日 記

(2013年8月)


<今野順夫の部屋>

◇ 猛暑の8月も今日が最終日。だいぶ朝晩は涼しくなったが、それでも日中は、今日も30度超え。
 昨日と今日、二日に渡って、経済経営学類の小山ゼミナールが関与している街なかマルシェの出店イベントへの参加。そんなことの計画はなかったが、昨日Facebookを見ていたら、日生協の幹部の方がバス2台80名ほどで、それを目指してくることがわかり、そういえば以前にお逢いしたいとの打診がありながら、こちらの用務で逢えなかったことを思い出し、覗きがてら街なかひろばへ。
 今日は、娘とともに昼食や地ものを買いに、再度。人の流れが消えることなく、続いている。この街なかマルシェは、震災前、蓬莱団地のショッピング街で立ち上げの会をやった時に行く機会があった。私自身、真正面から参加しているモノではないが、指導教員の人柄もあるのか、行ってみたい気にさせる。ファンなのかな。確か、会社を設立し、学生に生きた経営を学んでもらう意義もあった様だ。しかし、数年続いているのは、定着しつつあるということか。最初は6次産業化の意味が強かったようだが、今は震災復興の意義が大きいようだ。さらに連携を強めて、頑張ってほしい。
 今日の午前中は、定期診察。意識的な運動も暑さを口実にしていないので、数値の戻りかなと思ったが、微々たるものだが改善。標準値まであと少し。薬局からの帰り、副学長時代の事務局長が病院前のベンチに居り、驚いた。定年退職後の生活らしいが、実家が病院の傍で、帰って来て面倒を見ているようだ。元気で何よりと思いつつも、みんな同じような生活をしているのだなと納得。
 楽しみにしていた東北楽天のテレビ放映。なんと9対2と惨敗。少々不機嫌だが、殆ど連日の試合では大変だなと同情。明日は、何とか勝ってほしいが。明日からは9月に入る。震災も2年半になる。萎えがちの気持ちを励まして、僅かでも進むしかない。(8/31)<20323>


◇ 午後から県の委員会。会議の時間は短かったので、しばし懇談。月曜日の青森の会議もあり、他道県の活動を聴くと、自らの立ち位置を感ずる。自己正当化だけでなく、他から貪欲に学ぶ姿勢が必要かなと感ずる。
 一旦帰宅し、夕方、ふくしま復興支援フォーラムに出かける。第44回目で、福大の清水修二さんに地方自治体の課題で報告してもらう。財政学の専門家なので、余り聞くことがなかった被災自治体の財政構造について勉強になった。「帰還断念地域」なる言葉で、新たな復興の問題提起をしており、彼らしい直球での提起。
 現時点での具体的な復興課題を、具体的に提起すべき時か。私等は、個別被災自治体の自己完結的な帰還・復興計画に難しさを感じている。従来の延長の自治体合併には抵抗あるが、各自治体の自主性を保持しつつ、県を含めて復興のための広域連合の必要性を感じてきた。基本的には住民の主体的判断ではあるが、そういう段階に来たのかなと思う。
 最近、本来の制度や団体の原点に立ち返って、見詰めようとするとなかなか上手く動かない。性格のせいかもしれないが、心が休まない。世の常から見ると、「建前」ではなく、「現実」や「経緯」を重視する流れには上手く乗れない。「青臭い」、もっと「大人になりなさい」と言われそうだが、いかなるモノも「組織」というのはそうなのか。まあ、歳はとったが、生活を整理しながら、「子ども」の気持ちのまま、生きたいものだ。
 「一生懸命、勉強して」会議に出ているという方の話を聞いて、感動し反省しました。その役割のために真剣に立ち向かう姿は、その課題が小さなものであれ、尊く、学ばなければならないと痛感した。(8/29)<20303>


◇ 銀行に行き、高校時代の同期会の参加費を送金し、義母を施設に見舞った午前中。
 昼過ぎ、郡山で開催されるNPO「ふくしま連携復興センター」の社員総会に出るべく、自家用車で向かいます。監事のため、役割は重要なのですが。1時間ほどの行程ですが、カーナビが目的地周辺であまり親切でありません。電話番号を入れたのですが、民家風のところ。思い直して、住所を入れて、後は勘で到着。
 会議は、活発な会議でしたが、各NPOの復興支援の活動が紹介されていました。どのように継続的に発展させていくのか、あまりNPOの経験の少ない県ですので、苦労は尽きないようですが、継続的な活動を期待しています。特に原発被災の本県では、かなり長期戦で構える必要があるでしょう。
 帰宅後、テレビもラジオもない東北楽天の試合。何とか2対1でオリックスに勝ち、初めてマジック28が点灯しました。ドラマ「Women」を見て、終了。8月もあとわずかです。(8/28)<20279>


◇ 県の委員会の関係で青森の会議に行ってきました。東北・北海道の各道県からの担当者が集まっての協議会です。
 各道県とも、積極的な事業展開をしていて刺激を受けます。本来やるべきことが、まだまだ多いようです。フリーな意見交換会でも、様々な貴重な話を伺うことができました。用務の関係で日帰りされた方を除いて、青森市の夜の風に当って散歩しました。駅前のホテルのせいもあり、福島と比較してその大きさを感じます。
 今日の帰路の前に、三内丸山遺跡と棟方志功記念館を見学してきました。三内丸山遺跡は3度目かの訪問ですが、観光施設として、随分整備されてきました。やはり、大きな観光資源として位置づけられているのでしょう。棟方志功記念館も何回かの訪問ですが、隣に弘前大学の青森サテライトがあるのに驚きました。
 念願のハヤブサで仙台・新青森間は往復。ハツカリに乗り継いでいた頃を思い出しました。更に青森から弘前までの行程、随分、遠くまで来たものと感じました。その後、盛岡から弘前までのバスの利用で随分近く感ずるようにはなりましたが。東京から見ると、白河を超えて陸奥に入り、その最奥が青森と感じていましたが、三内丸山遺跡も含め、青森を奥ではなく、玄関ではないかと感じます。その明るさが眩しい。私自身が、いかに東京中心、中央中心の眼に侵されているかを感じます。
 福島到着後、監事になっているNPOの監査作業をしてきましたが、もう少し余裕ある時間設定が欲しいところです。明日が総会だから仕方がありませんが。(8/27)<20254>


◇ 今日は日曜日の休息日。自宅で、いろいろ整理。
 本屋やコープでの買い物以外は、自宅内をウロウロ。夕方から東北楽天の試合を仙台からのラジオ放送に耳を傾けていました。八重の桜もあるし、忙しい。始めリードされていましたが、尻上りの頑張りで、ついに6対5で最終回逆転勝利。ハラハラさせられますが、これで二位ロッテ戦3連勝。期待を込めて、そうなるのではないかと予想していましたが、まずは気分がよかった。
 今朝の新聞の一面・二面の特集はびっくりさせられた。「患者紹介ビジネス横行 施設の高齢者を訪問診療 医師、報酬の一部を業者へ」との大見出しで、「高齢者施設で暮らす患者をまとめて紹介してもらい、見返りに診療報酬の一部を紹介業者に支払う医師が増えている。訪問診療の報酬が外来より高いことに着目した「患者紹介ビジネス」に加担している形だ。法令の規制はなく、厚生労働省は「患者をカネで買うような行為は不適切」として規制の検討に乗り出した。 」という。
 医師と患者の間に入り、中間マージンをとる商売は、不正常だと思うし、是正されなければならないと思う。しかし、こうしたキャンペーンで気をつけなければならないのは、特に訪問診療自体の費用に対する批判を強めることの危惧である。訪問診療は、病弱な家族を抱えていたりすると大変ありがたいものだ。病院への送迎・長い待ち時間を考えると、拡がって欲しい。良心的な病院や医師の努力で維持されているのが現状なのだろう。
 ただ、今回の記事のような一部の動きを大きく取り上げることが、どこに向かうか危惧をしている。社会保障の削減、医療費の削減に向かうのではないかとの懸念である。良心的に訪問診療をしている医療機関が、その分野から撤退することの危惧である。社会保障改革の動向を見ると、なまじっか稀有ともいえない。一番、患者が困るのではないかとも思う。
 30年も前のことであるが、1年ほど日本を留守にして帰って来て新聞報道に驚いたことを思い出す。いつもあったような国鉄職員の不祥事が、連日、大きく取り上げらていた。間もなく、国鉄は民営化され、JRとなった。政策的に推し進める方はともかく、マスメディアは、その行く先を冷静に客観的に把握しながら、取り上げて欲しいと感じた。(8/25)<20222>


◇ 土曜日、義母の居る施設に洗濯物替えのために、妻を送迎。
 午後、福島大学で開催される科学者会議の「原子力発電問題全国シンポジウムin福島」に出席。静岡から来る佐藤先生の待ち合わせもあり、午後の全体会のみ出る。会場では、秋田の旧同僚等と懐かしく再会。
 今回のテーマは、「福島原発事故・災害 2年半後の現実と打開の展望」であり、初日の全体会・シンポジウム「福島原発事故の評価をめぐって」では、4人の報告があり、内容の濃いものであった。舘野淳氏「事故原因はどこまで解明されたか」、清水修二氏「チェルノブイリと福島」、野口邦和氏「放射線被曝について何が明らかになったか」、本島勲氏「事故現場はこれからどうなるのかー廃炉への当面の課題」である。全体討論も活発になされたが、当面の放射能汚染水問題に集中した。総合的な研究が求められているが、科学者のレベルでの対応案の形成が強調されたように思う。東電や国の責任追及とともに、お手並み拝見で座視していられない危機感も強かった。第二日目は参加できないが、2つの分科会が開かれ、現地視察が予定されている。
 夜は、静岡の佐藤先生ご夫妻を囲み5人で会食。話は尽きない。(8/24)<20211>


◇ ふくしま復興支援フォーラムの企画として、南相馬の桜井市長に震災以来の取り組みと現状、課題を報告して頂こうと思い、一路南相馬へ。県から出向している知り合いに面談のセッティングをお願いした。30分の空き時間なので、上手く説明し出来るか心配だったが、快く引き受けていただいた。有難い。10月10日。
 南相馬市の前市長とは、大学との協力協定の関係でお逢いする機会があったが、現市長とはその機会を持てなかったし、震災の中での渦中の人で、依頼するのは申し訳なかった。無報酬・無交通費のボランティアでお願いすることなので、心苦しい。お逢いするとすぐ、「議員研修」でお逢いしましたねと言われ、こちらが忘れていたのにびっくり。
 そうだ、大学が地域貢献事業で予算申請をする際に、首長だけでなく、住民と直結している地方議員の活性化が必要と思い、県の町村議会事務局の協力も得て行うことにした。町村議会の地方支部が13ほどあったと思うが、各支部の意向も受けて、セミナーを開催することにした。第一番目が相馬地方。相馬市や原町市(当時)も混ぜてくれということで、開始。一度の講演ではあまり身につかないと思い、各議会4〜5人程度。連続5回ほどのセミナー方式。まあ、大学のゼミを5回連続でやるようなもの。私も開会の際に地方議会の現状等一般的な話をしたが、続く4回は、参加者の意向も聴いて、講師を私が連れていく。(本当に運転手)。頼みやすい親友に講師をお願いしたが、結構好評だったと思う。文句も言わないで、協力してくれた親友たちに感謝。会場はその管内持ち回り。講義の中身もさることながら、同じメンバーで市町村を超えて議論する。隣町の取り組みも参考にする。それが特に好評だった。他から学ぶ、各議員が住民との接点を作るための努力に感動した。私にはかなりのレベルの高い活動と感じた。桜井さんは当時、原町市議だったのだが、すぐに思い出していただけたのは、そのセミナーの成果だと思う。
 白河地方、南会津等、いくつかの地方を回ったが、参加者と湯野上温泉で懇親の合宿(打ち上げ)も、懐かしい。そのお陰で、町議に再選されたとか、町長に当選したとかと言われると、冗談にせよ、嬉しかった。大学の事業だから事務の協力も得たが、内容や組織等、まったく私の手作業。まあ、「仕事」というよりも「道楽」というか「趣味」みたいなものだから苦労はない。その後、役職を退いたこともあり、何らかの形で継続していると思うが、市町村合併も進んだこともあり、あまり聞かない。

 やはり「仕事」になってしまうと、苦痛だろうなと思う。その意味では、私も肝心の「仕事」というよりも、いまのフォーラムもそうだが、「道楽」「趣味」だから苦痛を感じないのかもしれない。手作業に協力してくれる人は欲しいが、その人の「仕事」にするのは、心苦しい。自分で考えなければならないし、講師にも自分でお願いして、みんなに連絡する。勝手に(非民主的に)進められるから「道楽」で居られるのかもしれない。周りの人は、温かく見守って、協力して頂いている事が頼り。「仕事」にやりがいを見出すというのは、自分で内容決定に参画できるということか。フォーラムも50回近い、どっか組織に受け継いで欲しいとは思うが、その場合には、「仕事」にしないで、ぜひ「道楽」でやってほしい。組織に「道楽」があるのかどうかわからないが。

 人に趣味は?と聞かれるのは辛い。無趣味であるから。ゴルフだとか、スキーだとか、趣味を持てる能力と財力も欠いていたい。それで、大体「読書」。当たり前だろう、仕事だろうといわれので、「温泉巡り」「ドライブ」。それは道楽に近い。1年2万キロは走破したい。何よりも孤独感がいい。温泉もいい。それに、「フリーセミナー企画」も入れようかな。上の企画だけでなく、コープで各方部の組合員さん対象に「憲法の話」をやっている。頼まれたわけではない。私の方から持ちかけた。頼まれたら渋ったかな。コープ職員も含めて勉強会をやりたいと思っている。憲法だけでなく、社会保障の話や、松川事件の話等。私のできる範囲での教養講座。やってみて、いつもは逢えない現場の組合員さん(お母さんたち)の話が聞けて、勉強になる。せめて、こんなことでもしてコープの活動を活発にしたいと思っている。怒られるが、これは「道楽」だ。ストレスが溜まることはない。道楽三昧で、肝心の研究のストップへの批判は耳が痛いが。高齢化か、耳も遠くなったが。

 南相馬は、行きは114号線で川俣、そして飯舘村を通ったが、帰りは一部開通している高速道(無料)で、南相馬から相馬へ。そして115号線で自宅まで、1時間半くらいで着いた。昼の運転は楽しい。飯舘と伊達。同じ風景だが、人の気配があるかないか、原発被災の深刻さを感ずる。
 夜は、松川事件無罪確定50周年集会(10月12−13日)の準備の現地実行委員会に顔を出し、帰宅。5連敗中の東北楽天が心配だったが、田中の踏ん張りで5対0で、連敗脱出。ホッとした。気分はいい。(8/23)<20205>


◇ 午前中、県の仕事の打ち合わせ。来週の東北北海道ブロック会議(青森)の打ち合わせ。
 県庁での打ち合わせ後、裁判所に寄ったが、初めて新築された建物の1階に入ってみた。以前の建物と比すると、近代的なオフィスのような雰囲気で居心地がいい。人が少なくて、静かだが、頭を冷やして冷静に判断するに相応しい。1階のロビーだけだが。
 午後散髪、高校野球も決勝戦。東北勢の敗退でがっかりしていて、最後の8−9回のみの観戦だが、決勝戦らしい接戦。夜の楽天を気にしていたが、ルーキー則本が、1回表で5点を失う。再三のチャンスをものにできず、結局5対2で敗北。5連敗。なんか力が出ない。当の選手たちが一番苦しんでいるのだろうが。そんなことは人生にもあるよなと、自分に重ねつつ。
 それにしても原発の地下水汚染、汚染水漏出問題、対応の杜撰さに腹が経つが、何とかしないと・・・(8/22)<20191>


◇ 昨日の涼しさから、また夏のぶり返し。
 午後、福島大学うつくしまふくしま未来支援センター棟の竣工式・竣工祝賀会に出席。震災直後に、大学の震災研究・震災支援活動の展開をなされてきたが、その拠点の建物の予算がついて、昨年より建築。ようやく竣工式・竣工祝賀会になった。
 竣工式は、入戸野学長の挨拶に続いて、亀岡政務官、山下文科省課長、内堀福島県副知事、渡辺大熊町長の来賓の挨拶、中井センター長からの施設概要説明の後、施設見学。5階建ての建物。今後の活動が期待される。祝賀会では、多方面から期待の挨拶が寄せられた。
 今日は、高校野球の準決勝。東北の2校(日大山形・花巻東)はともに敗れ。決勝戦への楽しみは無くなった。ナイターの東北楽天、仙台の球場だが、昨日に続いて日本ハムに連敗。これで4連敗のこと。これが実力かなとも思うが、優勝の夢は消えがたく、悶々とした夜を過ごしている。(8/21)<20173>


◇ 午前中、強い雨。こんな雨は珍しい。
 午前中、所用で労働局に立ち寄る。審議会も長くなったので、そろそろチェンジ。何人かの中央派遣の幹部と接することが出来たが、役職が同じでも人間だからそれぞれ異なる。上から見る人もいるが、赴任した限りは地元を理解して、地元の立場から積極的な言動を取ろうとする方は、地方においては頼もしい。労働法の勉強して以来、同じ法制度の下でも、首都圏と東北で出現する労働問題やその課題は異なることを意識してきた。中央の枠組みの中で地方の実態を当てはめようとすると、地方の課題解決は難しい。大学も同じかもしれないが、その下で働く者の嗅覚は鋭い。この人は味方なのかどうかを嗅ぎ分ける。上手くいかなければ、2〜3年の時を待つことにしている。名画「生きる」の公務員像も結局同じことなのかもしれない。
 自宅で昼食後、豪雨の中、妻と二人で映画『少年H』を見に行く。話題の作品だが、異常の状態の中でも、恥ずかしくない生き方を柔軟に貫こうとする庶民の強さ、明るさに感動する。水谷豊もいいし、伊藤蘭もいい。二人の子どもたちの演技もいい。絶望の中でも、また歩き始める家族の姿が清々しい。映画館を出ると、豪雨はいつの間にか止み、青空も出ている。何か映画の清々しさとオーバーラップした。(8/20)<20159>


◇ 昨日、女川で聞いた、貝さん(貝廣さんの姉・中学校の同期生)に電話した。元気な声で安心した。震災後、商売は止めて、母上様と静かに住んでいるという。数年前に女川の生涯学習センターで小中学生向けに話をした時に、来てくれたことをよく覚えている。震災を契機に、女川の同期生と逢うことが多くなったが、それでも逢って話ができた人は少ない。貝さんはずっと女川に住まわれているのに、なかなかお逢いする機会がなかった。でも昨日のことのように半世紀以上前の同期生の動静の話が出てくるのは嬉しい。お互い身内を失うことはあったが、弟さんの貝廣さんの業績と思いを後世に残る形にしたいものと思う。
 家族を仕事場に送りながら福島大へ。行政政策学類の大会議室で開催している「松川資料特別展」を覗く。炎天下で、汗をかきながら金谷川駅から徒歩で観に来た方に道を聴かれ案内した。大学内の資料室にあるものの公開の意味もあるが、こうしたイベントが改めて関心を呼ぶものと思う。無罪確定50周年は、今年の9月12日。あと一カ月を切った。10月の集会も大きく成功されることを願っている。
 行政政策の先生方と、いろいろ話ができた。一旦、自宅に戻り昼食後、駅前コラッセふくしまで開催している「ペーパークラフトの展示会」を見る。近所の穴澤郁雄さん(ペーパークラフト作家)の作品展示である。2日間だけであるが、眼に触れる人が多くなることは嬉しい。
 夕方、定例のコープ常任役員会。熱心な議論がなされる。経済状態が不安定な中、どのように切り開いていくのか。解決すべき課題は多い。(8/19)<20143>


◇ 盆休み、最後の日曜日。渋滞で躊躇していた女川の墓参り。意を決して朝早く、女川まで。孫たちも女川に行くので、次女宅で合流。
 亡兄の実家の墓、そして亡姉婚家の墓。丁度亡姉の墓には、姪も入っているが、ちょうど今日が姪の誕生日とか。姪の姉家族と偶然一緒になった。お墓で誕生祝とは悲しい。義姉も実姉も姪も、津波の犠牲になり、残念ながら遺体は見つかっていない。
 女川つながる図書館に立ち寄って、希望の鐘商店街(仮設)の店で、姪の写真の入った議会だより(22年4月20日付)をいただき、新聞でしか知らなかった芸術家・亡・佐々木広(旧姓・貝廣)さんの奥さんの店に寄る。
 彼とは面識がなかったが、彼の姉が私の中学校の同期生。昨日の郡山での研究会で、その姪御さんから情報を聞きました。独学の画家ですが、作品の絵葉書を買ってきました。高村光太郎の詩碑を私財を投げ打って建立した人。奥さんからいろいろお聞きしました。彼の作品を含め、その生き方を知りたくなった。近く本が出るというので楽しみだ。郷里の町が、図書館や文化芸術を大切にするまちづくりができるよう期待している。(8/18)<20130>


◇ 暑い日が続きます。土曜日。道路はUターンラッシュ。
 介護施設に義母を見舞う。ホールにいたが、遠くから我々の姿を見つけ、手を振ると元気に手を振って応答。
 郡山での研究会での講演を頼まれていたので、自動車でM先生を乗せてゆく。高速の上りはラッシュと思い、一般道を郡山へ。研究会開始に、ほぼ間に合いました。<地域と環境>教育研究会・福島歴史教育者協議会主催「2013夏・福島集会ー福島から日本を考えるー」。秋田大学在職当時の同僚・Mさんが中心になっています。彼から頼まれました。私のテーマは、「3.11を福島の労働、福祉、生活の視点から考える〜復興推進主体の形成に向けて〜」。55分ほどの報告時間。短時間でも、メリハリのきいた報告の準備には、努力が必要。
 報告の後、女川の同級生の姪御さんが訪ねてきた。埼玉にお住まいの方だが、女川の関係者が、様々な分野で頑張っているので頼もしい。帰路は、高速を使い、スムーズに帰宅。反対車線の上りは、福島トンネル付近での渋滞が凄い。明日は、墓参りにでも行ってこようかな。(8/17)<20119>


◇ 今日は孫たちが遊びに来ました。水遊びもできると思って、「四季の里」へ。暑いせいか、水遊びには大感激。2歳、4歳、6歳の3人孫ですから、大変です。5センチほどの水深で、噴出してくる水に大はしゃぎ。昼飯は、公園内のレストラン(ビアホール)。バーベキューというのは、BBQというのだと最近知りましたが、ワイワイと騒ぎながらの昼食で楽しかった。
 帰りもまた、水遊び。なんと着替えの枚数が大変です。自宅に戻ってきて、2歳児は昼寝をして、夕方、塩竈に帰って行きました。一緒にいることは多くはないので、慣れないのですが、逢う度に成長をしているようです。今後が楽しみです。
 高校野球は、弘前聖愛高校が勝つし、プロ野球は東北楽天が西武を3対1で破り、田中マー君も連勝新記録を達成しているようです。ランナーを出しているときの気迫が凄いと思います。仙台からのラジオ放送(TBC)に耳を傾けながら、一喜一憂していました。お盆も今日で終わりかな。(8/16)<20106>


◇ 終戦記念日。県の会議で県庁に居たので、県庁内職員の正午を期しての黙祷に参加。毎年、首相の靖国神社参拝がマスメディアで報道されるが、毎年同じパターン。勿論、国際状況の判断は必要だが、それだけでなく、日本の戦争責任の総括ができていないところが問題なのだろう。それ故に、副総理のナチス発言があり、例によって発言撤回。それは、それを支えている(選んでいる)日本国民の意識の反映ではなかろうか。
 高校野球は、福島代表・宮城代表がともに敗れる。いつも高校野球の敗北で、夏休みも終わるが、まだまだ、青森・山形・岩手が残っている。今日の楽天は、なんとか勝利。3連敗は免れた。則本は、新人王の呼び声が高い。11勝。田中に次ぐエースに成長しそう。
 テレビは、終戦特集なのか、戦争と今後の憲法改正問題で、議論がなされる。日本が戦後、戦争に巻き込まれないで済んだのは、憲法ではなく、自衛隊と米軍のお蔭という若い論者の発言に驚く。イラク戦争への参戦に、辛うじて拒否できたのは、「憲法上の制約」ということ等、憲法が歯止めになってきたのは周知の事実だ。皮相的な現実主義なのか、「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持」するなんてできやしないということのようだ。相手が外国・外国人だからなのか、日本人間でも同じなのか、アメリカは別なのか。いかなる人でも、いかなる国でも、信じることができるはずだという理想は、夢物語なのか。例外を極大化しないで、理想を実現できるよう、頑張るのが憲法の立場と思うが。(8/15)<20087>


◇ お盆のせいか、店も道路も人が少ない。高速道のみは、混んでいる様子が見える。
 介護施設に義母を見舞い、その後、福島駅前で開催している「2013ふくしま 平和のための戦争展」を見に行ってきました。呼びかけ人に名前を出しているので、準備をしないまでも、参観者にならないと。支えてくれている方々への感謝もあるし。
 あまりいい写真をとれませんでしたが、ブログに(1)(2)と分けて掲載しています。
 世話役の方とお話して、資料はご自分の自宅の一室に預かっているらしく、できればいつも気軽にみれるように自治体等が展示場を作ってほしいねと話しました。中国の盧溝橋のところにある「抗日博物館」に行ったことがあったが、多くの子どもたちが見学に来ていた。評価はいろいろあるが、戦争のことを忘れないようにしている。それを政治的意識が高い低いとは言えないが、戦争の惨禍が視覚的にも捉えられる施設が欲しいものだ。「戦争を忘れる」ということも、「原発事故を忘れる」も、みな同じなのかなとも思う。過去にこだわるわけではないが、過去に盲目である者は、未来に対しても同じ。戦争経験者が居なくなる時代だからこそ、いま後世に語り継げる仕掛けが緊要であると思う。
 高校野球は、秋田商が負けるし、東北楽天は最初リードしていたものの、延長でロッテにサヨナラ負け。連敗です。どうも気分が晴れません。(8/14)<20076>


◇ 13日は盆の入りです。周りは静かですので、あまり「盆」という気がしません。
 田舎は、盆は年中行事の一つでした。父親が帰ってくるご先祖様が、間違わないで来るように、竹の上に提灯をつけて庭に置きました。湾にながす燈篭は、大きな船形の灯篭でした。(ゴミにうるさくない時代だったのかも)。何か、自分のルーツに思いを馳せて、静かに過ごした記憶があります。お盆の話は、敢えてしないと、誰も口にしなくなりました。
 結局、高校野球中継を見てしまいました。東北の代表校が出るので、ついつい。岩手・花巻東、山形・日大山形、ともに勝ちました。東北6県のうち5校が勝ち進んでおり、明日の秋田・秋田商業が勝てば、全勝となります。3分の1くらいしか初戦突破が出来なかった事を比べると、東北の実力は向上しているのかね。
 プロ野球のナイターの方は、東北楽天はロッテに3対0で負けました。連敗しないで、頑張ってほしいね。BSで映画「明日への遺言」。BC級戦犯の裁判がテーマですが、いろいろ評価の異なる映画のようですが、それなりに楽しめました。事実を直視していかなければならないでしょう。(8/13)<20064>


◇ お盆前の月曜日。午後からのコープふくしまの常任役員会。コープには、盆も正月もありません。ドイツのように、休む時は全員が休むという発想は、なかなか日本には根付かないようです。国民の大多数が休み・遊ぶときは、それを支える方々が忙しく働いています。交通関係者や観光地や商品提供の業務の方々。比率はどのくらいなのでしょうか。
 ドイツ滞在の昔、店も土日休業で困りました。商店街に出てもウィンドウショッピングのみ。一人住まいの時期、土日のパンを金曜日に買わなければならない。日本では想像できないのですが、そうした社会では、何か普通のことでした。今は、「閉店法」も改正されたかも。北から南、ドイツの学校は夏休みをずらして設定していました。それは観光地(キャンピング場等)が混雑しないように。
 ふくしま復興支援フォーラムの次々回以降の企画が進みません。事業活動者や、研究者に依頼のメールを差し上げているのですが、なかなか返事がありません。浜通りの首長さんにお願いすべく、知人の自治体職員に電話。盆明けにでも、直接、首長さんに依頼に行くことにしましょう。事務的にもアップアップしてきており、また依頼の輪も狭くなってきたので、継続は実質的に困難になってきたのかも。2年になるから、そろそろ転換時期かもしれません。出来る範囲で頑張りましょう。
 知人たちの集団が、チェルノブイリへの視察に出掛けました。今度は「復興塾」の若い方々も30人ほどのようです。フェースブックに載った成田での集合写真を見ると、知人の顔も見えます。元気に、よく見てきて下さい。<8/12>(20050)


◇ 日曜日。暑さは続きます。また40度超えの地区も出ています。
 今日は月命日というのでしょうか。2011年3月11日から2年5ヶ月目です。震災関連ニュースで、お盆が近いのか未だに行方不明の捜索のニュース。ボランティアの皆さんが、浜辺で、手掛かりを探しています。2千数百名になりそうです。私の身内の3人もその数の中ですが、北米の海岸まで漂流物が届いている、あるいは茨城の海岸で宮城の船が、日本海側で漂流物が到着したというニュースを聞くと、あるいはと気になりますが、行動する力が出ません。静かに偲んでいるのが実情ですので、ボランティアの皆さんの行動に、ただ感謝するだけです。
 Facebookの女川関連メッセージでは、女川中学校のバスケット部(女子)が、東北大会で優勝し、全国大会出場を決めたとのことです。明るいニュースです。私もバスケと部員でしたが、牡鹿地区あたりで早々、敗退。東北大会優勝とは凄い。眩し過ぎます。復興に向かい始めている女川に明るいニュースです。この半年余りで、「町外移住希望者が281世帯から675世帯に増えた」とのニュース等、厳しい状況もありますが、このニュースは、きっと町民を励ましてくれるでしょう。
 高校野球も東北は頑張っていますね。聖光学院、仙台育英、弘前聖愛高校と、初戦を突破しています。いつもことですが、「今年は、あるいは・・」と考えてしまう。そう甘くはありません。テレビ観戦の東北楽天対ソフトバンク戦は、結局10対6で楽天勝利。連敗を心配していたのですがホッとしました。段々お盆モードに入ってきました。何か、その気分にはなっていないのですが。(8/11)<20031>


◇ いやー、暑いですね。40度のところも出ています。福島は35度か。「冬眠」ならず「夏眠」したいところです。
 高校野球、仙台育英⇔浦和学院戦を見ていました。浦和は選抜優勝チーム。とてもかなわないと思ってましたが、育英が初回大量点。そのまま行くのかと思っていたら大逆転。結局8回までに10対10の大混戦(?)。9回裏、相手の投手の怪我もあり、11対10でサヨナラ勝ち。少し締まらない試合のような気もしましたが、やはり両校とも高校野球で鍛えられており、簡単に諦めません。見ている方が勝手に諦めています。5点差等は、一瞬の夢のような気もして、「諦めない」ことを教えられました。
 夜は、近くの支所で「信陵夏祭り」。45分ですが恒例の花火大会。観客も増えて、昔のように小学生の娘たちと団扇片手に、蚊を追い払いながら見た雰囲気ではありません。しかし、花火は一人で見ると味気ないね。小さな子どもや孫の歓声で、こちらも嬉しくなるもんですね。もうお盆ですね。(8/10)<20027>


◇ 3日ほどサボってしました。なんとこの日記もアクセスが2万を超えています。生存報告的な私的な日記ですが、あまり充実した日々を送っていないのか、その行動記録にもあまり魅力はありません。我慢して読んでいただいた皆さんに心から同情と感謝をしています。
 昨日8日は、社会政策学会の特別プロジェクトの研究会ということで、報告をしました。10数人の参加者ですが、他県からもお出でになっていて、その熱心さに励まされました。もう少し、県を超えて東北あるいは被災地一体で議論を重ねたいと思います。福島駅まで3人の先生方をお送りして、フォーラムの準備です。
 第43回となったふくしま復興支援フォーラム。飯舘村の菅野村長の話と聞いて60人上の皆さんが集まってくれました。資料が足りず迷惑をかけました。関心の高さを感じます。フォーラム終了後、数人で村長を囲み懇親。大変さが続きますが、頑張ってほしいものです。
 今日は、午後からコープふくしまの定例理事会。理事長挨拶は、あまり受けなかったかもしれませんが、6日に出された社会保障制度改革国民会議の報告を中心に話しました。生活を守るということは、購買の面もありますが、社会保障の問題に関心を持ってほしいし、コープでの勉強会も必要なのではないかと思います。それにしても、憲法改正問題だけでなく、原発再稼働、TPP問題、消費税問題などなど広範囲なものになっています。気後れしないで、頑張ることにしましょう。(8/9)<20007>


◇ 広島に原爆が投下されてから68年目。テレビは記念式典を放映しています。原発被災以来、「ヒロシマ、ナガサキ」は、福島にとっては、特に関心の高い地。広島市の平和宣言では、インドとの原子力協定を問題にして注目されていますが、最後に、福島のこともふれていただきました。「この夏も、東日本では大震災や原発事故の影響に苦しみながら故郷の再生に向けた懸命な努力が続いています。復興の困難を知る広島市民は被災者の皆さんの思いに寄り添い、応援し続けます。そして、日本政府が国民の暮らしと安全を最優先にした責任あるエネルギー政策を早期に構築し、実行することを強く求めます。」と。
 定期試験の答案採点とレポート採点、意外に時間を要します。一日、かかっていますが、もう少し時間がかかりそうです。
 郡山での野球試合は、キャンセル。郡山在住のゼミ卒業生の情報によれば、後半は凄い土砂降りだったようで、年寄りは行かなくてよかったかなと思っています。その代わりではないのですが、久しぶりの東北楽天対オリックスのテレビ中継を楽しみにしていましたが、結局は悪天候のため試合中止。残念。
 テレビで、映画「眉山」を見ました。一度、徳島市での会議のついでに、眉山に登り、観光館?で阿波踊りの真似ごと。なんと、商品をもらいました。(踊りが上手だったとは思えませんが)。さだまさしの『眉山』を読みながら訪ねた所ですが、眉山が映像に出ると親近感を覚えます。この頃は、遠くでの会議も無く、縮こまっていますが、過去を思い出すだけでなく、まだ見ぬ土地も訪ねてみたいものです。(8/6)<19974>


◇ 夜更かしで睡眠不足のせいか、どうもすっきりしません。月初めの月曜日朝(9:00-)は、コープふくしまの本部にいる職員の顔合わせ。朝礼です。
 10時開店前の30分だけですが、挨拶(「おはようございます」・・・)の全員の唱和から開始します。何か気恥かしいところもありますが、一日の発声練習と思うと、それもまた快いものです。合唱の楽しみに似た気分もあります。
 そして理事長挨拶。何か、自分の言葉で今重要なことを伝えたいとは思っているのですが、不勉強のため余り出てきません。今日は、参院選も終わって、いよいよ政策の基本を実行する時期。消費税、TPP問題、原発再稼働、そして憲法改正問題。憲法問題については、いずみ店、梁川、相馬と、3か所で60名に話をして来た経験を話し、いまは学習することの重要性を訴えました。18万組合員のせめて0.1%、180人には話そうと自主目標を立てていますが、それでは少ないなと思いつつ、そこからの伝播を期待したいところ。11月には川俣でも企画していますが、少人数でもこまめに歩きましょう。内閣法制長官が集団的自衛権の容認者らしく、従来の憲法解釈も替わる可能性があり、またそれと連動しながら憲法9条の明文改正が進められようとしています。のんびりはできない状況です。学習会の副産物は、組合員の顔を覚え、その声を聞けることです。私なりにできることで、コープの力になりたいものです。
 挨拶のあとは、専務理事から、詳しい経営状況の報告。着実に進んでいるように思いますが、課題は大きいのが実情です。
 自宅に戻って、横になっていました。
 夕方、またコープの常任役員会。いままで非常勤の講義で全部は出れませんでしたが、3時間ほどの会議全体に出て、各部門の報告を受け、対策を検討します。段々、議論にも活発さが出てきて、聞いていても勉強になります。(8/5)<19964>


◇ 日曜日。娘の車の車検のためのアッシー君。なんとか朝お願いして、夕方引き渡しを受けました。
 のんびりしていたのですが、のど自慢の放映の最中、12時半頃、大きな揺れ。テレビでは、石巻震度5強、女川等震度5弱でした。福島は4〜3でしたが、2年半前の大地震の余震とか。マグニチュード6.0なので、9.0に比較すると小さいのかもしれませんが、ヒヤリとしました。それほどの被害も無かったようで安心しました。まだまだ油断なりません。
 午後は東北楽天対日本ハムの野球中継を仙台からのラジオで聞いていました。結局14対4で楽天が圧勝。首位を独走している感じですが、信じがたいのですが、何か負けるような気がしないのが不思議です。本当の実力がついてきたのか、少なくとも集団の力は大きいようです。
 次女が勤務地に帰ってから、八重の桜、そして二十四の瞳のドラマを観る。第二次大戦も、戊辰戦争も心が痛みます。(8/4)<19945>


◇ 8月の第一土曜日。塩竃の孫一家5人が、午前中早めに、義母の入所している施設にお見舞いに来てくれました。夕方のお祭りの準備で忙しい施設でしたが、我々3人を含め8人の来襲で、びっくりしたでしょう。孫にとっては、病院や施設は、廊下が広いし長いので、喜んでいました。
 自宅に寄って、急に賑やかな我が家になりました。仕事のため昼前には帰りましたが、孫も少しずつ成長しているのかな。傍にいて、孫教育をやりたい気もしますが、それは迷惑なことかも。
 午後からの郡山での会議。10月の松川事件無罪確定50周年記念集会の準備の会議です。参加者は、高齢者も予想されますので、いろいろと気配りが大変なようです。自動車道に乗るまでが混んでいて、帰宅は5時50分。すぐに老健施設の夏祭りへ。盆踊りです。梅雨も明けて、楽しいひと時を過ごしました。(8/3)<19935>


◇ 金曜日、会議等はない。見たいと思っていた映画を朝イチで見に行く。9時55分開始の「終戦のエンペラー」。マッカーサーの日本占領開始から、憲法案策定に向かう時期。基本的には、天皇の戦争責任を否定して、日本再建のために役立てようとする。戦争責任があったのか、なかったとの証拠集めの過程を描く。
 最近、コープの組合員さん向けの憲法の学習会を行っているが、なぜ今の時期に憲法改正かというところで、必ず「押しつけ憲法論」が取りだされる。基本は、日本政府がポツダム宣言を受託しても、それに沿った自主憲法を作る意欲も無かったことが、外見的に「押しつけ」の形になってしまったこと、しかし憲法研究会の草案など在野の憲法草案内容が、重視され参考とされたことを話している。1946年2月26日に迫った極東委員会前に草案の実態を作っておくなど、米ソの対立の前倒し的な状況の中で、日本統治の観点からの憲法改正案(象徴天皇制等)だった、等話すことにしている。
 安倍内閣の憲法改正策動もあって、憲法に関心の集まる時期、少し皮相的なきらいはあるが、それなりきに面白い。こんな時期に麻生副総理の発言(ワイマール憲法下で、気がついていたらナチス憲法になっていたという)が大きな政治問題化しつつある。ユダヤ系団体の批判や、憲法を停止して法律で強行したナチズムの歴史的事実を否定するもの。今後の日本の憲法改正との関連で発言されるのも、大きな問題。事実をしっかり伝えていくことを基本に、憲法学習の輪を広げていきたい。
 昨日の県人事委員長就任の新聞記事を見た知人から、励ましのメッセージ。委員の満了までの1年足らずの期間だが、前任者が築いてくれたものを受け継いで、任を果たしていきたいものである。(8/2)<19923>


◇ 8月になりました。大雨・洪水、高温、そして東北は低温。日本全国、大変な多様な厳しい天候。何か同じ日本でないみたいです。
 午前中、県の委員会がありました。少し忙しくなりそうです。皆さんの協力を得て、短期間でも頑張ることにしましょう。
 NHKのクローズアップ現代で、伊藤若冲の展覧会を特集していました。コレクターのプライスが、東日本大震災の被災地の方々に見て欲しいと、岩手・仙台・福島で開催しています。被災した岩手の女子高校生が、絵を見て体が震え、前向きに生きていくという感想を述べていました。
 絵も、技術的な洗練さを見せるだけでなく、見る人の心に届くものでしょう。絵のコレクトを、誰が描いたかではなく、その物の美しさに感動して遂行している。なかなか出来ることではないのですが、やはり誰の作品か、どういう地位の人か、どこに所属しているか、その物の評判等に流されて、自らの眼で、頭で判断することは難しいが、何事にも通用する大事なことと教えられます。福島の展覧会は、開幕日に見てしまいましたが、もう一度行ってみようかな。きっと見過ごしていたことが多いような気もするので。(8/1)<19900>



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