拝をしていた。しかし、現在は山門の少し下まで車道が開通しており、石段も100段程度登るだけでいい。駐車場から参道にはいると、長命寺の門が見えている。ゴールが見えている坂を登るのは気楽でいいですね。どこまで続くのか分からない上り坂は精神的に辛い物がありますが。さて、この上りの車道を走っていると、「私有地につきタクシー通行禁止」という意味合いの看板が目に入った。これはどういう理由からなんでしょうね?駐車場まで路線バスが走る道ではないので電車などで来た人は歩かないといけないのだろうか?以前にタクシーとのなんらかのトラブルがあったのだろうか?いろいろと想像させる看板でした。まぁ、実際にはタクシーもちゃんと上まで登っていましたが。
 駐車場につくと長命寺と書かれた石碑の前に単車を停める。この石碑の台座は亀の形をしていて、横から見るとその顔がちょっと怖い。石段を登り境内へと進む。このお寺には仁王門はなく、木の門が建つ。これはこれで歴史を感じるいい雰囲気を醸し出している。山門を抜けさらに石段を登ると右手に三重塔、左手が本堂となる。本堂に納められているご本尊は千手十一面観世音菩薩。健康長寿・無病息災の御利益があるという。この寺の起源には次のような伝説が残っている。武内宿彌(たけのうちすくね)という大臣がこの山に登り柳の巨木に「長寿長遠諸願成就」という文字を記して祈ったところ、300年以上という長寿となり、六代の天皇に仕えた。その後、聖徳太子が諸国歴訪をしたときに柳の巨木に「長寿長遠諸願成就」と観世音菩薩の姿が記されているのを見ていると、岩の影から白髪の老人が現れて「この霊木で千手十一面観世音菩薩三尊一体の聖像を刻み、伽藍を建立するように」と告げられたので、早速、太子は像を刻み伽藍を建立して、武内宿彌の長寿にちなみ「長命寺」と名付けたという。
 本堂の西側にも建物があるようだが、現在工事中で周囲をすっぽりとシートに覆われてしまいどのような建物なのかを伺うことはできなかった。さらにその奥の一段高くなったところには鐘楼が建っている。鐘楼からさらに奥へと進むとある、権現社の登り口のところには今にも崩れそうな感じがする巨石がある。

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