1977 Atrantic Records |
邦題が「パーカッシブ・ファンク/レイ・バレット」と名打たれたこのアルバムもまた、B.B.KINGの「TAKE IT HOME」同様、クルセイダーズプロヂュースの一作。
解説書をみると、1面の「HERE WE GO AGAIN」、「SALSA.CON.FUSION」にJOE SAMPLE(key)、WILTON FELDER(b)が参加、「LIVE IN JAPAN」に客演していたBARRY FINNERTYの顔も窺えます。2面では「NUMERO UNO」の一曲のみにJOE SAMPLEが参加。
RAY BARRETTO(cngas,per)が主役を張っているだけに、どの曲もリズミカルで思わず踊りだしたくなるような闊達で陽気な雰囲気のものばかり。ラテンの香気漂い、今しも目前にあのリオの踊り子のエロティックな腰の振りが髣髴とするよう。
胸締め付けるまでにやるせない郷愁の念に囚われるのが一曲目の「HERE WE GO AGAIN」で、作曲はJOE SAMPLE。ラテン風味とクルセイダーズの持ち味が絶妙に混交したファンキー感溢れる、このアルバム一番の聴きどころ。レイバレットも南国の恋に焦がれるばかりに早鐘の如くコンガを轟かせています。
「SENOR FUNK」は思わずクルセイダーズと見紛うばかりのラテン系武闘派ファンク。
そしてタイトル曲「EYE OF BEHOLDER」、今は昔の日活ニューアクションの頃を思い出させてくれる嬉しくも懐かしいサウンドで、ふとあの松田優作の面影がよぎりました。
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