2050年頃 | |
: | 人口過密、食糧不足、それを原因とする局地戦闘で全人類的な危機に陥る。 地球の総人口、大幅に減少。“国家”の枠組みも揺らぎ 人類の存続さえ危ぶまれる。 |
2068年 | |
: | IEO設立。当初の理念は“人類の存続と宇宙進出”であった。 元老院の設立。 |
2074年前後 | |
: | 治安維持を主な目的とする、宗教・民族を超えた人類全体で 構成される一つの軍隊、地球統合協同軍(IECA)構想が (一部の旧大国をのぞくと、人員・財政両面で崩壊寸前となっていた) 各自治体[旧国家]の支持を受けて、急速に現実味を帯びる。 この頃から全人類的な出生管理が 提唱され、議論を呼ぶようになる。 |
2075年 | |
: | 地球統合協同軍(IECA)発足。 |
2100年代・前半 | |
: | 月に本格的な都市型コロニーが大量に建設され、 人類の宇宙進出への足がかりとなる。 |
2110年 | |
: | 太陽黒点の異常活性による磁気嵐で 宇宙基地が未曾有の大災害にあう。 (これまで磁気嵐の被害は軽微であった) 地球統合協同軍(IECA)の組織規模が拡大し、地上のみならず 宇宙・地球圏全体をカバーするようになったため、 地球統合宇宙軍(IESA)に統合。 超知的ネットワーク、イモータル誕生。 |
2111年 | |
: | 2110年の反省から、第1号のレジスター誕生。 |
2100年・中盤〜後半 | |
: | 火星の鉱物探査および移住が始まる。 人型作業機械GONGが導入される。 金星に初の調査基地ができる。 このころから女性主導の社会改革により、地球の人口過密が緩和され、 地球環境が改善され始め、「太陽系のオアシス」としての外観を取り戻す。 同時にこのころから地球永住権に対して厳しい制限が設けられる。 |
2150年頃 | |
: | 亜空間航法が理論的に予言される。 ただし、この時点ではワームホールを人工的に作り出せるほどの エネルギーが発見されていなかったため、 その実現がいつになるかは不明であった。 |
2180年 | |
: | 太陽系外宇宙探査部隊が月を出発する。 |
2182年 | |
: | 亜空間航法が実現しなかった場合の長期にわたる恒星間航海のため 人類の“箱舟”ビルキス、護衛兵装として人型シャフトの開発がはじまる。 |
2188年 | |
: | 木星の衛星の幾つかに調査基地ができる。 月で超物質イコノニウムの露頭発見。 “月の縦坑”事件起こる。 |
2191年 | |
: | “太陽系外宇宙探査部隊全滅事件”起こる。 遊星ニビル(と仮称する)謎の天体の存在と特性、 その尖兵たる人型兵器の接近がイモータルによって予見される。 対ニビル用のいくつかのプロジェクト草案がまとまる。 (ニビル戦役ファイター選抜DNA、プロジェクトLBT、ニビルDNA) IESA本格的軍備拡大開始。 |
2199年 | |
: | イコノニウムを転換して 人類が今まで得たことのない程の超エネルギーを得るシステム、 イコノニウムドライブが発明される。 |
2200年 | |
: | 遺伝子操作と優性人類化計画による人口調整の結果、 この年で人類の男女比がほぼ1:9という比率で安定する。 対ニビルプロジェクトの一環としてIEOは プロジェクトLBTを始動。 以前より非合法で行われていた人型作業機械による賭けバトルを 政府認可のもと合法化し、23世紀突入を記念した 全人類的な新世紀の娯楽第1回ルナ・バトル・トーナメント[LBT.I] として開催する。 戦闘に使われるのは人型作業機械から発展したコマンドシェル。 火器はまだ一般的ではなく、素手による格闘戦で決着することが多かった。 この大会では出場者の大部分が、何らかの軍務を経験した人材であった。 年齢資格は14才以上。ドライバーとナビゲーター2名(ペア)出場が原則。 優勝者は当時出場資格ギリギリの14才だったジュリア・レッドグレイブ。 ペア(ヒューマンオペレーター)は後に第IX艦隊で艦隊司令をつとめた ティアナ・ヘルドレート(当時15才)であった。 イコノニウムドライブを採用した亜空間航法艦(無人)の実験が行われる。 このコアブロックは後に改良を加えられ、後のビルキスに採用された。 |
2201年 | |
: | 第2回ルナ・バトル・トーナメント開催。 出場者はほとんど全てが女性。年齢資格は14才以上。 なお、この大会より武器の使用が解禁される。 アンナ、クラスAレジスターとして登録。 |
2202年 | |
: | 第3回ルナ・バトル・トーナメント開催。 第1回、第2回大会の結果から出場資格年齢が引き下げられる。 また、操作系(AEONによるナビゲーションプログラム)の進歩により、 この頃からペア出場の義務がなくなる。 競技制式武装としての「バトルグリップ」の採用。 ベアトリーチェ、カテリーナ、クラスGレジスターとして登録。 亜空間航法艦の実験成功。 ニビル戦役にむけビルキスの第一級戦列艦への改造が始まる。 |
2203年 | |
: | 第4回ルナ・バトル・トーナメント開催。 |
2204年 | |
: | 第5回ルナ・バトル・トーナメント開催。 優勝者、ミール・ホワイトロータス(12)[初優勝]。 この天才少女の出現により、ルナ・バトル=少女バトルという図式が定着する。 また、天才少女ミールの追っかけ(ミール・シンパ)ができたのも、この大会から。 |
2205年 | |
: | 第6回ルナ・バトル・トーナメント開催。 優勝者、ミール・ホワイトロータス(13)[2回連続優勝]。 マリオ・ムジカノーバ、IESA火星方面軍に入隊。 |
2206年 | |
: | 第7回ルナ・バトル・トーナメント開催。 優勝者、ミール・ホワイトロータス(14)[3回連続優勝]。 |
2207年 | |
: | 第8回ルナ・バトル・トーナメント開催。 優勝者、ミール・ホワイトロータス(15)[4回連続優勝]。 |
2208年 | |
: | 第9回ルナ・バトル・トーナメント開催。 決勝戦は初出場のチキ(12)&マリオ・ムジカノーバVSミール。 優勝者、ミール・ホワイトロータス(16)[5回連続優勝]。 |
2209年 | |
: | 第10回ルナ・バトル・トーナメント開催。 この大会をもってプロジェクトLBTの大目標、 ニビル戦役ファイター選抜DNAの育成・強化としての役目が終わる。 観測ステーション・マシニッサ、遊星ニビルおよびイコノシャフトと 接触、破壊される。 ニビル戦役勃発。 ニビル迎撃のため第X艦隊ルナ・シャフトが編成され、 月面に第10回LBTのファイナリストならびに出場者が集められ、 軍用CSスペシャルドライバーとして同艦隊に配属させられる。 火星宙域まで行程1ヶ月半の間に過酷な対ニビル軍事演習が行われる。 第一次、第二次火星宙域会戦が行われ、 第X艦隊・旗艦アルザケール撃沈など 大打撃を受け敗走、ビルキスと合流する。 作戦ルナシャフト発動。 ヒロト・アマギワ、ニビルの攻撃意志と交感後、死亡。 遊星ニビル、“生物”惑星としての“死”を迎える。 ニビル戦役終結。 |
2210年 | |
: | ニビル、地球を巡る第2の月として軌道修正、 資源惑星ミネルバと改名される。 ニビル戦役の失策を糾弾され、元老院解散。 ベアトリーチェ、レジスターを辞任し、以後、 莫大な“退職金”と才能の全てをイコノニウム研究に捧げる。 |
2211年 | |
: | IDSS発足。ビルキス2番艦、深宇宙調査船へ全面的な換装を開始。 第11回ルナ・バトル・トーナメント、 純粋な娯楽競技として再開される。 チキ&マリオのムジカノーバ兄妹が優勝、地球永住権を取得。 |
2212年 | |
: | マリオ・ムジカノーバ、IESA少佐として 第一次深宇宙調査船AMAGIWAプロジェクトに参加する。 |
2213年 | |
: | 先進型イコノニウムドライブが発明される。 AMAGIWAプロジェクト研究主任ベアトリーチェ、 NEOイコノニウムドライブの開発で、IEOからの表彰されるも受勲を固辞する。 |
2214年 | |
: | IDSS、第一次深宇宙調査船AMAGIWAが出航。 |
「未完兵装ルナシャフト設定資料集・年表」 本文:金子良馬、山口恭史
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