遂に出た、と快哉を叫びました。60年代クルセイダーズのスタジオ録音を網羅した全集が、遂にMOZAIC
RECORDSから発売されたのです。ただあくまでスタジオ・セッションに限られていて、
「FESTIVAL ALBUM」やTHE LIGHT HOUSEでの4度にわたるLIVEは含まれていません。
そうしたLIVE盤は、パシフィック社よりCDにて別売されると後記されています。それを
裏付けるように、同社から徐々にLIVE盤が復古発売されているのは周知のとおり。
とにかく、この発売は近年にない快挙で、60年代クルセイダーズのアルバムのほとんどは
廃盤で入手し難い状況となっているだけに、ファンにとっては喉から手が出るほどの垂涎のコレクション
なのです。
堅牢なモノクロの箱の三箇所に内臓されたCDダブルの計6枚のシルバーの円盤には、
ぎっしり90曲、まだ青葉のような文字通り闘魂の息吹がつまっています。
ところで、当サイトのディスコグラフィで紹介しているレコードアルバムと照らし合わせみますと、
アルバム、曲の取捨選択と若干の増補に気づきます。
その一は、アルバム「JAZZ CRUSADERS AT THE LIGHTHOUSE」が外され、代わってCONGOLESE SERMON
スタジオでのセッションナンバーが収録されていることです。曲目は似ているのですが、「BLUES FOR RAMONA」
「APPOINTMENT IN CHANA」がなく、「WHITE COBRA」が新たに収録されています。
その二は、「JAZZ WALTS」「CHIL CON SOUL」「TALK THAT TALK」のアルバムが
外されています。
その三は、アルバムに収録されていない曲が追加されていることで、コレはこの復古盤のみの旨みです。
「FREEDOM SOUND」には「COON」「M.J.S.FUNK」の別バージョン版が追加。
「TOUGH TALK」には、「ONE LEG DANCE」「MOON RIVER」が追加。「MOON RIVER」は嬉しかった。
「THE THING」には、「TRIBUTE TO CHRLES」「A TRANE THING」「UPRIGHT」「SCRATCH」「ISN'T CHANT」
、そして「NEW TIME SHUFFLE」「THE THING」の別バージョンが追加されています。
サァ、機は熟しました。冷めに冷めきったこの濁世の平成の世に、あの若かった頃のクルセイダーズ
の火傷するほどに熱い入魂の一発が放たれました。猛然とダッシュする「若気の至り」です。
MOSAICさんよくぞやってくれました!
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