さてさて、今回の映像は「Mt.Fuji JAZZ FESTIVAL」でのLIVE映像で、WOWOWにて放送された中のクルセイダーズ篇。
夜の帳も下り、富士山のふもとの閑静なたたずまいの中、しかしここだけは眩いばかりに電飾か輝き、大勢のファンの見守る舞台には、お馴染みクルセイダーズの面々が居並び、熱気みなぎる演奏が繰り広げられます。
2003年10月に次ぐ2年続けての来日で、その勇姿を目の当たりにできるファンにとってはまことに嬉しい限り。
前回の来日のメンバーと違うのは、ベース担当のNicklas Sample。何とJoe Sampleの御子息で、親子でクルセイダーズとしてプレイするなんて、まさに隔世の感あり。Nicklas Sampleの体からは、うっすらと湯気が発散し、クルセイダーズの一員としてプレイすることの緊張と喜びを熱く物語っています。リズムを刻む際の身のくねらせ方にも、Joe Sampleの面影を見ます。
わがWilton Felderは、もうその存在だけで貫禄です。
それにレイパーカー、今のクルセイダーズにはなくてはならない人で、時に見せるユーモラスな笑顔には、ファンキーサウンドに巻き込む包容力があります。
クルセイダーズの歩みはこの曲と共にありといっても過言ではない「Way Back Home」がWilton Felderの雄渾なテナーに乗って朗々と奏でられると、来し方30年に想いを馳せ、またしても瞼に熱いものがこみあげてくる始末。演奏途中Joe Sampleの拳振りかざしての元気なハッスルポーズに、まだまだクルセイダーズは健在なりと確信させられました。
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