さてさて今回の映像は、いつものLIVE映源とは趣きが違って映画「シャーキーズ・マシーン」。
この映画、俳優バート・レイノルズが原作に惚れ込み、製作・監督・主役を一人でこなしたもの。
宣伝文句に曰く「元エリート刑事が暴く、知事選と高級売春婦と暗黒街の危険な関係」。ヒッチコックの「裏窓」、「めまい」や、ドン・シーゲルの「ダーティーハリー」などを彷彿とさせるようなシーンがごった煮となったサスペンスアクションで、何といっても見所は、バートレイノルズ扮する格下げになったシャーキーズ刑事が、風紀課の老刑事と組んで、悪辣な権力の中枢に向かって勇猛果敢に捜査を進めていくところ。
この映画の冒頭タイトルバック、夜明けの朝陽射す上空からの摩天楼の俯瞰シーンに絶妙のタイミングでRandy Crawford歌う「Street Life」が流れ、早くも胸ワクワク気分にしてくれます。でもクルセイダーズ・サウンドが轟くのも後にも先にもこのシーンの一度だけ、もっと派手に使って欲しかったと切歯扼腕するのは僕一人の感慨でありましょうか。
まぁ、それでも、シャーキーズを筆頭にベテラン「はぐれ刑事」たちが一丸となって暗黒街のボスに立ち向かっていくところはさながら十字軍で、残忍な手段で指を落とされてもめげないシャーキーズの闘魂ぶりにこちらの気分もハッスルハッスル。闘志溢れるバートレイノルズはアクション、容姿ともどもプライドの修羅場の渡世人・ドンフライにそっくりでしたヨ。
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