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ここにコレクトしましたのは、いわゆる海賊盤や私家版の数々、個人で密かに楽しみあれ

2010 REUNION LIVE AT YOSHI'S
2008 THE SUMMIT OF FUNK
2008 時を超える十字軍伝説(FM番組)
2008 WAY BACK TOKYO
2003 live at BLUE NOTE TOKYO
2003 LIVE AT AOYAMA2003
1987 Smokin' at NHK Hall
1987 FINEST LIVE
1985 ●0氏コレクションB
LIVE UNDER THE SKY'85
1984 CHAIN REACTION1984
1983 LIVE UNDER THE SKY'83
1983 LIVE UNDER THE SKY'83(弐の巻)
1982 SATISFACTION
1982 LIVE at Tokyo Sinzyuku Hall
1980 ●0氏コレクションA
Crusaders Live in Japan 5,6 Jan.
1980 STREET LIFE 1980
1979 CRUSADERS1979U.K.
1979 LIVE!The Crusaders&Stuff
1978 Snowflake in Colchester
1978 ●0氏コレクション@
中野SUNPLAZA 3.17
1978 NAKANO SUNPLAZA1978
1974 SOUTHERN CONFORT TOUR'74
1973 SEATTLE 1973
1973 MORE SCRATCH
こんなCDあったっけ?
CONSEPT PROFILE DISCOGRAPHY LINK BBS
2008FM放送 時を超える十字軍伝説 ←back next→
文字録FM特番
FM放送

今回のCD-Rはブート盤とは違います。これは4月末だったか角松敏生氏ホストの 某FM番組でクルセイダーズ特集が組まれて放送されたものを、居酒屋クルセイダーズ 常連の泥水飲込さんが録音、半斤八両さんがそれをCD-Rされたもの。何せ九州の地方では 聴くこと不可能なこの番組、まさにお二人の連携プレーなくしては聴き得なかったクルセイダーズファンご協力の賜物です。 今回はじっくりこの番組を「文字録」という形でお伝えいたします。(徐々に完成形へ持って行きます)

1. 「So Far Away」が流れ、角松敏生氏のナレーションが始まります。
「えー、クルセイダーズっていうことでございますけども、 こないだ久々に来日した時、僕も見せていただきまして、 なんといっても、クルセイダーズは、 僕のルーツの中でもすごく重要な影響を与えていて、 特に一番最初に聴いたのは、吉祥寺のジャズ喫茶で流れていた「Scratch」ですネ。 ライブアルバムなんですけども これに衝撃を受けましたよネ。 ジャズでもないブルースでもないファンクでもない、でもどこかソフスティケイトされていてメローな感じ これが衝撃的だったし、 Joe Sampleのエレキピアノの音のきらめきや強さ、 そしてそこに当時のギターアイドルだったLarry Carltonが参加していた。
ま、言ったらJoe Sample、Wilton Felder、Stix Hooper、Larry Carlton、Wayne Hendersonという 黄金期の頃のクルセイダーズ。そしてストリートライフのブレイク、あのへんの頃スゴイ影響を受けいたので、 当時フュージョンとかクロスオーバーとかいう呼び名がありましたけども、そういったどのジャンルっていうか、 その何て言いますか、音楽の持つファンキーさ、 Joe SampleがMCで言っていましたけれど、ファンキーであることが、すごくクルセイダーズにとっては 重要なんじゃないかと思うんですネ。
ジャズの持っているエッセンスであるファンキーな部分っていうのを、どれだけデフォルメしてソフィストケイト させていくかという形が、クルセイダーズがやってきたものなんじゃないかなぁと僕なりには思うんですけど。 ですから足したような実験を繰り返してきたグループであると思いますし、 僕も、そういう意味じゃ多大な影響といいますか、勉強をさせていただいたグループで、今でも ちょっと酔って良い気分になると、引っ張り出してきちゃ「Scratch」聴いてます。」

続いてJoe Sampleの言葉が続き、女性の翻訳で曰く『 時計の針をもどして70年代に戻ることはできないけれど、 クルセイダーズの音楽がそれを可能にするんだ』。
(この後女性のナレーションが続きます) アコースティックからエレクトリックへに変化する音楽シーンの過渡期。 まだクロスオーバーいう言葉もなかったその時代に、突如現れた音楽の十字軍、クルセイダーズ。 クルセイダーズのサウンドは、めまぐるしく変化する時代のなかで 音楽の持つ可能性に挑戦し続けました。
結成から40年以上もの間、そのサウンドを支え続けたきたオリジナルメンバー、 ピアニストJoe Sampleと、サックス奏者Wilton Felder、 彼らの言葉と共に クルセイダーズが時代に刻んだ音の軌跡をたどり、 彼らの音楽に込められたメッセージをお届けします。
『クルセイダーズー時を越える十字軍伝説』
2. (CM)一発目のコマーシャルには、クルセイダーズとは縁が深いAWBの「Pick Up The Pieces」が軽快に流れます。
ここでまた一言「クルセイダーズー時を越える十字軍伝説」(バックに「Street Life」)
3. Scratch「LIVE AT THE LIGHTHOUSE'66収録」
ピアノJoe Sample、サックスWilton Felder、トロンボーンWayne Henderson、そしてドラムStix Hooper。 アメリカ南部の故郷テキサス。同じ高校の仲間だったこの四人のメンバーが中心となり、 クルセイダーズは誕生しました。
「高校の時、ドラマーのStix Hooperの提案で始まって、学校を卒業する時にはモダン・ジャズ・セクステットと して知られるようになったんだ。 みんなジャズが好きだったからね。」とふりかえるJoe Sample。
  ジャズの中心地がニューヨークであった50年代、 メンバーたちは、 アメリカ南部テキサスの独特な音楽環境に包まれて育ちました。
「僕らは南部の黒人の町で育ったんだ。 町のいたるところに教会があって、いつもゴスペルが聞こえてきたよ。そのあとはブルースそしてジャズ。 そこではすべての音楽が混ざりあい、 それが僕らのルーツになったんだ。」
メンバーたちの心には、いつも故郷テキサスで聞いたサウンドが響いてます。(ときて、ここで「Way Back Home」 が流れてくるとこなんざ、鳥肌ものです)
4.Way Back Home
1958年メンバーたちは新たな可能性を求め故郷テキサスを離れることを決心します。 目ざすは西海岸ロスアンゼルス。
(Joe Sample)「西海岸にはニューヨークと違ってミュージシャンたちの束縛がなかったんだ。 ニューヨークではいつも有名なミュージシャンたちを真似した演奏ばかりさせられたからね。 だから、 自分の音楽ができるカルフォルニアに向かったんだ。」
こうして新たな地、西海岸でジャズクルセイダーズとなり、 ニューヨークとは違った独自の道を歩みはじめたのでした。
5Put It Where You Want it
ジャズクルセイダーズとして新たなスタートをきった 60年代初め、アメリカは黒人の公民権運動の活発化、ベトナム戦争などで混乱を極めました。 それと同時に、 音楽シーンにも大きな変革の波が押し寄せていました。
(Joe Sample)「63年のニューヨークはフリージャズの波が押し寄せてきた頃で、いままで価値があったものが 突然時代遅れの古いものになってしまったんだ。 でもぼくはそんなことは気にせず自分の信念にしたがって突き進んだんだ。」
既に独自のサウンドを形作っていたジャズクルセイダーズは音楽シーンに 新たな旋風を吹き込んだのです。
6Chain Reaction
70年代に入りロックの人気がますます加速する中、 Weather Report、Return To Forever、Head Huntersといった エレクトリックサウンドを取り入れたバンドが音楽シーンに登場します。 そんな中、 ジャズクルセイダーズのバンド名からジャズを取り去った新生クルセイダーズとして再出発を果たします。
(Joe Sample)「ぼくらは、その時初めて自分たちのルーツであるテキサス、アメリカの音楽をやっていこうと決心したんだ。 それはつまり、ジャズ、ソウル、ブルース、ゴスペル、いろんなものがブレンドされた音楽なんだ。」
自分たちのルーツを再確認したことは、音楽を作るうえで もっとも大切なオリジナリティーに気付いた瞬間でもあったのです。
(Joe Sample)「型にはまった発想こそがクリエーターの可能性を制限してしまっているんだ。その結果、 今の多くの音楽が同じように聞こえてしまうよ。それは音楽の災い、終わりを意味するんだ。」
時代がめまぐるしく変化しようとも常に自分たちだけのサウンドへこだわる姿勢、 それは本当の意味での新しいサウンドの追求にほかならなかったのです。
「ぼくらの音楽スタイルはそんなには変わっていないんだ。 新しいミュージシャンが加入することで変化していくんだ。」
こう語るWilton Felder。
新生クルセイダーズとなった1971年から数年後、 そのサウンドに大きな変化が起こります。 ギタリストLarry Carltonの加入です。
7Free As The Wind
(Joe Sample)「あるレコーデイングでLarry Carltonに初めて会った時、彼のリリカルなセンスと スキルに惚れたんだ。 当時、ぼくらは次のステップへ進もうとしていた時期で、 Larryのギターが新たなサウンドをもたらしてくれたんだ。」
1976年には 長年演奏を共にした トロンボーンのWayne Henderson が脱退しますが Larry Carltonのギターとともに、 クルセイダーズは時代にマッチしたサウンドを生みだしていきます。 そして1979年 遂にビッグヒットが誕生します。
8Street Life
(Joe Sample)「あるときスキー場でリフトに乗りながら下を眺めていたら、たくさんのビギナー のスキーヤーが、 転んだり、ぶつかったりしていたんだヨ。 それをみて浮かんだ曲がこの"Street Life"なんだ。」
(Joe Sample) 「やっと探し求めていたボイスをみつけたんだ。 それはすべての音楽がブレンドされたサウンドであり、それこそクルセイダーズのサウンドだったんだ。」
Randy Crawfordのボーカルを取り入れたこのアルバム「Street Life」、 当時のビルボードチャート3つのカテゴリーでTOP20入りする 大ヒットを記録しました。
9Soul Shadows
クルセイダーズはRandy Crawfordとの成功をきっかけに、 Tina Turner、B.B,King、Joe Cockerなど 多くのボーカリストと共演、 よりポップな路線でアプローチしました。 お聴きいただいた曲は、 Bill Withersをフューチャーした「Soul Shadows」。 ボーカルが加わることで より多くのひとに馴じみやすいサウンドを生み出し、 それまでのインストのみのフュージョンジャズシーンに あらたな勢いをあたえました。
ここでCM
10Rainbowseeker
40年以上にわたってクルセイダーズの音楽を支えてきたサウンド、それが Joe Sampleのピアノです。
「Joeのピアノは違った世界に連れてってくれるんだ。 いつも違ったアプローチで何処にいくかも予測できないんだ。 彼との演奏では必ず何か起こるんだ。」 Joe Sampleとの演奏の魅力を語る友人でメンバーのWilton Felder。
Sampleは、70年代後半からクルセイダーズの活動と平行して ソロ活動をスタート。 独自の音楽を追求します。 「ぼくはいつもメロディーを弾きたかったんだ。 アイデアはいつも頭にあったしね。 自分の言いたいことを表現することが ピアニストとしてのぼくの宿命なんだ。」
11carmel
「ピアノは、ぼくにとって最高の楽器なんだ。 そこではメロディー、ハーモニー、リズム、音楽のすべてを表現できるからネ。 10本の指の下には全てが備わっているんだよ。」 ピアノ演奏の魅力について語るJoe Sample。
お聴きいただいたのは「Carmel(渚にて)」。
ソロ活動によって磨いたJoe Sampleのリリカルなメロディーセンスは クルセイダーズに刺激を与え新たな可能性を運びます。
12Hard Times
アメリカ南部のテキサスの高校生たちから始まったクルセイダーズ。 40年を経た今、そこからは新たな時代のサウンドが聞こえてきます。
「この何年か、ラジオから流れてくるクルセイダーズの音楽を聞いて、 そこにある音楽のパワー、フィーリングにあらためてびっくりしたんだ。 あの熱い 情熱があったからこそ再び演奏したくなったんだ。」
それはかつてのサウンドとしてではなく、 あらたにクルセイダーズたちによって吹き込まれた命、 音楽のパワーです。
「ステージからオーディエンスの顔を見たときに 何ともいえない表情をしているんだヨ。 ぼくらの演奏する音楽は聞くひとの心を癒すんだ。 そしてもうひとつ、 音楽はタイムレス、時間を超えるということなんだ。」
クルセイダーズは音楽の垣根を越え、そしていま、時を越え わたしたちに音楽の喜びを運んでくれます。 これからも、あらたな使命を胸に、 音楽の十字軍として歩み続けます。
「クルセイダーズ時を越える十字軍伝説」
出演は Joe Sample Wilton Felder、 コメント角松敏生、 ご案内は真田かおるでお届けしました。


☆半斤八両さん、曲目リスト作成していただき ありがとうございます!
1. So Far Away
2. (CM)コマーシャルもAWBの「Pick Up The Pieces」
3. Scratch
4. Way Back Home
5. Put It Where You Want It
6. Chain Reaction
7. Free As The Wind
8. Street Life
9. Soul Shadows
10. (CM)
11. Rainbow Seeker
12. Carmel
13. Hard Times