日 記

(2014年1月)


<今野順夫の部屋>

◇ 1月も最後の日。今日は、愛妻の日だというが、I(アイ) 3(サ) 1(イ)ということかな。
 午後、県庁に打ち合わせのために寄る。外部の委員の役割を考えてしまう。戦後つくられた諸制度は、現実に合わないこともあるかも知れない。しかし、教育委員会制度の改革が問題になっているが、現実に合わなくなったのには、両面がありそう。戦後の民主的制度が、その理念が現実で軽視されて現実に合わなくなる場合。その解決方法は、現実を本来の制度にあわせる、それを可能とするシステムの構築である。あるいは、現実が変化し、それに合わせないと、当初の理念が実現できない場合。そのことを明確にした制度改正が必要である。しかし、現実は、現実に合わせて制度を改革する動きが強い。
 大学での4月の「原発と人権」全国研究・交流集会の実行委員会。弁護士ら法律家が中心を担っている集会であるが、2年前に続き第2回である。東京からも5名の方が見えられ、当日の進行等の協議。4月の5日〜6日だが、研究交流の進展の機会になればと思う。
 本当に寒い日だった。明日から2月。さらに寒さが強くなるのだろうか。春が待ち遠しい。(1/31)<22594>


◇ 午前中は、コープふくしまの「ボランティアスタッフ研修会」。組合員活動の実態の把握をしたいと思い参加。いつも支援してくれるコープみらいの地域ネットワーク部長の福岡さんの講演です。ボランティアの際の心構えを、参加した組合員の皆さんに報告してくれました。
 話の中で、「眼聴耳視」という言葉を強調。広辞苑にはないが、ネットで見ると「これは陶芸家の故・河井ェ次郎先生の言葉であるが、<眼で聴いて耳で視る>。・・眼聴耳視とは仏教用語で、「真実をみる為には眼で聞いて、耳で見なさい」という言葉なのだという。」「見えないものを見ようとし、聞こえないものを聞こうと努力することだと言う。」ボランティアに引き付けると、被災者のこころをいかにつかむか、ということか。自分たちがやるべきことは、相手の中にあること、自分の聞きたいことのなかに相手をはめ込むな。ということらしい。被災者に寄り添って、押し付けてはいけないことだろう。
 終了後、新幹線の時間を見ながら、講演者と企画した生活文化部及び組合員理事さんらと昼食。楽しい話です。
 夕方、福島大へ。経済経営学類の清水修二さんの最終講義へ。「原子力発電の財政学」をテーマに、赴任以来34年間の研究教育、社会貢献の諸活動について総括的な講義。何事にも関心を持ち、理論化しようとする彼の研究姿勢に触れることができた。終了後、学内で開かれた「定年退職をノン・アルコールで祝う会」に参加。挨拶と乾杯の音頭をさせられたが、私の学長時代に、副学長として助けていただいた。4月からも特任教授として2年間、教育研究に携わるらしいが、まずは区切りとして祝いたい。だんだん、大学も知人がいなくなり、寂しくなってくる。(1/30)<22571>


◇ この日記でも利用しているプロバイダーのBiglobeが、午前中、作業停止中で、私もアクセスができない。他のページもできない。昼前に回復したが、リスクを分散した方がいいかなと頭を抱えてしまう。いつものようにできないということの不便さ。大震災対応も同じかな。来襲するとは思っていないため、普通のことがいかに貴重なことかいうことを経験したばかり。しっかりした準備が必要。
 女川の原発の避難訓練がなされたとのラジオニュース。今までは1万8千人の計画だが、範囲が広がり21万人。福島の原発の被害・避難の想定外の大きさから。心が痛む。
 午後、伊達市霊山町で開催される「第4回FAIRDO車座会議」(「除染・復興の推進に向けた伊達市霊山町の課題:どう共有し前へ進むか?」)へ。カーナビに従って、伊達市保原経由で行くと、随分近い。115号線経由と考えたが、天気もいいので初めての道。1時から5時頃までの長丁場。地域での合意形成の大切さと難しさを知る。帰途も保原経由。ふくしま復興支援フォーラムを代表しての参加だったが、なかなか自己の役割を見出せないまま終わってしまった感じ。(1/29)<22551>


◇ 火曜日は、コープでの新聞紙などリサイクル用品の回収ポイントが2倍になる。3紙を取っている我が家としては、古新聞の整理が大変。市の回収だと、月に2回。それも雨が降ったら出せない。妻のストレスの対象。コープマートが毎日、駐車場で回収。1kg1ポイント(円)で、300ポイントになるとサービス券が出てくる。ところが火曜日はこのポイントが2倍になる。今日は6キロだったが13ポイント。そして今日は、抽選で300ポイント割引券に当選。なんか、うんと得した感じがするが、スケールが小さいかな?このポイント券はコープマートで使えるが、少しでも売上貢献となるかな?
 そして、娘にもらった玄米の精米。10キロほど。糠も回収してきた。本屋に寄り、コープ本部に寄り、銀行に寄り帰宅。「お手伝いドライブ」かな。
 サザエさんに出てくる波平さんの声優・永井一郎さんが死去。82歳。生前のインタビューが放映されていたが、<人間は年齢は関係ない。何歳でもやれる。「歳」のせいにしているのはその個人>。と。最後まで現役を貫いた、人に見えないところで。最近、歳のせいにする傾向があるので、反省。<始めるのに遅すぎることはない。>
 夕方、川俣町の審査委員会へ。道路は乾いているのでラクチン。片道小1時間のドライブと2時間弱の会議。帰宅は午後9時。テレビの映画「涙そうそう」を見る。以前も見たが、いいね。沖縄の澄み切った海・空。2度しか行っていないが、また行きたいね。本島もいいが、竹富島も伊江島も良かった。同じ位置におかれた沖縄と福島。直行便は飛ばなくなってしまったが、福島復興の一つとして、沖縄との交流強化も必要・・。(1/28)<22543>


◇ 寒い月曜日になりました。自転車出勤は無理なので、妻を仕事場まで自動車で送り。
 時間があったので、朝一の映画を見てきました。山田洋次の「小さいおうち」。戦争に突入する時期のある家族の平凡な生活。背景として織りなす戦争の陰。平凡な生活故に、それを打ち壊す戦争の過酷さを浮き彫りにします。昨夜の「東京家族」のテレビでの映画鑑賞に続くもの。朝一なのに、中高年を中心に30人の観客はいたでしょうか。
 夕方、コープの常任役員会。1月度の決算ができつつあります。順調な状況です。油断をしないで、今年度を乗り切って、消費税引き上げの来年度に突入します。(1/27)<22513>


◇ 1月最後の日曜日。のんびりしていました。コープマートの10倍ポイントの日、灯油7缶と恵方巻きの予約。店頭販売の灯油は、長蛇の列(?)。ああ、と溜息。しかし、これはコープの営業にとってはラッキー(笑)。
 新聞で、ドイツ在住の日本人女性の方々の脱原発の運動を読む。「みどりの1kWh」。「ふくしま復興支援フォーラム」にリンクを張ることのお願いのメール。早速、返事を戴いた。
 「みどりの1kWh」のメッセージに、以下のようなコメントを書いた。「この前のフォーラムで、技術論の問題というよりも、「倫理」の問題として、ドイツでは積極的に位置づけているようで、その点、日本では、あまり「倫理」の問題位置づけられていません。政治家の判断にも「倫理性」が欠如しているようです。ますますの活発な活動を期待しています。」
 早速リプライがあって、「今野さんのおっしゃるとおり、ドイツでは、原発を倫理の問題としてとらえる視点があります。福島の原発事故の後、ドイツ政府が、今後原発をどうするかを議論するために招集した委員会の名前も「「エネルギーの安全供給に関する倫理委員会」であり、委員には多くの宗教者も混じっていました。参考リンク:http://midori1kwh.de/2011/11/27/840 と http://midori1kwh.de/2013/12/15/4549
 一方で、日本の反原発・脱原発運動が「命かカネか?」といった、いささか理想主義的な構図を掲げることが多いのに対し、ドイツのエネルギー転換論者は結構経済のことを考えているという印象も受けます。具体的には「再エネに転換すれば新規雇用も増えるし、この分野に一番乗りすれば、ドイツはこの分野で世界のリーダーになれるのでは」と考えているふうなところもあります。参考リンク: http://midori1kwh.de/2013/07/07/3914 と http://midori1kwh.de/2011/10/15/625
 ドイツ人の高潔さとしたたかさを見習いたいものです。」
 日本の反原発・脱原発運動の評価は、全体評価と見れるか、一部の評価か、考えてみたいとは思いますが、ドイツを学び、日本を読み直すいい機会にしたいと思います。
 夜は、大河ドラマ「官兵衛」と日曜映画劇場「東京家族」を楽しむ。映画館でも見て2度目だが、山田洋次の映画は、噛みしめると味わいが深い。改めて感動。(1/26)<22497>


◇ 土曜日。仙台での社会法研究会。なかなか準備ができないが、準備をしてからでは出れないので、あまり考えないで出席。@社会保障法関係の判例研究(地方公務員の妻の死が公務災害とされたが、遺族補償が夫に給付されない事案)。立法当初は合理性があったが、女性の雇用関係の改善という事実から、制度が不合理・憲法違反とした。A中労委の団体交渉関係の詳細な動向。しばらく労働委員会の命令を読む機会がなかったが、非常に関心を持たせるものであった。
 仙台の一番町で懇親会。新しいメンバーもおり、アットホームな懇親会。楽しいひと時を過ごした。
 9時からのドラマ(「足尾からきた女」)に間に合うように帰宅。原発被災の帰還困難地域にダブル。
 ゼミ卒業生から、自身も一部書いている社会保障の教科書が送付された(献本)。4月からの非常勤科目「社会保障論」の教科書を探していたので、これにしようかな。有難い。『新・初めての社会保障論』(古橋エツ子編)。若手研究者が、頑張って、どんどん業績を上げているのは眩しい。それに励まされて、努力をしよう。(1/25)<22487>


◇ 金曜日。義母のいる施設に洗濯物交換で出かけただけで、あとは一日中、宅勤。
 新年度の非常勤科目の準備もあり、アマゾンから注文した本が届く。『公的扶助論』(岩田正美・杉村宏)、『労働と貧困』(日弁連)。これらは、公的扶助論、社会保障論のためのもの。ついでに、『福島第一原発観光地化計画』。うーん、表題には違和感があるが、風化を防ぎ、被災地視察を進めていく上では面白そう。近くにいる人にフォーラムで話してもらおうか?。配達された本を見ながら、新しい分野のように興味が尽きない。(1/24)<22479>


◇ 失敗。18日から22日の分。別のページの上書き更新をしてしまい消してしまいました。
 18日、義弟が帰り、夜は飯舘村で同じ委員会に属していた医師・辻陽一先生のお通夜に出席しました。
 19日(日)、義弟の夫人、長男一家3人、二男、長女と訪ねてくれて、義母の入所している施設にお見舞い。近くの飯坂温泉で楽しみ、夕方仙台と栃木方面へ帰っていきました。
 20日(月)県庁での打ち合わせ、夕方コープ本部での会議。
 21日(火)特になし。
 22日(水)夕方、コープ本部での幹部養成講座の中間発表会に同席
 23日(木)終日、コープセンター長会議に参加。実情把握。夜、第56回ふくしま復興支援フォーラム。10時半過ぎに帰宅、パソコンで整理・ホームページの書き換えで、失敗。17日のファイルが別のパソコンに残っていたので、それを生かして、ここまで復旧。休むことにしましょう。失敗は疲れが原因でしょう。(1/23)<22465>


◇ 1月17日。阪神淡路大震災から19年目。朝から慰霊の行事が続く。あの日は、朝5時半頃起きて、何とはなしにNHKのニュースを見ていたら、大きな地震があったとの中継。ゆったりした状況で始まったので、それほど大きな被害とは思えなかった。大学入試センター試験が終わり、ほぼ輸送も終了していたのでそれによる混乱は少なかったはず。当時の思いが走馬灯のように蘇る。
 数年前、会議のために訪れた神戸の地。震災の跡を感じ取ることは容易ではなかった。そして16年後東日本大震災。被災からの復旧・復興にあたっては、神戸の経験が大きな示唆を与えてくれた。地域的状況、経済的状況も異なるので、そのまま適用はできなかったが、基本的な原則等では、大きな示唆であった。まだまだ学びきれていないことが多いのが現状。今回の震災で大きな指導的な活動をしている方の多くは、神戸震災の経験者。それほどの影響力の大きさである。
 知人が定期刊行物を創刊したというので、10冊買ってきた。「とねりこ」(ふくしまで暮らす手帖/のはら舎)である。代表の藍原さんの編集後記によれば、<とねりこ>は「いのちの木」と言われ、野球のバットの材料になるほど強く、しなやかな木だそうだ。激変する環境のなかで、多くの人々の声を聞き、伝えることで、1本の木が林になり、やがていのちの循環を支える守になるよう、願っていると。ふくしまでいま起きていることを記録し、歴史の証人として記録することが大切だとしている。継続的に発展することを願っている。
 夕方、義弟が来る。久しぶりに近況を聞きながら、孫の話と写真には圧倒される。幸せなんだなあと感心。幸せのおすそ分けをしてもらった夜である。(1/17)<22345>


◇ 久しぶりの県の会議。議題の少ない時期なので、この1−2月は会議は少ない。しかし、動き出すと根本のところに帰るということは難しいので、フリーな議論ができた。
 もっと、日常に流されないで、目標を明確にして能動的に活動すべきことの意見も出され、有難い。
 今朝、地元紙を見ると、ある村の関連死審査会で一緒の方の訃報が出ている。いつも夜の会議だが、体調を崩されて休むこともあったので心配していた。震災、特に原発事故による避難生活が関連死を生み出しているが、その厳しい状況の審査には、我々も心が痛む。委員会で逢うだけの人だが、被災者のための活動でもあり、せめて「お通夜」だけでも参列させてもらおうと思う。本当にお疲れ様でした。
 知人がFacebookで、関西に避難して孤独のうちに亡くなった方のメッセージを書いていた。それを読む者も心が痛むが、未だに関連死が進行していると思うといたたまれない。関連死を認定すること重要なのではなく、こうした厳しい避難生活の中でも生きていける支援の強化が求められる。避難している人の生活・生命を守ることは、県及び自治体の大きな課題の一つであることは、今の時点でも強調されなければならない。(1/16)<22323>


◇ コープふくしまへの参加要請で、「フードネット・イン福島(平成26年 新年賀詞交換会」に出てきました。
 日本政策金融公庫福島支店と福島県農業会議・うつくしまふくしま農業法人協会の主催で、将来に向けた農業経営の展望を考えることを目的にしたもの。
 講演は、食料マネジメントサポートの代表取締役の福田高志氏の「福島のアグリビジネスの可能性〜復興、成長に向けて」と題する講演。農業用地を使用して発電事業に関わる事業の展開の可能性を強調していた。別の機会に再生可能エネルギーの議論をする場があったが、具体的な産業復興の具体的手段としての目前の課題としてはなりきれていなかったなと思う。
 ただ、原発に代わるエネルギーの創造が、今までと同様の首都圏の電力を支えるものだけでいいのか、そのような「復旧」でいいのか、産業構成も含め、福島を見つめ直す必要があると感じている。
 夕方の交流会(懇親会)は、農業事業者や流通事業者との交流の場だが、安濃農園会津きのこ工房の幹部の方と状況や懇談ができた。みなさん、復興に向けて頑張っている。(1/15)<22303>


◇ 連休明けの日、火曜日。特に会議はないが、コープ本部が手薄になっているので、あるいは役立つこともあるかなと思って、一日、役員室の机に向かう。研究室に戻ったようだが、本も無し、電話も来ない。
 役員室の窓を開け、吾妻連峰を臨む。吾妻小富士に種蒔きウサギの様子。寒いが天気がいい。この豊かな自然を侵す放射線の一日も早い除去が緊要の課題。
 コープにいて、3月の山形県庁での仕事、4月以降の県内大学での非常勤講師の折衝、何かと忙しい。非常勤は、福大と他大学で、4コマになりそう。自動車で1時間以上なので、少しハードな気配。大丈夫かな。まあ、真面目にやることにしましょう。そんなチャンスは、もうないかも知れないので。どちらも社会保障(法)関係なので、労働法は留守になる。
 4月の全国的な弁護士さん中心の集会の福島開催。どうしても現地の世話係になって、頭よりも肉体的労働が予定される。8月にも福島での全国的科学者の集会の現地世話役。福島にいる限りは、世話役も使命かも。
 コープで、恵方巻きの味見をさせてもらった。節分も近い。(1/14)<22285>


◇ 月曜日だが、成人の日。休日である。
 昼食後、コープの本部へ。常勤役員が、出張等々多忙なので、夕方の会議の前に、少し余裕を持って出勤(?)。
 いつもと同様の議題だが、メンバーが少ないと、会議は早く終わる。6時には切り上げて帰宅。
 それにしても戸外は寒い。車の外気温は−1度。北海道では―29度5分とか。信じがたい。暖かい夕食で、ようやく体が暖まる。冬の入り口とは思うが、春が待ち遠しい。(1/13)<22268>


◇ 日曜日、明日の成人の日を含め三連休の中日だが、成人式を繰り上げたのか、晴れ姿が目立った。
 仙台での恩師・外尾先生の卒寿のお祝い会に出席。車で行こうと思っていたが、通行止め解除のニュースが入ってきたので、大事を取って、新幹線で仙台へ。
 仙台周辺の方々を中心に、集合。みやぎ生協と研究会員及び弟子が中心。参加者全員が短めのスピーチを行うというもの。それぞれが思い出など、心温まるものでした。
 久しぶりに会った、皆さんもいて、懐かしい再会の場になりました。先生のご健康を祈りながら、さらに白寿でも会いたいねということになりました。白寿を祝う会のためにも、参会者も元気でいないということになりました。
 各スピーチのなかで、伴侶を亡くしたことも出され、同じ境遇の先生から励まされたこと等もあり、またこの席にいるべき盛岡のS君の昨年の逝去を、悔しみつつ思い出していました。先生の年齢までには、私はもう20年。生きられるものかと思いつつ、せめて先生の白寿の祝いに出れるよう、健康に留意してやるべきことをやっていきたいと改めて思う。(1/12)<22253>


◇ 土曜日、病院での定期診察。まだまだ努力が必要。
 今日は11日。震災後2年10カ月である。病院から家に戻る途中、喫茶店の「椏久里」に寄る。この前のフォーラムにご主人が初めて来てくれたのでお礼と懇談。粘り強い経営努力、きっと功を奏するだろうと思う。一律的ではなく、被災者にとって、最もよい自立の道を辿るべきと思う。その多様性を包み込む復興が必要なのだろう。各人の要望を尊重しながら、しかし街づくりとしての一体性も満たすという難しい舵取りが求められる。
 コープの本部に寄って、当面の臨時的体制について相談。来週一週間、少し真面目に出勤することにしよう。
 午後は、福島テルサで開演される「ふくしま未来交響曲序章 美しい帆をかかげよ!」の鑑賞。群読と合唱と未来芸能で紡ぎだす福島の未来図。詩人・和合亮一さんの詩をベースに構成される。女川出身の木村純一さんの演出で、ぜひ鑑賞したいということで、馳せ参じた。
 開演前、木村さんは座席のところまで来てくれて、立ち話。私より10年近くの後輩のようだが、父親たちが遠縁の関係。犠牲になった姉のこともよく覚えていてくれた。偶然かもしれないが、福島のことを思い、また女川を思う。素晴らしい公演だった。再演の要望も強いらしい。静かに福島再興の決意を強めさせてくれる。台本と口笛奏者の柴田さんのCDを購入。今日の公演の素晴らしさを思い出させてくれるものだろう。諦めないで、焦らないで復興をさせていかなければならない。(1/11)<22239>


◇ 金曜日。コープふくしまの定例理事会。新年最初の理事会だが、会議の中心となる専務は体調を崩して欠席。大事を取って、ゆっくり休んで欲しい。理事会は、6月の第20回総代会の準備も含め、予定の議事は完了。新年会を開催。例年のことだが、第1回目の会議の後に、企画している。
 新年会後、大学のメンバーを囲む懇親会。外は寒く、地面は凍結。恐る恐る帰宅へ。寒い一日だった。(1/10)<22227>


◇ 木曜日。夕方のフォーラムへ。第55回である。福島大の佐藤彰彦先生に避難者の問題で報告を戴いた。関心が高く、新潟や東京からも参加者。50名を超す盛況で、資料が不足。
 大宮の親友も、たまたま来福。一緒に遅めの夕食。
 年賀状の返事で、昨年末、ご本人が亡くなったとの奥さんからのお知らせの葉書。弘前の松原先生である。83歳。秋田大学当時、弘前から非常勤で来てくれて、大変お世話になった。青森では、市民運動でもご活躍の様子は聞いていたのだが。安らかにお休みください。ありがとうございました。合掌!(1/9)<22213>


◇ 午前中、3月初めのフォーラムの報告者探しで電話連絡。自治体の首長に打診していたが、3月下旬以降ということになり、前々からお願いをしていた方に直接電話。浪江町から避難し、県内三ヵ所で店を再開、積極的に事業を展開している商業者。無理なお願いですが、何とか快諾してくれた。産業復興部門・民間企業を取り上げることが弱いので、楽しみにしている。会場を予約して、一つ具体化(59回目)。
 午後、コープマートの店長会があるというので、久しぶりの出席。店舗部門が、経営的にも頑張っているので、その意気込みを知りたくて。話が具体的で、かつ広範囲で、目配りの大変さを感じる。店舗の経営環境によって、いろいろ異なるが、相互に他の店舗から学ぶ必要があるのだろう。
 会議開始に時間の余裕があると思い、近くの食堂に立ち寄る。それは以前、元首長さんに女川の話をしたら、店の女将さんが女川出身だよと教えられていて気にかかっていた店。ご夫婦で開店している店、すぐに話が通じた。30年ほど経営しているようだ。女将さんの出身は、女川の江の島。中学までそこに住んでいたらしい。15年ほど若いので、共通の話は少ない。しかし、津波で女川町石浜在住の妹さんを失ったという。店の出口のところに「がんばっペ、女川!」のステッカー。以前は手拭をカウンターの上に貼りつけていたらしい。福島市内でも女川出身者(「女川人」)がポツリポツリと見つかるのが嬉しい。そのうちに「福島・女川の会」でも作ろうか。見ず知らずだった方だが、女川を共通項にして話ができるのは、何とも言えない懐かしさ(?)。(1/8)<22189>


◇ 昨日6日・月曜日。いずこも仕事始めの行事が続いています。コープふくしまも、月初めの月曜日ということもあり、本部職員への新春の挨拶。食品農薬混入問題もあり、緊張した新春です。
 年初恒例の挨拶周りに、専務・常務とともに出かけました。地元紙の福島民報・福島民友までは順調でしたが、他の取引業者は、福島市の賀詞交歓会出席のためか、執行部がおらず、お逢いできませんでした。夕方、常任役員会。
 今日・火曜日は、午前中のコープの理事協議会に出席。組合員理事全員が参加する定期的な会議であり、いつも組合員活動の中心を担っています。全県理事は男性がほとんどですが、組合員理事(他のところでは地域理事とも呼んでいます)は全員女性。事業経営上の話し合いというよりも、様々な組合員活動、要求に基づく活動の話し合い。生協の特徴です。ボランティア活動や被災地支援、全国のコープとの連携の活動等多彩です。こうした活動が生協を支えているのだと思います。いろいろ勉強になります。
 今週の木曜日から始まる「ふくしま復興支援フォーラム」の印刷などの準備。県外避難者の問題で佐藤彰彦さん(福島大学)が報告してくれます。テーマが異なると、その分野に関心のある新たな方々から問い合わせ等があります。新潟の新聞社の記者さんが、また近隣の自治体の避難者担当の方などから問い合わせと出席希望があり、こうした新たなメンバーの参加も得ることができて、それ自体嬉しいことです。上記「フォーラム」のホームページのアクセスカウント10007と、いつの間にか1万を超えています。
 11日福島テルサで、同郷女川出身の木村純一さんが演出している「ふくしま未来交響曲序章〜美しい帆をかかげよ〜群読と合唱と未来芸能」を鑑賞します。Facebookで、木村さんが同郷だと知り、連絡を取りました。宮城在住ですが、福島に思いを寄せて頂ける同郷出身者の作品に期待をしています。あるいは、公演当日、お会いできるかもしれません。震災は、悲しみとともに、また人の輪を広げてくれています。(1/7)<22164>


◇ 新年最初の日曜日。義母を施設に送っていきました。正月休みなので、しばらくぶりですが、長めの逗留になります。職員の皆さんは、入所者もおり、交代勤務での正月休みのようですが、今日あたりから通常勤務です。ありがたいことです。
 社会人大学院だった方の著書を読んでいました。星倭文子著『会津が生んだ聖母 井深八重 −ハンセン病患者に生涯を捧げたー』(歴史春秋社)。大学院終了後も、コツコツと研究なさってきたのは素晴らしい。それにしても、新島八重、山川捨松、瓜生岩、そして井深八重などなど会津の女性は凄い。大河ドラマの影響もあるかもしれないが。
 今年の大河ドラマも始まった。「軍師・官兵衛」。つづいて「ノボウの城」も見てしまった。
 寝る前に、1枚だけのプリントをしようと思ったら、プリンターがトラブル。操作ガイドを見なさいと指示が出たが、結局探せず。パソコンといい、プリンターといい、寒い部屋だからかな。新年からパソコン関係買い替えの時かな?いつもと同じというのは、絶対にあるわけではないことは知りながら・・。(1/5)<22139>


◇ パソコンは、本体を掃除したりしているうちに治りました。今日午後、勤務地にもどる二女とともに携帯ショップと自動車屋さん。昨日、買い替えた機種へのデータの転送ですが簡単に終わり、自動車屋さんへ。
 娘の車も、そろそろ買い替えの時期かな?少し大きめのにして、一緒に試乗させてもらった。快適である。人気車種なので、手に入るのは夏頃。消費税の8%が痛い。こういう形で、消費税の引き上げが影響していくのかも。娘の貯金だから、私には直接関係ないが。
 関心があって脳バンク関係の資料を見る。他の臓器と異なり、脳死判定後の扱いだから、脳自体はなかなか難しいようだ。脳の保存、研究活用は、「死体解剖保存法」との関係で難しい面が多い。生前の登録という形で、「未来の患者さんたちへの希望の贈りもの(Gift of Hope)」。
 特に統合失調症のメカニズムがなかなか明らかにされないために、いま苦しんでいる人が多いが、脳バンクは、現患者には間に合わないかもしれないが、未来の患者への大きな贈りものなのだろう。未来のことのために行動できるというのは、人間の素晴らしさ。原発も同じように考えるべきなのだが。
 娘や孫たちが来るというだけの年末年始(正月)だったが、風と共に去ってしまった。明日から、日常に引き戻される。(1/4)<22116>


◇ 正月3日です。大晦日及び元日が忙しかった娘たちが、また拙宅に集まりました。11時過ぎ、長女一家5人の襲来です。一挙に、静寂から喧騒へ。子どもも3人になると、子ども社会ができて、一種の子どもなりの秩序が形成されるということですが、なかなか、まだできていません。やはり親の介入がなくとも秩序回復ができるようになるといいのですが。元気いっぱいでいいことですが。
 彼らが来る前にと思って、日頃の運動不足を解消すべく、散歩。コープふくしま本部まで、私物を取りに行ってきました。1時間10分ほどでしょうか、万歩計は9000歩近く。天気が良かったので汗ばむほどです。吾妻連峰は美しい。種蒔きウサギが良く見えます。
 昼食を済ませてから、箕輪スキー場に橇すべりの予定でしたが、時間が無くなり、結局おもちゃ屋によって、サッカーボールやスケーターを買って、十六沼運動公園へ。国体を契機として、この運動公園はよく整備されました。孫たちもへとへとになるほど、走り回ったようです。夕方、餅を搗いて(機械で)、搗きたての餅を食べて、夕方帰りました。
 夜、デスクトップのパソコンが具合悪く、立ち上がりません。ノートはありますが、データが心配になりました。フォーラム等の資料も入っているので、パソコンは買い換えようとは思っていたのですが、今後の活動に支障が出なければいいが。明日あたり、パソコンの修理屋さんを探してみることにしましょう。少し心配しながらの就寝です。(1/3)<22099>


◇ 正月2日です。午前中、年賀状を本局に出しに行き、コープの本文事務所に立ち寄り。店は今日から開店ですが、事務所は休み。しかし、執行部は来ていました。当面の緊急問題についての対応が必要です。状況把握をして、帰宅。
 二女が元旦及び今日の担当を済ませて、帰省しました。というよりも、年始対応の仕事で仕事に戻ったということです。人の命を預かる仕事ですから、已むを得ません。
 気になる全国高校サッカーの試合。福島県代表の富岡高校の試合をテレビで見ました。1対1の同点でPK戦。惜しくも負けました。原発事故で避難せざるを得なかった富岡町にある県立高校ですが、今はサテライト校として、多くは福島市内の高校等に分散しています。こうした高校ですから、県代表になること自体大変だったのですが、1回戦は快勝、そして2回戦。残念でした。しかし、互角に戦った試合を見て、復興に向かう県民への大きな励ましになったと思います。
 二女とともに玄米の精米、食料品の買い物、夕方には、携帯電話の機種変更へと回りましたが、携帯電話屋さんは初売りなのか大盛況。日を替えることにしました。私もそろそろです。しかし、WindowsXP登載しているパソコンを替えることが優先かもしれません。
 遅めの正月か。お餅をつき、お節料理とお屠蘇を楽しみ、一日遅れ(?)の正月です。
 コープふくしま理事長として、組合員と職員に向けた新年の理事長挨拶(「協働のうから」1月号。No.557)を、ブログとFacebookのノートにアップしました。「協同の力で、『健康で文化的な生活』、『平和に生きる』権利の実現を!」という表題ですが、リップサービスにならないよう、一歩一歩進みたいと思っています。(1/2)<22090>


◇ 2014年があけました。静かにあけた元旦です。女川に住む姪がFacebookに女川で見た初日の出をアップしてくれました。シェアをしましたら、既に40人以上から「いいね!」をもらいました。本当にきれいです。何かいい年のような予感がします。
 年賀状が舞い込んで、40枚ほど足りないので、午後に郵便局へ。高齢者が一杯。じっと座って返事を書いているようなので、スタンプの利用もままなりません。家に帰って一人で書くよりもワイワイと楽しいのかも。私は、自宅の炬燵で書いていました。
 アメリカの義妹、娘たち、そして孫たちからの電話での新年の挨拶。ひっそりした元旦ですが、繋がっています。コープは今日は休業ですが、明日から開店です。昔は、3日くらいは店が開いていないので、年末の買い物はまさに買い出しでしたが、いまは緊張感が無くなりました。いち早く働いている生協職員に感謝です。
 新年も着実に歩み始めましょう。(1/1)<22069>



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