さてさて、今回の映像は「Montreux Jazz Festival2003」でのLIVE映像で、独自のルートで半斤八両さんが入手
されたもの。その経緯は
「クルセイダーズが好きで・・・」に詳しく「公開」されています。
実はこのLIVE映像、「公開」された当時からとても気になる存在だったのです。というのも、2003年というのは
クルセイダーズがアルバム「Healing The Wouds」を1991年に発表して以来、実に11年ぶりに再結成され、久方ぶりに
来日ライブを果たすことになった年で、「大事件」としてクルセイダーズファンを賑わしたことで
記憶に残っていますが、それと時を同じくして、Wayne HendersonとWilton Felderを筆頭に「既に」活躍していた
Jazz Crusadersが、何とニューアルバム「Soul Axess」を発売したのでした。
さらに奇縁を感じたのは、「Montreux Jazz Festival2003」でRandy Crawfordが歌う「Imagine」を、Jazz Crusadersは
「Soul Axess」の中で、Ronnie Lawsのソプラノ・サックスをまじえて演奏していたのでした。
だから余計に、まだ聴いたこともないRandy歌う「Imagine」を聴きたくてしょうがなかったのです。
そして幸いなるかな半斤八両さんのご厚意で、「Imagine」を存分に鑑賞することができたのでした。
「imagine」の冒頭、あくまでもピアノを奏する師Joe Sampleの方に体を向け、凝視し、
命の轟きのように声を震わせ訥々と歌詞をかみ締めるように
して歌うその姿に、Randy Crawfordの喜びも悲しみも苦しみもない交ぜになった祈りの鼓動を聴く思いでした。
これはRandyの魂、そのものです。思えば「Street Life」以来、久々のクルセイダーズとの命の共演です。
クルセイダーズの面々も感無量に演奏していると感じたのは思い過ごしでしょうか。瞼を閉じ、
ただただ感動に余韻をかみ締めました。
周知の通り、この後、Randy Crawfordは2005年にJoe Sampleとライブを共演し、2006年に師Joe Sampleの力添えで
アルバム「Feeling Good」を発表することになります。Randy Crawfordは幸せ者です。
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