実はこのアルバム、amazon.comのクルセイダーズコーナーで見かけるたびに気になっていました。
今回ヤフオクで入手して、とりあえず一回通して聴き、ザッと曲目を調べてみると、
1961年から1968年までのアルバム、すなわち「Freedom Sound」(61)、「Lookin'ahead」(62)、「At The LightHouse 62」(62)、
「Strechin'out」(64)、「The Thing」(64)、「LightHouse 66」(66)、「PowerHouse」(68)から9曲が選曲されています。
いずれのアルバムも、テープやらレコードやらCDで既に何回も耳にしたものです。それでも、「瞼の母」のように身に沁み、いつでも口ずさめるのは「The Young Rabbits」、「Freedom Sound」、
「Scrach」で、まだ青葉の匂いのする純なクルセイダーズ節の面影が残るこれらの曲は、
その後のベストアルバムでも繰り返し取り上げられるクルセイダーズ初期の定番となっています。
この「the best of...」で聴きなおして、さらにいや応なく惹きつけられたのは「Freedom Sound」で、
このクルセイダーズ・マーチとも言いたくなるような純朴で心晴れやかなサウンドは、クルセイダーズの
「ひこばえ」のように思えてなりません。処女作のタイトルが「Freedom Sound」であったように、
この曲こそは、テキサスの大木の根株から芽を出したクルセイダーズの「産声」に違いありません。
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