いくたびも参る心ははつせ寺
山もちかいも深き谷川
長谷寺の参道 | |
山門(仁王門) | |
登廊 (上にぶら下がっているのは長谷型灯籠) |
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山から張り出すように建っている本堂 | |
本堂からの眺め | |
夕方のおつとめのため?本坊へと向かうお坊さん | |
関西では花の寺とし名前が通っている「長谷寺」。特にボタンが有名だが、シャクナゲ、紫陽花、桜に紅葉と各季節を彩ります。今回訪れたのは、どの花の季節にも属していなかったのが残念ですが、それでもこのお寺の大きさは感動ものでした。長谷寺の門前町は、旧伊勢街道だったこともあり土産物屋などが多数あって非常に賑わっていました。単車で走り抜けたので、気付かなかったが草餅を売る店が多いそうです。その門前町の中に番外札所になっている法起院もひっそりと建っていますが、こちらは後回しにして先に長谷寺へと進みました。拝観料を払って仁王門をくぐると、そこから登廊となります。この登廊というのは屋根付きの回廊で、長さ約200m、399段と長く、天井からは長谷型灯籠が吊り下がっています。境内一円に咲くボタンの花はここからきれいに見えるそうなので、次は花の季節に訪れたいものです。長い登廊を上り詰めると本堂へとたどり着きます。本堂は非常に大きく、表には舞台もあります。木造建築としては東大寺大仏殿や吉野山蔵王堂につぐ規模とのこと。本堂前の舞台からは仁王門、登廊、門前町まで見渡すことができ、花や紅葉の季節に来ると、さぞ美しいことだと思います。本堂でお参りをすませた後は五重塔、奥の院を巡って、白壁の築地塀に沿って仁王門まで降りてきました。
このお寺の開祖は、西国三十三カ所観音巡礼の開祖といわれる徳道上人であり、三十三所の根本霊場とも呼ばれています。また、平安時代の「枕草子」にも初瀬詣でとして描かれており、清水寺や石山寺と並んで古くから賑わっていたという歴史あるお寺。残念ながら何度も火災にあっており、その当時の建物は残っていない。現在の本堂は三代将軍・徳川家光公の建立で、約350年前の建物である。重要文化財に指定されている。