あなとうと導きたまえ観音寺
遠き国より運ぶ歩みを
参道を登り切ったところ | |
紅葉した落ち葉が綺麗 | |
これは何? | |
仮本堂 | |
大仏 |
朝7時に出発して山陽道、中国、名神と走り継ぎ最寄りの竜王ICからは国道8号に入り安土町へ。観音正寺への車道は表・裏の2ルートがある。お寺で貰ったパンフレットによると、表ルートは安土町営有料林道を使うコースで表参道の八丁の道標付近に駐車場がありここから徒歩20分。裏ルートは五個荘町営有料林道を使うコースで、駐車場からは境内林道を使い徒歩10分とのこと。足が悪い人などは、事前に連絡しておくと裏ルートの境内林道も車で登らせて貰えるとの情報もある。車の場合、裏から登る方が車道を歩くので楽なんじゃないかな。でも、私としては表参道の石段を歩いて雰囲気を楽しみたいですね。徒歩の場合は石寺から登る表参道、五個荘町から登る裏参道、桑実寺・観音寺城本丸跡を経由するルートの3ルート。パンフレットによると表参道、裏参道とも約50分、桑実寺ルートは約60分とのこと。いずれにしてもいくらかは歩かないといけないので歩きやすい靴、服装が必要でしょう。
このお寺は、標高432.9mの繖(きぬがさ)山、別名観音寺山の中腹に位置する山寺。駐車場から境内までの石段は不規則に積まれており歩きにくい。数百メートルしか無いはずがもっと長く感じる。参道のモミジはもう終わりかけという感じだったが、その落ち葉が参道の石段にしかれている様はなかなか風情があって良かったですね。そんな雰囲気を楽しみながら無事お寺に到着。この寺には山門はなく、参道を登り切ると右手に鐘楼、奥の方に再建中の本堂までが目に入る。この寺の本堂は、平成5年5月にご本尊の千手千眼観世音菩薩とともに焼失してしまっている。本堂は現在再建中で、また、ご本尊も総白檀で彫像中とのこと。平成16年には落慶、開眼法要の予定とのこと。現在は庫裡を仮本堂として、その中に彫像中のご本尊の雛形として作成された仮本尊に参拝できる。参拝をすませ納経所で朱印を貰っていると、オートバイでご苦労様ですとの一言。服装とか凍えて鼻水をズルズルすすりながら立っている雰囲気で分かるんでしょうね。仮本堂前には西国札所のお砂踏み場があり、その前には濡佛と呼ばれる大佛がある。この濡佛は昭和58年に再建された物で、先代は江戸時代の物だったが第2次世界大戦中に供出されてしまったとのこと。現在、再建中の本堂の前からは蒲生野が一望できるはずだが、今回はあいにくの曇り空で霞がかかってしまい下界の様子はまったく見えなくて残念でした。