さてさて今回の映像は、またまたt-nさんの貴重なクルセイダーズ・コレクションの中から頂いたお宝ビデオ。
当サイトの1960年代ディスコグラフィは、これ全てt-nさんとの出会いから産まれた僥倖とも言える産物で、これこそ、まさにインターネットの醍醐味。一人の力ではとても及ばなかった出来事でしょう。
そして今回の1962年のビデオ。おそらくは当時のテレビ番組「FRANKLY JAZZ」に出演したクルセイダーズの演奏場面のみを編集したものでしょう。画像は古色蒼然としたモノクロです。
40年以上も前に収録されたものですから、画質が今一であるということや、「Tottoise and-」を奏する時のネガ・ポジが逆になる映像編集処理はしないほうがよかったのにという残念な思いがかすめはするものの、それは贅沢な望みというものでしょう。こんな画像が残っているだけでも奇蹟なのですから。
曲目はもう馴染みのものばかりですが、なかでも大好きな「FREEDOM SOUND」が当時の演奏のままに収録されているのが嬉しい。首を縦に振りながら、リズムをとるWilton FelderとWayne Henderson。白菜の漬物を食べる時のシャキっとした噛み心地の切れ味でリズムを刻むStix Hooper。何とも若き鍵盤の吟遊詩人Joe Sample。これが「陶然」というのでしょう、すこぶる心地よい至福の瞬間を味わうことができました。
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