今回のクルセイダーズO氏秘蔵の一枚は「LIVE UNDER THE SKY'85」で、この時のライブ模様は
当時テレビでも放送され、当サイトでは「LIVE UNDER THE SKY 1985 ドタバタ・ファンク」
の
タイトルで紹介しています。また
「覆面GPさんのクルセイダーズDVD工房」で、いの一番に
「優れた短編集のような趣きの逸品。文字通りファン垂涎のコレクション」と賞賛したDVDに、
テレビ放送分の「Melodies Of Love」、「Put It Where You Want It」の2曲が
コンパクトに収められています。ただ映源で記録されたのは、この2曲だけです。
O氏の私家盤CD-Rには「LIVE UNDER THE SKY'85」でのクルセイダーズ演奏に関して全曲が
収録、中には、MCのWilton Felderが「very beautiful ballad」と紹介した
Joe Sampleニューアルバム収録の一曲「Dreams」(※注1)やアンコールで演奏された「Taxi Blues」(※注2)
などクルセイダーズアルバム未収録の曲も含まれていて、ファンにとっては珍重に値する一枚と
なっています。
前置きが長くなりましたが、このライブ盤、
「Dreams」や「Melodies Of Love」でJoe Sampleの健在ぶりが窺え、
その「Dreams」ではWilton Felderがソプラノサックスで抒情味たっぷりに歌い、また「Soul Shadows」や
「Way Back Home」では春風駘蕩としたテキサステナーをご披露、
いつもと変わらぬクルセイダーズ節を満喫できます。
ラストナンバーの「Put It Where You Want It」では、客演したLarry Graham、Stanley Clarkeと
Wilton FelderやJoe SampleやDavid T.Walkerの面々がまるでドタバタ喜劇のようにハシャぐさまが聴いてるそばから
想像できて幸せです。おそらく、当時クルセイダーズの心拍を打っていたStix Hooperが去り、迷走していたと思われる
時期であっただけに、艶とハリのある音色に、元気なクルセイダーズを感じ、みるみる力が湧いてきました。
そう、元気であれば、
何でもできます。
※注1:この曲、MC役Wilton Felderの紹介の中で、いかにも
「Joe Sampleのニューアルバム」収録曲のように受け取れましたが、
当時のアルバムを調べてもそれらしき曲が見当たりませんでした。0様が当時読まれた音楽雑誌によれば、Joe Sampleが楽譜の
盗難に会い、しかもその楽譜、何年もため込んだもので、つらそうなJoeさんの写真と共に記事が掲載されていたそうです。
ひょっとしたらその盗難楽譜の中に「Dreams」の譜面が含まれていたのでは。
※注2:アンコールで演奏された「Taxi Blues」は、これも0様からの情報ですが、実は、「この曲はStanley Clarkeの曲」
だったのでした。
●Fuse One/First: Taxi Blues
●Sonny Rollins-Love At First Sight/「Double Feature」 として発表されてます。「演奏はRollins盤が優勢かも...」
とのお言葉。
いずれの注釈も0様からの貴重な情報で、提供いただきました0様へ感謝いたします。
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