これですよコレ!僕がクルセイダーズに触発されるのは、突き動かされるのは。全身の細胞が沸き立ち、筋肉が雀踊りします。
臨場感あふれ、紫煙と人いきれで蒸せかえるLIGHTHOUSEの雰囲気の中で、サァ待ってました、一発目は「GET BACK」。待ちに待ったクルセイダーズ風ビートルズナンバー。スティックスフーパーのマシンガン連打が攻撃に拍車をかけ、ウエインヘンダーソンのトロンボーン、ウイルトンフェルダーのサックス、ジョーサンプルのピアノサウンドが活魚のように瑞々しくハネ、目前に見事な軍艦盛りが供せられます。拍手喝采、歓声がとどろき場内の熱気がひしひしと伝わり、あの傑作「SCRACH」をさえ彷彿とさせる熱さ。
次に「It's Goota Be Real」、管楽器2重奏の独特のまったりファンク振りがすこぶる良い。
「Willie&Laura Mae Jones」では、随所に瑞々しいまでのサックスサウンドが、むせび泣くようにブローします。この頃のウイルトンフェルダーのサックスってのは、芳醇なヴィンテージワインというよりは、コップ酒で一気にグイ呑みする球磨焼酎の風情。九州弁で一言「ウマカー、ウマカばい」って感じ。徐々に体の芯から温まってきますヨ。
マァしかし、なんと言ってもこのアルバム、「Get Back」に尽きます。
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