今、仏像に会いに行こう

会いたい仏像
2017.10.22 更新
このページの内容
仏像の形からの種類
思い出に残る仏像特集
また会いたい仏像達
仏像等の展覧会一覧

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仏像の一覧

200点程の有名な仏像の一覧表
仏像の基本知識

これが運慶だ。
運慶の作品一覧
仏教と仏像の基本
仏像の団体(笑)のいろいろ
仏像の参考著書
我が家の仏さま達
阿修羅(あしゅら) 国宝  八部衆の一人(興福寺)
女性に大人気の仏像。高さ153cm。
インド古来の神々を集めて仏法の守護神としたのが、八部衆である。守護神なので、この阿修羅以外は武装している。インドでは大地を干上がらせる太陽神。だから武器は要らないということのようだ。三面六臂。上半身裸。
作者は、「将軍万福」という渡来人の仏師。
カラーの阿修羅は ここ
お寺には仏像があります。何のためにあるのか?
拝む為ですね。(当然か)
いろんな形があるが、どうにも良く分からない。そんな人の為に、また自分のためのページです。
まだまだ勉強中です
さあ、仏像に会いに行きましょう。

        仏像の形からの種類         

仏像には数多くの種類があり、覚えられませんが、大きく分けると4つです。
1.如来像 簡単に言えば、仏陀=如来=釈迦 と言える。
「1」釈迦如来 「2」阿弥陀如来
「3」大日如来 「4」薬師如来
「5」毘盧遮那(びるしゃな)如来    
2.菩薩像 悟りを開こうとして修行中なのが菩薩。
「1」観音菩薩(観世音菩薩・観自在菩薩)
@聖観音菩薩     A十一面観音菩薩
B千手観音菩薩  C不空羂索観音菩薩
D如意輪観音菩薩 E馬頭観音菩薩
F准胝観音菩薩 G三十三観音菩薩
「2」勢至菩薩 「6」普賢菩薩
「3」地蔵菩薩 「7」虚空蔵菩薩
「4」弥勒菩薩 「8」日光菩薩.月光菩薩
「5」文殊菩薩  
3.明王像 
大日如来の化身、如来の教えに従わない人を、仏の道へと導くのが役目
不動明王像 等
4.天部像  
仏教以前の神々を仏教に帰依したという形で取り込んだもの
金剛力士像
兜跋(とばつ)毘沙門天立像 
技芸天立像 
多聞天立像 等 
5.その他の尊像
空也上人像 等

     

     また会いたい仏像達

1.如来像
「1」釈迦三尊像 (釈迦如来)

法隆寺の本尊(国宝) 金堂内。

飛鳥時代の仏像。日本人が最初に出会った仏像の原型といえる風格のある三尊像。
アルカイックスマイルやアーモンド形の目、大きな鼻が特徴。
鞍作止利の作
「2」阿弥陀如来立像

重文 京都.永観堂
「みかえり阿弥陀如来」として人気がある。
振り返った穏やかな顔を眺めていると、今にも励ましの言葉をかけてくれそう。
九体阿弥陀如来坐像

国宝 (京都.浄瑠璃寺

西の極楽浄土に住むという阿弥陀如来。
平安時代には九体揃って祀るのが多かったようだが、現在揃っているのは、ここだけ。
阿弥陀如来坐像

国宝 高徳院

鎌倉の大仏さん
阿弥陀三尊像(国宝)


浄土寺(兵庫県小野市) 浄土堂(国宝)

快慶の代表作。巨大な三尊像で、阿弥陀如来は像高5m30cm(須弥壇を含めると7m50cm)、両脇侍の像高は各々3m70cmある
いまなお、金色に輝いている圧倒的美しさ。
木造阿弥陀三尊坐像 国宝

清凉寺

台座が蓮の模様でないのは珍しい。
源融(源氏物語の光源氏のモデルと言われている)の一周忌の寛平8年(896年)、融に似せて阿弥陀三尊像を子息が造った。
宝物館特別公開の時のみ
「3」大日如来 

国宝 (奈良.円成寺 多宝塔)
 
運慶25歳の時の作品。ガラス越しにしか見ることが出来ない。金箔が剥げ落ちて下の黒漆が浮き出ている。確かに力強いが...ガラスが邪魔だ...。国宝の大日如来は、これだけしかありません。
毘盧遮那(びるしゃな)仏と共に仏教世界の中心的存在。真言宗の中心仏。
 
大日如来
重文 東寺 講堂
立体曼荼羅の中央。智拳印(左手親指を中に入れて人差し指を立てた拳をつくり、 立てた人差し指の二節から上を右手の拳で握り込む形。「最高の智」を表します。
消失再建されたので重要文化財
 
「4」薬師如来立像 

国宝 奈良 元興寺

元興寺は日本最初の寺院として飛鳥に建立され、その後奈良に移転。神護寺の薬師如来立像と共に、平安時代初期の代表作として有名。東京国立博物館の特別展「仏像」(2006.10)で、出会った
眷属として十二神将を従える。像高 164cm
「5」留舎那仏座像(るしゃなぶつざぞう)

国宝 東大寺

奈良の大仏さん


2.菩薩像
「1.」観音菩薩
観音菩薩立像(百済観音)

国宝 法隆寺

神秘的な表情と八頭身のスラリとして体。やせているように見えるが、ほのかに丸みを帯びた女性的美しさがある。
救世観音像  国宝

法隆寺 夢殿
聖徳太子の等身像と言われる。
楠の一木造り。布に巻かれ永らく秘仏であったが、フェノロサにより公開。
夢殿が公開中にしか見れないが、日本彫刻の最高峰とも言われている。未だに輝いている。
十一面観音菩薩立像 

国宝 (奈良.法華寺) 

像高 100cm程。平安初期の作。
捻った腰と踏み出した足が全体を優雅にしている。
光背は蓮の葉と蕾。何となく華やか。ようく見ると、手が長すぎる。
慈悲を差し伸べたので長くなったらしい。一度見たら忘れられない、お姿である。
【特別公開の時のみ】
十一面観世音菩薩

羽賀寺(福井県小浜市)

モデルは元正天皇、行基作と言われている。

元は国宝だったが、現在は重要文化財。
近年まで秘仏だったこともあり、保存状態が良く彩色も残っている。小浜随一といわれる美しい像である。
十一面観音菩薩像 国宝

聖林寺 奈良県桜井市
ミロのヴィーナスに匹敵すると言われています。
立ち姿は、上品で、何となく色気もあります。目は切れ長です。指が何となく怪しげな雰囲気。
仏身209.1cm、台座77.8cm
元は秘仏のため保存状況がいい。今はいつでも見れる。
十一面千手千眼観世音菩薩  国宝

葛井寺(大阪.藤井寺市 )

手は1042本ある、本当に千本あるのはここと唐招提寺と壽寶寺(京都.京田辺市)のみ
異形ながら調和のとれた美しさは、感動ものです。
毎月18日のみ公開
不空羂索観音像 

国宝 (京都 広隆寺

高さ3mの像が、台の上に乗っていて間近から見上げる。何とも、圧倒的な存在感である
如意輪観音坐像 

国宝 (大阪府.河内長野市 観心寺
素材は榧。像高 109.4cm
木造だが、一部乾漆を使用して、肉付きを表現している。見惚れる仏、ある面、官能的とも言える。
【秘仏 毎年4/17〜4/18のみ公開】


 
勢至菩薩(せいしぼさつ)座像

三千院 往生極楽院の阿弥陀三尊の右脇侍
大和すわりという正座。
腰が浮いているのは、少しでも早く、死者を浄土に導こうというお姿とのこと
地蔵菩薩
地蔵菩薩立像 重要文化財
六波羅蜜寺 
 
弥勒菩薩半跏像 

国宝 (奈良 中宮寺) 
一番有名な弥勒菩薩
「古典的微笑」(アルカイックスマイル)の典型として評価され、エジプトのスフィンクス、レオナルド・ダ・ヴィンチ作モナリザと並んで「世界の三つの微笑」と言われる 
 
弥勒菩薩半跏思惟像 

国宝 (京都.広隆寺

「人間の持つ心の永遠の平和の理想を真にあますところなく最高度に表微している(カール.ヤスパース)」隣に「泣き弥勒」と言われる、もう一つの国宝 弥勒菩薩半跏思惟像がある。
木造雲中供養菩薩像

52体全部が国宝。
平等院  鳳翔館

さまざまなポーズをしている。楽器を持っているのもある。写真は南25号。お気に入りの一つ。
文殊菩薩
安倍文殊院 本尊 渡海文殊菩薩(重要文化財)
快慶作
普賢菩薩
岩船寺 普賢菩薩騎馬像(重要文化財)
 
金剛 虚空蔵菩薩

重文 東寺 観智院に安置。広大無辺の知恵を蔵する菩薩  特別公開の時のみ
薬師三尊像
薬師如来を中尊とし、日光菩薩を左脇侍、月光菩薩を右脇侍とする三尊形式である
薬師如来(国宝)
薬師寺 
薬師三尊像
日光菩薩像(国宝)
薬師寺
薬師三尊像
月光菩薩像(国宝)
薬師寺
3.明王像
木造不動明王坐像

国宝 東寺 講堂内
五大明王像の中の一つ。
孔雀明王坐像 快慶 作 重要文化財

高野山 金剛峯寺
美術館で出会いました。ブログ
高野山開創1200年記念 高野山の名宝 展 
4.天部像
金剛力士像 国宝

東大寺 南大門(国宝)

正面を向かずにお互い向かい合っているのは、日本でここだけ。運慶作
兜跋(とばつ)毘沙門天立像 

国宝 (東寺 宝物館)  
当初は平安京羅城門にあったと言われる。中国での制作。足元がなんともユニーク
【春秋のみ公開】

十二神将  国宝

新薬師寺 

十二神将は薬師如来の眷属であり円形の仏壇上、中央の本尊薬師如来像(国宝)を囲んで立つ。12の内1体を除き国宝。奈良時代の塑像(粘土を素材とした彫像)です。
全部揃っているのは迫力あります。
写真は、伐折羅(ばさら)大将。
奈良のポスターによく使われている。
技芸天立像 

重文 (秋篠寺

本堂に一列に並んでいる仏像の中で、左側に少し離れて居てる。手を伸ばせば触れることができる距離まで近づけるというのがうれしい。「豊満、贅肉なし、美貌だが媚びることなし」見飽きることのない、お姿とお顔である。秋篠宮妃殿下の紀子さまに似てるとも言われているが
5 その他の尊像

空也上人立像  重要文化財

六波羅蜜寺

116cmの高さ。空也の雰囲気が良く出ている。鎌倉時代、運慶の四男・康勝の作。
空也の口からは6体の阿弥陀仏の小像が吐き出されている。6体の阿弥陀仏は「南無阿弥陀仏」の6字を象徴している。
俊乗上人(俊乗坊重源)坐像  (国宝)

東大寺 俊乗堂の本尊

俊乗堂公開の日しか見れない。7/5 12/16
如意輪観音菩薩半跏像国宝

願徳寺(がんとくじ)宝菩提院
京都市西京区大原野
小さなお寺の大きな宝物
奈良〜平安時代・8〜9世紀/像高88.2cm
凛とした、ほれぼれする仏像である。
一木にこめられた祈り 特別展 仏像 でも見た
弥勒菩薩半跏思惟像 重要文化財

野中寺  大阪府羽曳野市

間近で拝観出来ます。
銅に鍍金を施した、全長、わずか30.9cmの像です。
秘仏 毎月18日


       思い出に残る仏像特集

八大童子立像 高野山 霊宝館 

運慶作の諸像

和歌山県立博物館で見ました。
立体曼荼羅 東寺 講堂。
「曼荼羅」を「立体表現」した世界
圧倒的なすごさです。

フィギュアによる再現をして見ました
仏像等の展覧会
祈りの道〜吉野・熊野・高野の名宝〜 大阪市立美術館 2004.8
空海と高野山 展  和歌山県立博物館 2004.12
南禅寺展 京都国立博物館 2004.4
一木にこめられた祈り 特別展 仏像 東京国立博物館 2006.10
「若冲展 釈迦三尊像と120年ぶりの再会」展 相国寺承天閣美術館 2007.5
狩野永徳展 京都国立博物館 2007.10
国宝法隆寺金堂展 奈良国立博物館 2008.6
14億円の大日如来坐像 東京国立博物館 2008.7
西国三十三所-観音霊場の祈りと美- 奈良国立博物館 2008.8
国宝 三井寺展 大阪市立美術館 2008.11
智積院講堂襖絵完成記念 田渕俊夫展 高島屋 大阪店 2009.2
開山無相大師650年遠諱記念 妙心寺展 京都国立博物館 2009.4
仏像修理100年展  奈良国立博物館 2010.8
至宝の仏像 なら仏像館  奈良国立博物館 2010.8
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