さてさて、今回の映像は「Montreux Jazz Festival2003」でのLIVE映像で、以前
半斤八両さんが入手された同LIVEの抜粋版をここで紹介したことがありますが、今回はその全貌を
鮮明画像で堪能できますから欣快これに過ぐるはありません。それになんと1976年の
同LIVE版がボーナストラックで付いていますからクルセイダーズファンにとっては垂涎のDVDです。
まるでスパイ大作戦のピーターグレイブスが人選した勇士(つわもの)どものプロジェクトチームのように、
11年ぶりに再結成されたクルセイダーズは強力な布陣。
RAY PARKER Jr.、STEVEN BAXTER、KENDRICK SCOTT、Freddy Washinton、いずれも男臭紛々とした面構えで
合の手を飛ばしたくなってきます。Joe Sample、Wilton Felderの慧眼に拍手喝采です。選曲も骨太の男一本道
で貫いています。
7曲目から姉(アネ)さんのRandy Crawfordが登場し、「The Thrill is Gone」、「Soul Shadows」、「Street Life」
(前奏のWilton Felderのサックスが見もの。何とも色っぽく艶っぽい年季の入った太鼓芸。)
そして「Imagine」を堂の入った歌いっぷりでファンを魅了します。ここで可笑しくも愛嬌ある演出が歌の合間に
出てくる2匹の「アイボ犬」。クルセイダーズの演奏に合わせてゴーゴーダンスをしたりで、思わずRandyもアイボ
犬に寄り添い微笑を浮べていました。それにしてもRandyの歌唱の円熟味といいますか凄みはいや増していて、
Joe Sampleが絶賛するのも頷けます。感服です。
ボーナストラックも1976年当時のはちきれんばかりのクルセイダーズの男ワザ。Stix Hooperの汗は、確かに、良い。
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