このアルバム、その昔クルセイダーズがプロダクションを設立した際、発表された一連のクルセイダーズプロデュース作品の中の一枚。
B.B.KINGとクルセイダーズがまことに息のあったプレイをご披露、作曲のほとんどをJOE SAMPLE、そして歌詞はWILL JENNINGSという今では馴染みの名コンビが担当。
翌年この作詞作曲のコンビの「STREET LIFE」が大ヒット、続いて名曲「SOUL SHADOWS」が誕生という、まさにこのアルバムはそのきっかけとなった幸ある縁深い作品。
内容もクルセイダーズとB.B.KINGとの熱き友情をそこかしこに感じる熱情溢れるもの。ハートへのジャブが徐々に効いてくる一曲目から、R&B感横溢した表題曲、歯切れの良いディキシー風「I JUST CAN'T LEAVE-」を経て、胸熱くなるバラッド「HOLD ON」までのグルーブ感は素晴らしく、ライブ感溢れる「NEVER MAKE-」ではgreasy spoonも顔を出すというサービスぶり。
このゴキゲンなアルバム、今から25年も前に発表され、まるで路傍の石のように、あまり知られることもなくCDショップの陳列棚の片隅で埋もれさせておくなんざ、勿体無い事この上ない。そっと手にしてみれば間違いなくクルセイダーズ的な熱さを感じるものなのに。
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