竹溪閑話
((前年度)令和元年度(2019年度)はこちらです。 ((次年度)令和三年度(2021年度)はこちらです。 ------------- 杜甫『有感』での言いたいこと 盛唐・杜甫に『有感』「幽薊餘蛇豕,乾坤尚虎狼。諸侯春不貢,使者日相望。慎勿呑青海,無勞問越裳。大君先息戰,歸馬華山陽。」がある。 言いたいことを並べた詩だが、一番言いたいことは「帰馬華山陽」だ。(馬を華山の陽(やう=南)に帰すこと)だ。わけても言いたかった科白(せりふ)は「示天下弗服。」だ。平和になったので、馬を華山の南に戻し、牛を桃林の野に放つことで(戦時体制から、軍馬や軍役に牛を使う必要のない平穏な日常に戻ったのだとアピールするのだ)ということを。『周書』の武成篇に「歸馬于華山之陽,放牛于桃林之野,示天下弗服。」とある。 (令和三年十二月十二日) ----------------- このページのトップへの 前年度・令和元年度(2020年度)はこちらです。 次年度・令和四年度(2022年度)はこちらです。 |
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