秋の夜長、ムーディーなファンク舞踏会への招待状。
夜の漆黒の緞帳を、丹念に、繊細な心配りで、しかも思いっきり艶っぽく、ピアノのリリカルな絹糸で織り成していくマイスター、Joe Sampleの腕前。
何も急くこともなく、いたずらに騒ぎ立てることもなく、静かに、ゆっくりと刻まれる豊潤な時の移ろい。
夜の香りを曲に譬えるなら、「SUMMER TIME」となるのでしょう。音のアルコールがほどよく体を経巡り、心地よい酔い心地を味わうことができます。
Joe Sampleの奏でる鍵盤の薫香にほろ酔い気分で、どっぷり身を委ねてみる、そんな夜が、そんなJoe Sampleとの付き合い方があっても良いでしょう。
窓外に流れいくヘッドライト・リバー。ナイト・クラブのネオンの灯火もひとつまたひとつと消えていきます。喧騒の終焉。闇に佇む恋人たち。噎せるような夜の空気。
そんな情緒を味わいながら、たまには身も心も休め、ゆったりとサウンドと褥を供にする「invitation」に素直に応じてみるのも一興でしょう。
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