さてさて今回の映像は、1975年というわが国が高度成長を遂げつつあった昭和の一時期にテレビ放送された、当時アメリカの人気テレビ番組「SOUL TRAIN」で、クルセイダーズがゲスト出演した際収録されたもの。クルセイダーズの「原型」の4人のメンバーがきっちりとした形で残されている、おそらくは唯一の映像でありましょう。
走る機関車のアニメで始まり、ドン・コーネリアスの軽快な司会でクルセイダーズ紹介の後、さっそく「STOMP AND BUCK DANCE」で幕が開くと、今と変わりなき質朴な面持ちで吹きまくる長身のWILTON FELDERと、豪快で貫禄たっぷりのWAYNE HENDERSONのあの懐かしき最強のユニゾンが現れ出でるのです。周囲には、ラッパズボンを穿き、ファンキーなギターを奏でるまだうら若き痩身の青年LARRY CARLTON、なんとも溌剌として躍動的なリズムを刻むSTIX HOOPER、指が蝶のように舞うJOE SAMPLEがズラリと揃い組。この勇姿を今しも目の当たりにして、感動に打ち震え、思わず一声「お若い!」と嘆声を発してしまいました。
こんな映像が残っていたとは、と唸ってしまうほどに貴重な記録で、クルセイダーズファンなら必見の映像です。
TV「SOUL TRAIN」1975より
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