このライブのあったコルチェスターを調べると、
ロンドン北東約90`のエセックス州にある町で、England's Oldest recorded townとして知られているそうです。
美しい田園風景を楽しむことも出来ますし、20分ほどで海辺へ行くことも可能。
ロンドンへは、約45分でアクセスできる。コルチェスター城を中心とした町並みで、
モダンと古都がユニークにブレンドした町とのこと。何とも素晴らしい環境の中でクルセイダーズはライブをしたものです。
時あたかもWayne Hendersonが抜け、Larry Carltonが離れたばかりの時期ですから、自然の景観に恵まれたコルチェスターでライブを
することはいろんな意味でリフレッシュできたのではないでしょうか。
それかあらぬか、のっけから「Chain Reaction」は見事な弾けっぷりです。
Billy Rogers(g)が斬りこみRobert Popwell先生(b)が爆走する。Wilton Felderの水を得た魚のようなのびのびとしたプレイ
。文句なしの活劇ファンクです。
折も折、Joe Sampleはソロアルバム「RAINBOW SEEKER」を、Wilton Felderは「星の伝説」を、そしてStix Hooperは
「THE WORLD WITHIN 」を発表しています。その意気込みがこのライブにも遺憾なく反映しているように見受けられます。
6曲目の「Many Stops Along The Way」のJoe Sampleの軽快なテンポのクリスタルタッチ、3曲目の「I Felt The Love」
でのWilton Felderのテナーの艶冶と瑞々しさを見てください。それにStix Hooperの「Drum Solo」は明らかに
「THE WORLD WITHIN 」の「AFRICAN SPIRIT」や「JASMINE BREEZE」のチョンマゲ・ファンクに通じています。
Robert Popwell先生やBilly Rogersの強力な助っ人を得て、定番「Put It Where You Want It」もファンキー魂が炸裂。
そしてエンディングは「Spiral」。Popwell先生の重低音のベースに乗って、クルセイダーズ独特のうねりが、
いままさに風光明媚なコルチェスターの街に轟きます。
※注・5曲は「Drum Solo」で途中「Crossfire」が入ります。ですから6曲の「Crossfire」というのは誤りで、6曲目は
Joe Sampleのアルバム「RAINBOW SEEKER」から「THERE ARE MANY STOPS ALONG THE WAY」がピックアップされています。
|