映画のページ

2004年 
ファンタ速報

まとめ

開催予定:2004年8月

見た物は全作品にコメント入れました。特におもしろかった物は追って記事も入れます。1番下にインデックスも入れました。
全作品のインデックス

今年は肉体的にきつかったと感じた人が多かったです。1つには天候が激変して、猛暑になってしまったこと。しかし仲間全員揃って年を取ったという点も認めざるを得ません。主催者の1人、うら若き乙女も今では1児の母親でおばさん。しかしああいう風に美人のおばさんになるのでしたら、年を取るのも悪くないな、とつい思ってしまいます。以前3人いた主催者の1人は裏方に回ったようで、表には出て来なくなりました。しかし映画にかける情熱は衰えていないようで、今年はおもしろい作品がずらっと並びました。ただおもしろいというだけでなく、質の高さには驚かされます。毎年のファンタで、世界各国全部を取り上げるわけには行かないので、年によって《・・・特集》という風にやや国が偏りますが、今年はオセアニアに休憩してもらい、フランスが取り上げられました。

普段フランス嫌い、フランス語嫌いの私は今年がらっとフランスに対するイメージを修正。良質の作品が来ていました。1部はカナダのフランス語作品。以前はうぬぼれた感じの俳優にぺらぺら喋り捲られ辟易していたのですが、今年来た作品にはそういうのは無く、ストーリーが中心。用の無い人はしゃべりません。フランス人がしゃべりたがりなのは相変わらずのようで、監督が来てインタビューに応じていた時、英語からフランス語に切り替わったとたんに、滝のように言葉が降って来ました。しかし作った映画の方ではしゃべりは脇に置いて、動きで表現。それだけ言葉の分からない私は納得の度合いが高まるわけです。それでわけの分からない映画を見せられたという気分にならず、ストーリーに集中できたのです。今年来た作品に自己中心的な話は無く、見た物はどれも気に入りました。

フランスにおんぶして登場したベルギーの作品にはもっとビックリ。映画大国でもなく、有名俳優はほとんどいないベルギーからこんな優秀作品が出たというのも驚きですが、この作品だけを見ると、まるでこの国からは毎年大量の優秀作品が出ているかのような落ち着いた作りです。主演は老人なのですが、オスカーがすぐ飛んで来そうな安定した演技。完成品です。私の評価が高くなったのは、主に使われたのがフラマン語で言葉にあまり不自由が無かったからということではなく、スタッフ、キャストの質です。同じ話を全編フランス語でやられても評価は高かったと思います。

フランス語の映画は一言も分からないので字幕がたより。普段ドイツ語ばかり話しているのでドイツ語の字幕の方がいいだろうと皆さん思うでしょう。ところがそうではないのです。字幕の時は英語でないとついて行けません。なにせドイツ語は1つの単語が長く、接頭語や接尾語が同じで、間だけが違うなどというのが多いのです。geschehen - gesehen - geschworen - geschwollen などといった具合。しかも文法上《彼は人を殺した》か《殺さなかった》かは最後まで読まないと分からない仕掛けになっています。英語ですと《彼は殺した、人を》か《やらなかった、人殺しを》という風になるので、早々と何がどうなったか分かるのですが。ちなみに今年もたくさんスクリーンで死者が出ました。おもしろいのは私は英語の単語を綴りで覚ていたのではなかったという点。どうやら kill とか him などをそういう絵文字として覚えていたらしく、k-i-l-l という左から右へ進む読み方をしないらしいのです。《kill》という絵、《him》という絵で覚えていたようです。日本人が子供の時に単語を覚えるとこうなってしまうのかも知れません。ですから英語だと分かるのが早い。

さて、今年はブロックバスターには隅に行ってもらって、あまり有名でない作品、特に欧州の作品が多かったです。オープニングはなんとハンガリーの映画。これがフェスティバルの中で1、2を争うような素晴らしい出来。こんな作品を持って来てくれた主催者には大感謝。下にも書きましたが、そのすぐ後に上映された作品がこれまた力作。オープニング作品の影に隠れてしまって気の毒ではありますが、この日はコンビを組んだ作品が無かったので、希望者全員が見られたというのは良かったです。

スカンジナビアの作品は最近のベルリンではわりと簡単に見られるようになったのですが、家族ドラマや男女の関係などといったテーマが中心。ファンタはそういうのは避け、人殺しや泥棒中心になっています。コメディーが多く、楽しかったです。この種の映画は恐らく半年から1年ぐらいで一般公開になるでしょうが、ノーカット、吹き替え無し、全部そのままファンタで見たかったので満足。

アジアの作品では韓国が勝っていました。最近ずっとその傾向が強いです。中国からは香港勢が押し寄せ、有名作品もゾロゾロ。私はスケジュールの関係などでパスした物が多いです。というのは名が知れているため、DVD に出る確率が高いからです。韓国の作品はそれに比べるとやや時間がかかるか、下手をすると来ないこともあり得るので、見ておこうと思いました。思惑が外れ間もなく公開が決まっているものもありますが。日本は今年も遅れを取っています。リング系の意味も無く人を恐がらせるだけの作品、学芸会レベルのティーンエージャー映画など。いつも日本は作品を送って来ていますが、これは凄いとうなるような作品を見ていません。ちょっと前にはメジャーでない人の中に身の毛のよだつような恐い作品を作る監督がいたように思うのですけれど。それから刑事物などはどうなんでしょう。テレビでは靴を履き潰して事件捜査にあたる老刑事などという話聞いたことがありますけれどねえ。やる気になれば日本もちゃんとした作品作れるのではありませんか。突然出て来ていきなりトップのベルギーなどという例もあるので、頑張ってもらいたいです。

4日目が終了し、今年の傾向を見ているところですが、これまで書いて来た点に加え、残酷なシーン、肉体的な苦痛を伴うシーンのある作品が増えたような感じがします。私はオセアニア地方から来るようなユーモアの方が好きなので、見ていてしんどいです。組んでいる2つの作品のうちどれにするかはいつもながら難しい決定。ことしもドタキャン、いえ、ドタ変更が続出しています。それでも決め易い方だった前半を終了し、今日からは混乱の後半です。仲間も皆頭を抱え、情報集めに躍起。しかし昨日までにこの10年ほどで何となく自然発生した仲間全員の顔が揃い、そういう意味ではうれしい瞬間です。

すぐ下に書いた偶然が3日目も継続しています。兄妹(姉弟?)の関係が決定的な鍵になる作品が2日目と3日目の1つずつ出ました。不思議な一致です。

きっと偶然だと思うのですが、私の見た作品は謎かけのような展開を見せています。初日見た作品2本で地下鉄、地下のシーンが出て来たのですが、そういう共通項が連続しています。2日目に見た作品で足が1つ切断されてしまうのですが、前日見た作品では手が1本切断。2日目の作品2本で「まだ生きている事を喜べ」という台詞が登場。別な2本では人の腎臓を取ってしまうという話が登場。以前のファンタで妊婦を扱った作品が1度に5本出たことがあったのですが、主催者が遊んでいるんだろうか。

ファンタのカテゴリーが判明したのでそれに合わせて分類します。

取り敢えずどの作品が来るかという情報が出ました。会場によって二、三ズレが出ますが、大体のところこんな様子です。今年は原点に戻るというような雰囲気で、ハリウッド系の大メジャー作品が見られず、その代わりに欧州、極東に力を入れています。オセアニアは今年はやや少なめ。アジア映画は重要スタッフの1人が好んでいるので、近年充実しています。今年は韓国と香港。香港はレトロとして特集を組んであります。

今年の特徴としてはフランス映画が強化された点でしょう。フランスから来る映画はじとっとしていて苦手だったのですが、ファンタではドーベルマンや Vidocq でおやっと思ったことがありました。今年のファンタ・オードブルにもフランス製西部劇が来ています。私はフランス語は苦手なので、いくつ見るかまだ決められませんが、ファンタに合うようなテーマの作品も結構作る国です。

最近ドイツでは北欧の映画は当たり前のようになってしまいましたが、今年も愉快な作品が期待できそうです。ファンタに来る数は多くありませんが、ドイツには一般公開される作品が定期的に来ます。

オードブル(2004年3月)

コメントは2004年 ファンタ前夜祭

参加作品

オープニング

注目の作品

公開前の上映

フェスティバルのベスト

スニーク・プリヴュー

アジア特集

フランス特集

真夜中の狂気

公式プログラム

短篇

去年もそうでしたが、今年も短篇の出来は悪かったです。以前は2コマ取ってあり、良い作品が目白押しだったのですが、さびしい限りです。

2004年だけの全体を見るとまだまだという感じですが、ドイツ映画はそれでも短編の方が長編より希望が持てます。上にも少し書きましたが、アニメ部門には才能のあるドイツ人監督が時々見え隠れします。

レトロ

残念ながらこのコーナーはパス。カンフー映画はドイツでも好かれていて、DVD 屋さんへ行くと結構古い作品も見つかる時があります。

フィナーレ

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