ここにコレクトしましたのは、いわゆる海賊盤や私家版の数々、個人で密かに楽しみあれ

当サイト・リンク推奨の「クルセイダーズが好きで・・・」で知ったのですが、何と2003年クルセイダーズ来日してのブルーノート東京でのLIVE盤CDが3枚も発売されているとのこと。吃驚しました。一枚はご存知ビデオアーツ社から、一枚はSLIDEMAN Recordsから、そしてもう一枚は発売元は不明でジャケットが名作「スクラッチ」を模したもの。ビデオアーツ社以外は一概に正規版とも言い切れません。販売方法も極めて曖昧。因みに現在所持しているSLIDEMAN Recordsの一枚はヤフーで落札したもので、ジャケット裏に「販売生産元はLive Music Archive。版権所有にて複製は禁じられております。ウェブサイトからSLIDEMAN Records社でのみ購入可能」と記されており、この記載を鵜呑みにすれば「海賊版」ではないかもしれません。 試しにネットで件のサイトに辿り着きましたが、このCDに関しての情報を発見することはできませんでした。果たして真偽のほどは如何。
さて今回のSLIDEMAN Recordsのアルバムは、ジャケットを開くと白地にレッドで「THE CRUSADERS」とプリントされた二枚組みのCD。ジャケットの裏には、大きくはっきりと「Blue Note TOKYO」のロゴが印刷されています。
中身のほうですが、場内の喧騒が臨場感溢れるLIVEの雰囲気を醸し出し、これはもうありのままに同時進行で収録されたことが一目瞭然。Joe Sampleのジョーク混じりのトークも細大漏らさず収められていて、「生（き）」で聴くことに、体が過敏なまでに反応し、「SHOTGUN HOUSE」が始まると鳥肌立ってしまうほどでした。ハッスル媚薬ですネ。
4曲目は「BALLAD FOR JOE」とありますが、明らかに誤りで、ゲスト・ボーカル（？）をフィーチャーしたブルース。クルセイダーズの持ち歌ではありません。こうした思わぬ脱線が、LIVE盤の醍醐味と言えるかもしれません。
つまりはこのCD、BLUE NOTEという漁船で、採れたての活魚を、一切余計な手を加えず、大胆にその場で食味する態のLIVE盤で、これはこれなりに、大漁気分が味わえました。