ここにコレクトしましたのは、いわゆる海賊盤や私家版の数々、個人で密かに楽しみあれ

総合格闘技PRIDEの開幕第一試合には、いつもとびっきり活きの良い試合が用意されます。つい最近ではヒースヒーリングと横井選手との試合、息もつかせぬ攻防の連続で、最後は凶暴な暴れ馬ヒーリングが横井に失神ＫＯ勝ちし、大いに会場の空気を盛り上げました。そう今回のLIVE盤は、このPRIDEの試合のように胸わくわくするアグレッシブな「COVERT ACTION」で幕を開けます。LIVE盤のこれが王道です。
とにかくそれぞれのプレイヤーの個性が際立ち、ハートに次々と攻撃的なパンチを繰り出してきます。ギターおじさんDAVID.T.WALKERの久方ぶりに聴く涙モノの胸つく任侠ジャズの旋律。 EDDIE DAVISのトランペットのハートを直撃する鋭角的なサウンド。Wayne Hendersonのトロンボーンが重いフックを思わせるなら、EDDIE DAVISのトランペットは、さしずめあのミルコクロコップ必殺のハイキックのような剃刀キックとでも申しましょうか。WILTON FELDERの骨太のテキサステナーも唾飛び散らんばかりに豪快そのもの。
そして「THE WAY IT GOES」、若いリッキーを盛り立てようとする心意気がファンキーおじさんやWILTON FELDERのサウンドからひしひしと伝わり、鳥肌立つほど胸キュンものです。
CYBERSEEKERSのＣＤを購入するのは、まだ２枚目ですが、いずれのLIVEも音質が実にクリアーで、今回も司会役のWILTON FELDERの明るい声が聞けて大満足の一枚。必聴盤としてお薦めです。