さてさて、今回の映像は、LIVE UNDER THE SKY1991でのプレイ。SKY'90に引き続きクルセイダーズ・メンバーではJoe Sampleのみの出演。といっても、Marcus Miller Special Projectと題されていますように、クルセイダーズとは縁深いMarcus Miller率いる楽団のプレイですから、その誼ということで。
まァ、それにしても、「楽団」というよりは「一座」と呼ぶにふさわしく、武闘派Marcus座長を筆頭に見事な活劇を披露してくれます。観客を沸かせる見せ場も随所に用意され、サービス満点の心意気。「役者ヤのう」と思わず唸ってしまいます。
精力的にサックスを奏でるEverett Harpは野獣ボブ・サップを彷彿とさせ、トランペットのMichael Stewartは南海の黒豹レイ・セフォーを思わせ、このお二人が登場すれば、たちまちただならぬペキンパーアクションの匂いが漂います。
後半はLaLah Hathawayがボーカルで登場してのバラッドとカーニバル。Marcusも絶賛するHathawayが「
Someday We'll all be free」を歌う段になるや、Joe Sampleの周りに、張り詰めた調教師の空気漲り、そのぞっこんぶりが窺え、やがて業師の傑作「The Song lives on」が生まれることになる不思議な「縁」を垣間見る思いです。
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