1960
1969 GIVE PEACE A CHANCE
1969 LIGHTHOUSE'69
1968 POWERHOUSE
1968 LIGHTHOUSE'68
1967 UH HUH
1966 THE FESTIVEL ALBUM
1966 TALK THAT TALK
1966 LIGHTHOUSE'66
1965 CHILE CON SOUL
1964 THE THING
1964 STRECHIN'OUT
1963 JAZZ WALTS
1963 HEAT WAVE
1963 TOUGH TALK
1962 AT THE LIGHTHOUSE
1962 LOOKIN'AHEAD
1961 FREEDOM SOUND
CONSEPT PROFILE DISCOGRAPHY LINK BBS
THE THING ジャケット THE THING ←back next→
遊星からの物体・ファンク
Pacific Jazz ST-20092

ちょっとした映画通であれば、アルバムタイトルの「the thing」を見ればたちどころにあのハワード・オークス監督の「the thing」を思い浮かべるでしょう。邦題「遊星からの物体X」は1982年に鬼才ジョン・カーペンターによってリメイクされて公開されましたから、大方のSF映画ファンならご存知でしょう。
ハワード・オークスの映画が公開されたのが1951年ですから、クルセイダーズの面々が11から12歳というもっとも多感な少年時代、おそらく彼らは、当時評判になったこのSFホラー映画をこぞって鑑賞したのではないでしょうか。といってもこれはあくまでも勝手な推測にすぎませんがネ。
でもこのアルバムジャケットの何やらんエイリアンみたいなデッサンのデザインをみると、どうしてもそうした思いを禁じえないのでありますヨ。
前置きが長くなりましたが、今回のアルバム、タイトル曲「the thing」は文字通りファンキー、聴いているうちに自然に体が動きだし、ジルバでも踊りたくなってくるような気分。でも何ていいますか、あえて言えば早漏のような、強烈なオルガスムに達する直前で思わず射精してしまうような、突然の虚脱感とでも言いましょうか、そんな感覚を随所に感じるのはウーン僕だけでしょうか。ひょっとしたら、そのふいに訪れる虚脱感こそは、「遊星からの物体X」侵入のひと時なのでもありましょうかネ。
今回好きなのは「Para Mi Esposa」、トロンボーンと低音テナーのコンビネーションが抜群、そこへジョーサンプルのリリカルなピアノが巧妙に味付けされてお見事の一品。
ところでこうやって60年代のクルセイダーズの未知の領域を聴いていく作業って、ひょっとしたらここにはとんでもない傑作が眠っているのではないかといった期待感膨らみ、まるで埋蔵金でも探す楽しみにも似た行為ではないかと、最近思うことしきり。


side 1
1 The Thing
2 Sunset In Mountains
3 While The City Sleeps
4 White Cobra
side 2
5 New Time Shuffle
6 Para Mi Esposa
7 Soul Kosher


GUEST PLAYER
Victor Gaskin(b)

1,4,5
Monk Montgomery(b)replaces
Victor Gaskin(b)