さてさて今回の映像は、WOWOWで放送されたMONTREUX JAZZ'97のJazz Crusaders篇。
登場するのはWayne Henderson、Wilton Felder率いるJazz Crusadersで、ゲストボーカルとして Patti Austinが加わっています。
前半はこれぞWayne Hendersonともいえるはちきれんばかりのファンキー色が色濃く出た演奏、後半はPatti Austinの体格声量共々に豊かな堂々とした歌いっぷりのまさにヘビー級LIVE。前後半とも観客を巻き込んでしまうパワーは圧巻。Patti歌う「煙が目にしみる」はバラッドの佳品でもあります。
それにしてもWayne Hendersonのパワー全開。「Crawdaddy」には2管ユニゾンとWayneの持ち味が満載で、ファンキーそのもの。
今でこそクルセイダーズはWayne Hendersonのいない復活を遂げましたが、やはりこういうLIVEを見ると、どうしてもこの人のパワー、ファンキーな躍動感、トロンボーンの音色がクルセイダーズには必要不可欠だと思えてなりません。Wayneが最後のメッセージの中でwilton Felderをブラザーと呼んでいます。まさに真の友という意味を含んでおり、二人の兄弟盃の契りを強く感じるもの。
現在クルセイダーズはCrusadersとJazz Crusadersの二つの中心点を持つ楕円の闘魂スタイルを成しているのかもしれません。
尚最後にブルーノート東京lIVEの「Spiral」が収録されていて、ファンには嬉しい付録となっています。
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