これは1963〜64年に渡ってスタジオセッションされた曲目のアンソロジーとも言えるアルバムです。
唐突ですが今回のアルバム、数回聴くうち思わず007を想起してしまいましたヨ。
あのジェームズ・ボンド立ち回る派手なアクションシーンにかぶさるのはさしずめ「Long John」、「Out Back」、「Bachallillen」などでしょうかネ。
もちろんまだスマートなショ−ン・コネリー演ずる「危機一髪」あたりのスリリングなアクションシーン満載の初期の作品。
「Robbin's Nest」、「You Are Only Sometimes Rain」は紫煙とアルコールの匂いにむせ返るような賭場やら、ナイスボディーのボンドガールの濡れ場を彷彿。サックスとトロンボーンの酩酊2重奏に体中に酔いが回っていくような感じ。
つかのまのボンドのラブシーンの情感を、アダルトなタッチの「Polka Dots And Moonbeams」がいやがうえにも高め、wayneのトロンボーンはあくまでもムーディーに、sampleのピアノタッチもまたすこぶるリリカル、駄目押しにfelderがサックスで甘くささやいてくれます。
そしてラストシーンはクルセイダーズ風ファンキー「Sweet Water」で大円団。お馴染み「007はファンクのライセンス」でございました。
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