今回のO氏の秘蔵盤について、O氏みずからおっしゃっているように、FM放送からのエアーチェック
ではありません。
毎度お世話になっている
「クルセイダーズが好きで・・・」の
半斤八両さんが、ブート盤追跡レポートに詳しく報告されているように、
1980年1月5日(土)東京・新宿厚生年金会館大ホールで収録されたもの、そして1月6日(日)東京・
新宿同ホールで収録されたものを入手されデジタル化された私家盤のようです。
ところで、最近購読した
久世光彦氏著『美の死』は、六十篇余りの氏の愛読書の書評が宝石のように収められた宝石箱で、
妖しいまでの燐光を放っています。
その
著書の解説で、鴻巣友季子さんが「わたしたちは書評で、本の
人となりを全部知りたいわけではない。それがどんな人なのか、自分と肌があうかを知りたい
だけだ。」と率直に愛読者の思いを語っていますが、言いえて妙です。
まさに「自分と肌があうか」が全てで、
この新宿厚生年金会館大ホール二日間のライブ模様が余すところなくぎっしりと詰まったO氏の私家盤は、
聴くなり「肌が合う」ことを熱くなるほど実感できるクルセイダーズ螺鈿の宝石箱です。
|