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ここにコレクトしましたのは、ボーカルアルバム、ベスト盤そしてアンソロジーなどなど、アルバム番外篇

2007 THE CRUSADERS・GOLD
2005 THE PACIFIC JAZZ QUINTET STUDIO SESSIONS
2003 GROOVE CRUSADE
2001 Seasons 4JAZZ
2000 THE BEST OF CRUSADERS
2000 FINEST HOUR
1999 PRICELESS JAZZ COLLECTION
1997 When We were Kings
1997 Freedom Sound
1996 WAY BACK HOME
1995 CRUSADERS
1995 SOUL SHADOWS
1994 AND BEYOND
1993 THE VOCAL ALBUM
1993 the best of THE JAZZ CRUSADERS
1992 GOLDEN YEARS
1985 SOUL SHADOWS
1981 TWO On ONE
1980 Now We May Begin
1979 TAKE IT HOME
1978 Midnight Believer
1977 EYE OF THE BEHOLDER
1976 TWO on ONE
1976 BEST COLLECTION
1975 THE CRUSADERS BEST COLLECTION
1973 THE CRUSADERS
1973 THE CRUSADERS AT THEIR BEST
1970 THE BEST OF THE JAZZ CRUSADERS
1968 THE SOUL OF BONNIE AND CLYDE
こんな頃もあったっけ
CONSEPT PROFILE DISCOGRAPHY LINK BBS
THE CRUSADERSジャケット THE CRUSADERS ←back next→
筋肉質
1973 Blue Thumb Records

このアルバム、半斤八両さんの「クルセイダーズが好きで・・・」で知ったもの。プロモーション用の非売品で、 ジャケットの左上にパンチ穴があり、在庫処分品らしい。ジャケットにパンチ穴があれば処分品ということを 初めて知りましたが、思い出したのが、小倉の米屋の若き後継者と面識を得た時のこと。この青年、面白い発想の 持ち主で、名刺交換した際、いただいた名刺の左上にパンチ穴が開いていました。どうして穴を開けたのですか と尋ねると、青年曰く「これから絆を通すための穴ですヨ」。眼鏡をかけた眼光鋭い痩身の青年の言葉に妙に 感心したのでした。
このアルバムのジャケットデザインが良い。アルバム「The Crusaders T」のジャケット見開きの時の漆黒の 背景にクルセイダーズの面々の顔が浮き出したモノクロの写真を色調補正し、THE CRUSADERSのロゴや曲目などを 白で控えめに印字してあり、「フィルム・ノワール」的で引き締まっていて、クルセイダーズアルバムのジャケットでは上位に位置する出来栄えではないでしょうか。この引き締まったジャケットが、すでに聴く前から傑作を窺わせ、無駄のない、あえて いえば聴く側の気持ちを弛緩させない選曲が、アルバム全体を、ジャケット同様贅肉を削いだ筋肉質にしています。
Side Oneの冒頭から三曲目まで、時間短縮で小刻みに切れ味鋭くジャブを放つような構成になっていて、クルセイダーズファン ならずとも、弱気の虫が秒殺されるはずです。Side Twoには、通常のベスト盤にはあまり収録されそうにもない曲が、まるで オールナイト館での上映プログラムに並ぶB級映画のたたずまいで、渡の哲兄いや健さんあたりに成りすまして柔な弱気の虫をたたっ斬るような観客気分を味わえ、スコールの後のようにさわやかに元気になれること請け合いです。ふと故青木義郎の大幹部ぶりを思い出しました。


Side One
1 Put It Where You Want It
2 So Far Away
3 Tat's How I Feel
4 Sweet Revival
5 Mosadi
Side Two
6 Don't Let It Get You Down
7 Look Beyond The Hill
8 Take It Or Leave It
9 A Message From The Inner City
10Tough Talk
11Do You Remember When?